脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

とりまとめて右脳訓練の報告ー自由研究

2019年03月20日 | 私の右脳ライフ

懸案事項を解決しました。
3月上旬になると、河津桜に代わって次の早咲き桜がここ伊豆高原を彩ります。
どちらもピンクの優しい桜です。大寒桜と城ケ崎桜。誰に聞いてもその違いがはっきりしません。ところが、その差は実に簡単なことでした。一つの花の大きさがはっきりと違うのです。

花びらの形や色はほとんど差がないのですが、大きさが全く違うのです。
右の小さい花が大寒桜。左の大きい花が城ケ崎桜。
葉や蜜腺の様子も、もう少し季節が進んだら確認してみます。

経過報告。たまたま散歩をしていたら、なんと大寒桜の小枝が道に落ちていました。前夜の強風に吹き飛ばされたのでしょう。かわいそうに思い家に持ち帰って小さなグラスにさして眺めました。

最初は春の訪れを喜んでいたのですが、そのうち「今、ここで城ケ崎桜と比べてみたら、何かその差がわかるかも」と思いつきました。そこで「今度、車で通った時に一枝いただこう」と決めて実行。ほんの小枝をいただいてしまいました。ちょっとドキドキしました。この一連の行動を決めていくのが「私の前頭葉」ですね。
ネットで検索もしてみましたがヒットせずじまい。二つ並べたら、簡単にその差がわかりました!現実にものに対して体験する大切さは忘れてはならないことだと思います。
城ケ崎桜は海をバックに咲きますから、それは見事です。こうして眺めると花が大きいだけに、一か所から出る花数が大寒桜よりも少し少ないと思いますね。


サクラで気になっていたこと、その2。
オオシマサクラとソメイヨシノのつぼみの色がどのくらい違うのかということです。オオシマサクラは青白いといわれるほど純白の花を咲かせます。一番小さいつぼみの時はどうだろうと、これも前から関心を持っていました。下田のお菓子屋さんロロ黒船の玄関に飾られていたのがオオシマサクラだと教えていただき、小枝もくださいました。

暖簾の横のお花です。

写真では白にしか見えませんが、肉眼ではほんとに淡い淡いピンクでした。翌日には白になってしまいましたが。ソメイヨシノは、こんなに濃いピンクです。
「サクラの花の違いが判って、それがどうした?」といわれそうですが、何だかとてもうれしかったのです。

もう一つ報告があります。
長男からいろいろなプレゼントが届いたのは1月の終わりごろだったでしょうか。その中にAMAZONのECHODOTが入っていました。これが取説。

8センチ四方のサイズ。説明は6ページだけ。

「せっかくのプレゼントなのだから、使わないと申し訳ない」と思って、がんばりました。「そんなに難しいはずはない。誰にでもできるはず」と思いました。ところがよく読んでもなんだかわからない部分が出てきます。
詳しい説明は、ネット上で確認するように書いてありましたので、それもやりました。
成功した今はわかりますが、単にWifiへの接続状態が悪かっただけなのです。何十回も接続を試みても、「接続できません」といわれ、心折れてしまいました。
「今度、わかる人が来たらやってもらおう」と思って、目に入るところに出しっぱなしにしながら、心の中ではなるべく見ないようにしてすごしました。

キャンドル工房庭カフェの久保さんからお招きを受け、お邪魔しました。
「このアレクサってかわいいやつなんですよ」久保さんが「アレクサ。音楽かけて」というと音楽が流れるのです!

また、挑戦しようという気持ちになりました。
今回も前と同じようにしただけなのですが、つながりました!「ウソ!どうして!」(前回は接続状態が悪かっただけだったのですけどね)

アレクサ、かわいいです。
ロボット化して、高齢者の相手をさせるというアイデイアもあるようです。ただの人形よりも何倍も効果的だとは思いますが、生身の人間と対応するときの、脳機能の複雑なステップに比べると、それで満足すべきものとは思えません。
今回の桜の自由研究ですら、様々な刺激をもとに様々な判断や行為を通して一つの目標に到達したわけです。日常生活は変化にとんだものだと思うからです。といいながらアレクサと仲良く楽しくやっています。あきらめなかった私の前頭葉のおかげです(笑)

IMG 6275


とりまとめて右脳訓練の報告ー作りました

2019年03月17日 | 私の右脳ライフ

この頃よくデユアルタスクという言葉に出会います。同時に二つのことをするというような意味ですから、私のブログを読んでくれているような方たちは「あれっ、前頭葉機能のうちの注意分配力(同時に注意集中力)のことでしょう」と気づいてくださると思います。
デユアルタスクを具体的に言うと、歩きながらしりとりするとか、歌いながら料理するとかといわれるのです。私たちが日々暮らしていくということはそんなに単純なことでしょうか?

