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ヒラメ社員ばかりで責任者不在の職場

2010年09月05日 20時14分45秒 | 職場人権レポートVol.1
 先日来ブログで取り上げていた、私のバイト先の「”総力祭”騒動」が、昨日やっと終わりました。それについての検証資料の方を、一足先にブログで公開しておきます。私の職場の読者の方は、これを見ただけで、何を言わんとしているのか直ぐに分かると思います。しかし、一般のブログ読者の方については、そういう訳にはいきませんので、説明記事をこれから書いていきます。


 まずは検証資料・【検証1】の表の見方から。私の働いている低温センターの日配部門では、午後は牛乳類の検品・搬送業務がメーンとなります。「入荷数(ケース)」も、それら牛乳類の総数です。「うち追加分」の数も、その「入荷数(ケース)」の中に含まれます。9月2日の例で言えば、2万1千余の入荷ケース数のうちで、半分以上の1万1千余が追加分です。如何に「膨大な数の安易な追加入荷」がされたか分かるでしょう。普通、これだけ物量が跳ねれば、店舗直送や別便対応などの、もっと他の手立てを考えるものですが。
 次に物量と出勤数とのアンバランスの件。実は、木曜日の出勤数は従来から少なめに抑えられていました。それは、配送便の出発時間が決まっている午前中の物量が、木曜日は比較的少ないからです。午後からは徐々に週末に向けて物量が増えてきますが、午後の分については翌日の早朝便まで時間に比較的余裕があるので、木曜日の出勤数を抑えて物量の多い週末に振り替えているのです。
 しかし、それはあくまでも通常業務の場合であって、今回の特売期間のように木曜日からドッと商品が入荷してくる場合は、また別の対応があって然るべきです。しかし、普段から人減らしに汲々として「毎日が総力祭」と化した現状では、もうどこもいじくる余地がありません。だから、分かっていたのに何も手を打たなかったのでしょう。そんな状況では、朝7時から夜8時まで仕事がずれ込むのも当然です。
 1人の検品者がハンディスキャンで対応できるのは、せいぜい多くても2千ケースまでです。数人で一斉にかかっても、1日せいぜい8千ケースが限度です。それが当初の受注数だけでも1万ケースから出ていた上に、まだ追加分として1万ケース余りが加わったのに、「俺らは下請けだから何も言えない」、だから「意見具申や改善提案すらしない」「なるようになれ、ひたすら耐え忍べ」と。ここまで来たらもう「未必の故意」そのものですな。
 

 しかし、元請スーパーや下請け会社としては、「何も手を打たなかった訳ではない、一部の店舗については、夕方に臨時便で配送(先出し)するなりして、少しでも膨大な物量を捌こうとした」と言いたい所なのでしょうが。では、それが果たしてどこまで有効だったのかを、次の【検証2】で見てみましょう。
 先出し自体はなるほど有効な手立てです。しかし、この表にあるように、各ゾーン毎にバラバラと先出ししたのでは、その効果も減殺されてしまいます。先出し以外の店舗の分がそのゾーンに残されたままでは、何ほども場所は空きません。
 成る程、ゾーン単位で先出しすれば、より多くの空きが確保出来るのは分かっているが、騒音や駐禁などの近隣対策上、夕方・夜間に搬入できない店舗も多い。だから、先出し店舗が各ゾーンに分散してしまったのでしょう。しかし、これも昔から分かっていた事です。何故今まで布石を打って、近隣の理解を求めるなりして、少しでもゾーン単位での先出しに近づけようと努力しないのでしょうか。今まで努力していたら、こんな同じ事の繰り返しを、何年も飽きずに続けている筈がありません。
 その挙句に、多量の仕事を人海戦術で凌ごうとしていた現場から、場当たり的に人を引っこ抜いて先出し分の選り分けを優先されたら、そりゃあ作業が遅くなるのも当然です。お陰で、せっかく応援に来た派遣のバイトも、ハンディスキャンが全然終わらないので、搬送も出来ずにボーっと突っ立っていました。
 そんな無駄な「選り分け」をしている暇があるなら、応援に来た人間にもハンディ持たせて片っ端からスキャンさせた方が、逆に先出し分も多くスキャン出来た筈です。先出し後に入荷する商品や、先出し時点でまだ仕分けも終わっていない商品もあるのに、何故先出しの「選り分け」を優先させたのか。そんなモノよりまず優先すべきなのは、大量の商品を少しでも捌く事でしょうが。それでも「下請けはスーパーの命令に従わなければならない」と言い張るなら、スーパーから「お前死ね」と命令されたら黙って死ぬんかいw。
 


