答案用紙を眺めることについて書き、その中で「問題を1から順番に沿って解くクセ」に触れました。
初めに断っておくと、私自身が学生の頃はそういう問題の解き方で通していました。
誰もそれについて指摘もしませんでしたし、私自身も何の疑問も抱かずにおりました。
でも、今子供たちと接し、彼らがテストに臨んで如何に効率よくこれを解いて行くかを考えたとき、このやり方はいかにも「うまくない」ことに気づきました。
で、講師たちにこのことを尋ねてみると、大方の講師は「順番通りになんか解きません」という回答。
ということで、講師全員のコンセンサスとしては、やはり「順番通りに解いていく」というのは正攻法とは言えず、正しくは以下のように解いていくことにあるようです。
即ち
問題用紙と解答用紙が配られたら、まず最初に忘れず氏名を書いて(←信じ難いことに、これを忘れる個がいます!)、次にざっと問題を見る。
そして、ここが肝心なのですが、問題の配列の中から、そのとき自分がもっとも得意とする、或いはよく理解している問題から解いて行く。
当たり前のことですが、テストは生徒の理解度に沿って親切丁寧に配列されてなどいません。
こうして、苦手の問題を後に回して、分かるものからやっつけていき、そして後半、または最後のほうの20分で苦手の問題に取り掛かる。
これだけでも随分テストの効率は上がるはずで、点数にすればこれで10点以上は上げられるでしょう。
こんなことは、いわばテクニカル的なことですので、その子の理解度や進度などといった勉強の本質とはやや離れていますが、だからといってこれをないがしろにする手はなく、やることをやった最後の締めのところでは、やはりこれを教え込んでいくことも大切であると思うのですが、如何でしょうか?