先日、職場のスタッフさんより借りたのがこちらの本。
そう、2012年に映画公開されたあの「のぼうの城」です。
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YouTube: 『のぼうの城』13分特別映像『でくのぼうの奇策篇』
私はコンビニで販売していたコミック版は読んでましたが、小説版は読んだことはありませんでした。
スタッフさん、bookoffで100円で購入して読んだので貸してくれるとのこと。
私は喜んで借りました。
コミック版と先日地上波で放映された「のぼうの城」(こちらは途中からしか視聴できませんでした・・・)
私が見聞きした内容をより詳細に小説版は描かれておりました。
私的には、歴史にとくに興味がない方にはまず映画やコミック版をお勧めして、より興味が深まったら小説版でもいいと思います。
たぶん、当時の「官名」や風俗を読んでもピンときませんから。
小説版はかなり読みやすい内容でした。
もちろん、通勤時間で読むくらいなので、それでも1週間程度はかかりましたが、内容が面白いのでまるっきり苦痛ではありません。
私の場合、基本的にはジャンルはとくに選びませんが、その中でも「歴史小説」は好きなので本当に苦痛などは感じずに読了できました。
いやー、「のぼう様」こと成田長親さんのとぼけた大将ぶり。
でも、周りがかなりアクの強い個性的なメンバーならば、このとぼけた大将ってのもまたありなのかもしれません。
ちょうど「踊る大捜査線」での「湾岸署」の神田署長って感じですかね。
まったく普段はたいしたことしてませんが、ここって時はそれなりの役目は果たす。
対して、石田光成は有能な人物で、基本的には自分が全て仕切らないと気がすまないタイプ。
会社でも居ます、こういう(私から見れば)苦労性タイプ。
いろいろと頑張ってるのになかなか身内達からは報われないタイプの管理職の人です。
しかもこの人、何気に嫌われ役。
言動と態度でついついそうなってしまうのでしょうけど、色々と調べるとけっこう義に篤かったり、自分の部下や領民には慈悲深かったりするエピソードもある人なんです。
案外、「曲がったことが大嫌い」なタイプなんだと思います。
よく言われる通説だけでは、人のキャラクターってのは語りつくせぬものですね。
今回の作品を読んで、それを思いました。