 【検証3】の内容も基本的には【検証2】と同じです。もっときちんと整合性のある先出しがされていたら、もっとムリ・ムダ・ムラなくスムーズに作業が出来たし、もっと色々工夫も出来た筈です。例えば、A・Bゾーンを先出ししておけば、夜間補助搬入口での荷受け場所ももっと確保出来たであろうし、或いはJゾーンを先出ししておけば、農産の荷受けももっと広々とした所で出来たのではないでしょうか。それを、他の作業との整合性も一切考えず、場当たり的な先出しを上から言われるままに強行したが為に、Gゾーンなどは牛乳の荷受け・検品とかち合ってしまい、身動きがとれなくなり、やりにくい事この上もありませんでした。

 
 さらに【検証4】。これは検証資料には上げませんでしたが、9月3日土曜日にPC(パックセンター)で、備品のドーリ(スライスパックの肉や魚を入れたトレーを載せる台車:左上写真参照)在庫が切れた為に、PCからの商品(真上写真:通常はこの様にドーリに積まれて転送される)がカゴ車で搬入されて(右上写真)、センターでドーリに詰め替えなければならなくなった事についても少し書いておきます。
 このPCをカゴから降ろしてまたドーリに乗せ換える作業が、腰にどれだけ負担を及ぼす危険な事か、作業指示を出した人間は知っているのでしょうか。知らずに出したのなら無責任の極みであり、知った上で出したのなら鬼畜の所業です。
 今まで書いてきた事は、まだ何だかんだ言っても、作業の非効率や「やり難さ」を槍玉に挙げたものでしたが、ここで言及しているのは、正に身の安全に直接関わる事です。それに対して「肉や魚が店に届かなくて良いのか」と問うのは愚問です。届かなくてはいけないのは勿論です。仕事は大事です。しかし、人の命や安全の方が、仕事よりももっと大事です。それが分かっていたら、今回に限りカゴのままでの配送を認めるなど、もっと別の指示を出す筈です。

 「人の命や安全の方が、仕事よりももっと大事です」。この事が分かっていないから、スーパーは平気で無茶な追加をしたり、バラバラな先出し店舗指定などの、現場の実情を顧みないデタラメな指示を平気で出して来るのです。そして一次下請けも二次下請けも、そのスーパーの誤った指示を、そのまま鸚鵡返しに下に卸そうとするのです。その状況を一言で言えば、「(自分の保身の為にひたすら上に言いなりの)ヒラメ社員はいても真の責任者はいない」という事です。所長など「形だけの責任者」はいても、人を人と看做していない限り、ただのヒラメ社員と同じです。その意味では、元請スーパーも一次下請けも二下請けも、人命・安全軽視という意味では同罪です。
 人を人と思っていないから、新人バイトの紹介も現場でないし、給与計算の間違いも多いし、作業指示も場当たり的で、事後の点検もフォローもないのです。ここはそういう職場だという事が、「”総力祭”」騒動でも白日の下に晒されました。(人命優先・安全第一を踏まえない仕事なぞ、凡そまともな仕事ではない、故にここでは敢えて業務ではなく騒動と呼ばせてもらう) 
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2010年9月「総力祭」作業検証資料

2010年09月05日 08時52分00秒 | 職場人権レポートVol.1


   

※写真:(左)GゾーンからHゾーン方向を俯瞰、(右)今回の「総力祭」販促チラシの一部。
※上記資料の解説については次号記事を参照の事。
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