【つづき】
学校の授業で未消化の単元が入試問題では結構出るという話。
これは中学生だけの話では決してなく、大学のセンター試験などでも同様のケースがよくあります。
ここで書くのは特に中学生のケースですが、これの対処法は、ただ塾で先行してこれを授業で行うというだけの話ではなく、その目標をあくまで2月の高校入試に合わせていますので、おのずとその手法、進め方などにも独自の工夫が伴います。
一例を社会の科目に絞って書きますが、地理歴史公民を単体で学んで見につける知識だけでは基礎体力をつけることでしかなく、問題はこれらの断片化された知識をどのように実際の問題への回答の中で活かしてゆくかということが重要です。
単に県名や県庁所在地を暗記したり、鎌倉幕府が1192年、などと機械的に覚えておくだけでは対処できません。
2年前の実際の入試問題にありましたが、日本からヨーロッパにつながる民間航空路の図を見て、これに冷戦時代の国際関係を重ね合わせ、なぜ空路が旧ソ連領を外れているかを自分の言葉で説明せよ、などというものは、断片的な地理・歴史・公民の知識だけでは回答するのが難しく、これらを組み合わせて説明する知識の厚みや思考法と、具体的な国語の作文能力が求められます。
これらの鍛錬(←古臭い言葉ですが)を学校の授業の進度を確認しつつ最大限効果的に行っていくこと。
これを積み重ねていきます。
ここで忘れてならないのは、学校の進度を常に確認しつつ行うということです。
なぜなら、入試の前に、学校の場で行われる定期テストや「意欲関心態度」という項目で下される評価がここにはあるからです。
社会を例に書きましたが、ACSアカデミーでは、中学3年生の場合は、これを他のすべての科目で行ってまいります。