先日も来られました。
国語という教科について「日本人なんだから国語なんて特に勉強しなくたって自然に分かるようになりますよね」なんて豪語する入会説明を聞きにきた、とある保護者。結果的にこちらからお断りしたから言うのではないですが、「国語なんて自然に分かる」とは、よくもまあ言ってくれたものだと、呆れるやら悲しいやら。お尋ねになられたのは、子供が算数の文章題に書かれている事が理解できず、だから文章題のテストはいつも散々な点なんです、ということから始まったのてすが、この方には残念ながらこの時点でその子に国語力が不足しており、少なくとも小学校高学年の今に至るまでは「自然に分かるように」はなっていないという現実が見えていないことが、ある意味とても悲劇的に思えました。断言しますが、国語の力は決して「自然に」身に付いてなどくれません。そこには系統立て、そしてある程度時間もかけた勉強(指導)がなければいけません。因みに、来年大学受験を予定しているという上の子の論文も持参され、それを見せながら「上の子は国語が良くできるんですけどねえ」と言われるので、どれどれと読んでみると、論文であるにも関わらず、「みたいな」とか「なので」などという気安い話し言葉が散りばめられており、あたかも小学生の作文のよう。説明が入会までいたらなかったのは、双方のニーズが最後まで噛み合わなかったので仕方ありませんが、どこかでこのギャップを見事に埋めてくれる学習塾にこの方が行き着かれることを願うばかりです。(プライバシー保護のため文章は一部細かい部分を脚色しました)