あれよあれよという間に時がたっていきます。
脳リハビリの指導をするときに、いう言葉です。
「脳がイキイキ働いたかどうかは、その時間が、自分にとって早くたったかどうかで決まります。
『あっという間に時間がたってしまった』と感じるときはどんなときでしょう。」
「それは楽しいことをしているとき。遊んでいるとき」
「その通り。正解です」
計算ドリルをやることが一時期はやりましたが、計算ドリルをやっているときに、時間があっという間に経ってしまうでしょうか?
まあ、中には楽しい人がいるかもしれませんけれど・・・
よほど他のご褒美でもなければ、計算=左脳が動いて楽しく感じることはあまりありませんよ
ね!
さて5月の右脳訓練です。友人3人と南伊豆町の知り合いの農園にミカン狩りに行きました。
ミカンの花が満開で、優しい香りが漂っています。
広いミカン山ですから、香りにむせ返るようなことはなく、ほんとに甘い良い香りが鼻をくすぐるという風情でした。
そのうえ、空は青く、風も吹いていて、5月を満喫しました。
木に負担がかかるので、この時期までミカンを残すことはあまりないそうですが、ここまで残すと酸味が抜けてとびきりおいしいミカンになります。
左の写真ではよく見えないのですが、木登りしてミカンを取っている友人と、それを受け取っている友人。
木登り苦手な私は、写真を撮る人になっています(笑)
小さい時の体験がその後の人生に役立つというのは、決して「勉強」に限定されるものではなくて、音楽や美術などの右脳ベースの体験も、木登りなどの運動も「やったかやっていないか」で大きな差を生むことになります。
幼かった頃ほとんど運動せず『おとなしい子供』だったというと皆さんから笑われますが、本当のこと!ちなみに木登りはしたことがありません。ほんとに残念!(今回は一度ちょっとだけ挑戦しました)
この雄姿を見てください。
3メートルくらいの高さです!
登っている友人は四捨五入すれば70歳です!
登りながらの本人の弁
「いくつまでこんなふうにできるかしら?来年は平気よね!」
「70歳と聞くと無理、無理という感じがわくのだけど、実際はどうかしら?
毎年やり続けてさえいると、何かが起きなければ意外と長くやるんじゃないかしら?」と希望を込めて私が。
よく考えてみれば、体力と「脳」力。
どちらのほうがより持つかと考えてみましょう。
体力を維持することは、動かし続けることでなされるわけですが、年齢を重ねるほど「結構大変」という感じはありませんか。
もちろん正常老化ですけれど。
いっぽう、脳の力はどうでしょうか?
注意分配力や集中力、発想力など回転を要求されるものは、すぐお手上げになりそうです。
もちろんこれも正常老化ですよ。
でも、意欲はどうでしょうか?
意欲や好奇心を維持させたまま超高齢になった自分というのは結構イメージできるのですが、どうですか?
『おとなしい子供』だった結果がこのような結論に結びついているのかもしれません。
活発だった友人は「一度は乗ってみたかった」とユンボにも挑戦。顔が輝いていましたよ。
彼女にとって、体力の維持は、私よりはるかに可能なものとイメージされるでしょうね。
子どもの時の体験は本当に大切です!
いずれにしても、体力と同時に脳力の維持も考えるということは、高齢者にとっては重要なことだと思います。