先日、街で偶然久しぶりに会ったA君は、現在病院で療法士の仕事で頑張っています。
彼を彼を見ると、彼を含め、或る共通した経歴のかつての塾生たちを思い出します。共通の経緯とは、すなわち高卒認定資格に合格してその後の人生を自らの力で切り開いていったことです。
彼ら、彼女らは進学した高校を様々な事情で辞めることになって、しかし勉強に対する情熱、その後の進路に対する強い志望を叶えるために、いずれも当会で認定資格のための勉強をして、そして見事にこれに合格していった若者たちです。
私たちの教室に通う子たちの殆どは、県立高校や、その他私立高校を志望し、そこに進みます。しかし、中にはそうして進んだ高校の空気に馴染めず、或いはもっとはっきりした負の要因によって、そこでの3年間が耐え難いものと思わざるを得ないケースもままあります。
そういう時、私たちを含む多くの大人たちは、言葉を尽くして「頑張りなさい。たった3年間じゃないか」などと言って励まして、現状敷かれた道をそのまま進むよう諭します。これが表の顔。
一方、もう一つ別の顔もあって、その顔は、こんなことを思っていたりします。
「どうしても耐えられなかったり、理不尽だったりしたのなら、無理に自分を曲げてそこで我慢を強いられることを受け入れず、別の道を探して選べばいいじゃないか。人生は短いんだ。うだうだいっている暇はないぞ」
高卒認定資格というのは、専門学校や大学に進学するために必要な、そして必ず大きな力となる武器の一つです。
冒頭書いた子たちは、かつてこの道を堂々と通って今社会の第一線でバリバリ働いています。
かつて、私たちの教室で各々数か月間※一緒に勉強したあの日々が懐かしくもありますし、その日々が今の彼ら、彼女らを実現させたのだという事実が、私たち自身、本当に誇らしいと思います。
※高卒認定資格合格を目指してかつての彼らが費やした時間は、事実3か月~6か月。この短期間で、みな合格を手にしました。