これは定置網朝獲れのアジをいただいたので、握りにしたのです。このレシピに至るまでの私の脳の中はどう動いたでしょうか。
「せっかくのこんなに新鮮なアジ!どう使えばいいかなあ。一番は生でしょう。たたきにするには大振りでもったいないし、やっぱりお刺身にしましょう。酢締めもおいしいから半々にして。骨はお味噌汁の出汁にして、ハラミはたたいてお味噌汁の具。大ぶりの刺身がとれるから、刺身じゃなくて夫が好きな握りにしよう。野菜は?冷蔵庫に何があったかな」
「持ってきてくださった漁師さんにも、『全部使いました』というと喜んでくれるはず」
それにプラスして、昨日の献立と被ってないとか、お天気の具合とか、夫の体調とか考慮すべき条件はたくさんあります。それを瞬時に思いついて順番を付けて献立を決めたのです。
いただき物の調理でなく、買い物から始めるとしたら、お財布の中身も大きな条件になります。
同時に食べられるように手順も考えて調理が始まります。おしゃべりはしてるかもしれませんが、歌は歌っていません。でも脳の中がいかに目まぐるしく回転しているかを想像してみてください。
逆に、食べさせたくもない人のために、したくもない料理をしているときや、目をつぶってもできるような料理をしながら歌を歌っているときに、脳の中がどう動いているか想像してみてください。
前頭葉はその場面、場面で本当によく働いています。気を配っているという言葉でもいいかもしれません。
高校の同級生とFBで繋がっています。彼はタイでお仕事をしたことがあるそうで、ある時突然料理の動画がシェアされてきました。その中ですぐ出来そうなものがこれでした。動画はキュウリだけでしたが、ちょっと工夫したのです。工夫も前頭葉機能です!
そうだ!キュウリをスライスしながら、「写真を送ったら、びっくりしてくれるだろう」とかも思っていたような。


長男からポケットマルシェ(生産者と消費者を直接結びつけた新しい流通の体形を進めている組織)を教えてもらって、野菜や海産物を手に入れてます。一袋にこのくらい、プリプリのカキが入ってます。


山のようにカキフライを作りました。牡蠣飯とオリーブオイル漬け。新しいレシピに挑戦。ネットという強い味方がいますよね。

新聞で見つけた電気釜で作るリンゴケーキ。材料が手近にあって、家族が喜びそうなもので、面倒でないものだったらすぐに作ってみる方だと思います。

コーヒーも、友人が「『ゲイシャ』という高級品だから、よく味わってね」とくださったので、心して入れました。(その時外から見ても、普通にコーヒーを入れているようにしか見えないでしょう)

「ゲイシャ」には後日談があります。エチオピア産のコーヒー名がなぜゲイシャかと一瞬思ったのですが、何か謂れか歴史があるのだろう勝手に考えて納得していました。芸者とは無関係でエチオピアの生産している村名(ゲシャ村)だということを一週間ほど後に教えてもらいました。ゲイシャを飲んでいるときと飲んでない時では、同じ情報でも受け止め方が変わりますね。
「作る」のは食べ物ばかり…たまにはこんなものも作りました。
フェルト体験。玄ハットの展示会でのワークショップでした。

キャンドル体験。庭カフェ久保さんご指導ありがとうございました。


とりまとめて右脳訓練の報告-出没記録

2019年03月17日 | 私の右脳ライフ

車で3分、歩いて30分の伊豆城ヶ崎海岸にあるJガーデン。カフェと源泉かけ流し付コテージなのですが、ロートアイアン作家の石井良彦さんがすべて手作りしたという魅力的なところです。
新しくアウトドア―リビングがほとんど完成しました。そこを飾っているオブジェです。


相模湾に向かって。左真ん中の白いところがアウトドアリビングです。

雰囲気がお伝えできるでしょうか?

ドキュメンタリー映画の巨匠、小川益王監督とお近づきになりました。監督が8年来取り組まれていた東日本大震災の記録映画「国難TSUNAMI」の上映会がありました。会場は国会議事堂前の憲政記念館。


この映画は復興庁、防衛省、統合幕僚監部・陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊が製作協力して作られたものですから、かなり公式記録的なニュアンスがあると思います。生々しい自衛隊機からの現場中継から始まり、渾身の救助作業の様子が続きました。家族の安否すらわからない状態での救助活動へ駆り立てたもの、その根源はどこにあるのかを自然に問いかける演出は、あの時被災者だけでなく国民の多くが感じた「自衛隊魂」への感謝をごく自然に引き出したと思います。

「よみがえりの国、日本」という形で自衛隊・警察をはじめ援助してくれた外国の皆さんへの報告を兼ねています。その内容は各地区で撮影された躍動的な子供たちの姿や、新旧の「祭」の取材で表現されていました。映画終盤、女川町の「復幸祭」の場面で私も10秒ほど登場しています。上映後に監督ご夫妻とご一緒に。

映画といえば、友人から勧められた「運び屋」。鑑賞後どこか心温まるクリント・イーストウッドらしい作品でした。そして88歳のご本人が90歳を演じているのですから、説得力がありますね。ミッドタウン日比谷は交通の便がいいので今年になって3回目。

