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箱根登山鉄道あじさい電車の旅その6 大涌谷の黒たまご

2024年06月20日 21時33分27秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
箱根旅行2日目のハイライトは何と言っても大涌谷です。まず箱根山の成り立ちから説明します。
 
箱根山は巨大なカルデラ火山で、40万年前は盛んに火山活動を行っていました。カルデラ火山とは、巨大火山の内側に更に小さな火山がある地形の事です。巨大火山の火口壁が外輪山、内側の小さな火山が中央火口丘です。芦ノ湖はその火山活動で川が堰き止められて出来た湖です。やがて火山活動が収まり、火口原に人が住み着き、箱根の町が出来ます。交通路も整備され、東海道や箱根の関所が置かれます。近代に入ってからは観光開発で登山鉄道も作られました。
 
 
 
しかし、今も火山活動が活発に行われて、硫黄ガスが噴煙を上げている場所があります。それが大涌谷です。ここも観光地で、谷の周囲にはロープウェイの駅や展望台、自然博物館(箱根ジオパーク)や土産物店が軒を連ねるようになりました。温泉場では卵が茹でられ、黒たまごとして4玉500円で販売されています。
 
でも一皮向けばここは危険と隣り合わせです。今も有毒な硫黄ガスが噴煙を立ち上げ、観光客は立ち入りを禁止されています。例外的に一部の見学路のみ制限付きで公開されていますが、見学には予約が必要で、ヘルメット着用が義務付けられています。見学路には、いざと言う時の為に、7ヶ所の避難シェルターも設置されています。
 
 
私はここにすっかり魅せられてしまいました。西日本にはこんな場所はありません。カルデラ火山なら九州にも阿蘇山がありますが、湖まであり、登山鉄道やケーブルカー、遊覧船まで楽しめるのはここだけです。大涌谷の黒たまごも温泉卵の一種です。硫黄ガスが卵の殻の鉄分と化学反応を起こし、硫化鉄となって殻が黒くなって出来ました。黒いのは殻だけで中身は普通の固茹で卵です。
 
でも、普通の温泉卵よりコクがあって美味しいです。「一つ食べると寿命が7年延びる」と言われています。私の作るゆで卵は、半熟だったり殻がきれいに剥けなかったりしますが、このゆで卵は完熟で殻も簡単にきれいに剥けるので重宝しています。

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1 コメント

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一つ前の記事の答え (プレカリアート)
2024-06-24 22:33:06
一つ前の記事の最後に、こんな問題を出しました。「信号場は駅ではないので乗客は乗り降り出来ない。でも、この信号場には小さなホームが設けられている。それは何故か?」

その答えはこちらです。「運転手が先頭車両に移動する為に必要だから」

この信号場はスイッチバックになっています。スイッチバックとは、電車が急勾配を上る為に、線路が斜め上にジグザグに敷かれた場所です。

そこでは電車は進行方向を変えながら急勾配を上っていきます。運転手は方向が変わるたびに、最後尾の車両から先頭車両に移動しなければなりません。

ところが、問題に添付された鉄橋の写真を見ると、電車は3両編成ですが連結部が幌で繋がっていません。電車内を移動して先頭車両に移る事は出来ないのです。

だから、信号場で一時停止して、外のホームを通って先頭車に移動するのです。

何故この答えを、一つ前の記事のコメント欄には書かずに、こちらに書いたかと言うと、同じ記事に書いてしまったら、すぐ答えが分かってしまい、面白くなくなるからです。
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