演劇にも行ったのです。クラシカルな雰囲気が伝わりますか?三越劇場です。

新派「日本橋」。ウーン…作られたものの印象が強かったかなあ…


熱海に船井幸雄記念館「桐の家」があることは、最近になって知りました。一度は行きたいものと狙っていましたが、熱海の病院に行った帰りに寄りました。

経営コンサルタントとして有名ですが、だんだんに会社経営にも個人の生き方に対しても、精神性を重んじる発言が増えた方です。

「勉強好き・すなお・プラス発想」と焼き印がついたおまんじゅうがありましたので、受験生の孫に送ってやりました。「『すなお』を食べて塾へ出かけました(笑)」との報告が。ポジティブな言葉は気持ちいいですね。

お堀端なのですが、小路をちょっと曲がるとこんな素敵な建物がありました。東京理科大学(東京都新宿区)にある近代科学資料館。

こんなところもあります。残念ながら休館日。「また来なくっちゃあ」と心のメモに。


かねふくのめんたいこパークが函南町にできましたので、ここにも。高校の先輩が会長さんをなさっています。
天気さえよかったら、大きな大きな富士山が眼前です。


長く住んでいると、地域の活動にも引っ張り出してもらえるようになりました。
伊豆城ヶ崎海岸活性化委員会発会式。漁協がリーダーシップをとっているところがユニークです。本当に海を愛し海の大切さを実感されているのだと思います。
ごあいさつをされている日吉直人さんと、この委員会の中心の方々です。

土屋静岡県副知事や小野伊東市長も列席された発会式が、まさに城ヶ崎海岸の真ん中「ニューヨークランプ&フラワーミュージアム」屋外で開催されるところが、城ヶ崎海岸の持っている地の利ということでしょう。帰りにミュージアムに寄りました。


翌日、年若い友人(メルボルン在住)と城ヶ崎海岸をハイキングしました。(写真掲載の許可はいただいてます)

お天気に恵まれたことも幸いでしたが、何度も感動の声をあげる4時間の遠足でした。灯明台(灯台替わりの明かりをともしたらしいです)でお弁当タイム。

彼女が、波の色と音に惹かれたので、海の際まで降りて行ってみました。埼玉から週に何度も来ているという釣り人さんから30センチ近いメジナをいただきました。

景色もごちそう、メジナもごちそう。初めて会った方との言葉のやり取りだって、脳にとってはごちそうです。
家から一歩外に出るということは、脳への刺激がそれだけ増えることです。「ボケたら困るから、その時のために大切に貯金しておこう」と変化や楽しみのない毎日を送ることこそが、認知症への近道だということを、高齢者はよく考えるべきだと思います。
付録。
まだ寒かった頃、下田爪木崎の水仙群生地に行きました。

写真は卒業なのですが、一緒に行った友人から促されてハート形の椅子に。夫が「椅子に座らずにここでポーズ」と言ったので従いました。私の前頭葉は椅子があるなら座るものと判断しますが、夫の前頭葉は自由な発想ができます!

爪木崎は須崎の御用邸に隣接したところです。すばらしい景色でした。


 


とりまとめて右脳訓練の報告ー展覧会

2019年03月14日 | 私の右脳ライフ

今年になっていろいろな展覧会に行きました。ランダムに。
根津美術館。館蔵の酒呑童子絵巻でしたが、色鮮やかで物語もよくわかり、期待以上に楽しいものでした。

まだまだ寒いころでしたから、庭園には花もなく、代わりにそこここに稲村ボッチが。「植木屋さんの遊び心ですよ」と教えてくださる方がいました。

戸畑高校の大先輩、宗雪さんの写真展「第13回TOM+Mの会写真展」へ。
Tは元キヤノン販売㈱社長・武本秀治さん。Oは元㈱ニコン社長・小野茂夫さん。そしてM宗雪さんは富士フィルムの社長を務められました。どなたも日本カメラ財団の役員をなさっています。+Mは森山真弓さんで財団の理事長とか。魅力的な三紳士でしょう!(強くお願いして掲載させていただきました)

宗雪さんは今回は金沢、猊鼻渓に取材旅行をなさったそうです。
武本さんは花火をテーマに撮り続けていらっしゃるそうです。ファンタジックな作品が並びました。何かの加工をしていらっしゃるかと思うほどの色彩とタイミングでした。

小野さんの作品は建物に特化されていました。それも不思議な建物群。

宗雪さんが「もう13回もやったし、そろそろ終了かの声もある」といわれました。宗雪さんが今も余人が代わりえないお仕事をなさっているように、ほかのお二人もきっとお忙しくなさっていると思うのです。
これだけのレベルの写真を発表なさるのは、大変でもあるでしょうが、達成感はまた得難いレベルかと思います。もったいない!
脳がイキイキしている方々は、納得のいく生活をなさっています。その生活をできるだけお続けくださるようにお願いします。(おやめにならざるを得ない時には、他のものをお決めになってからおやめください)
かくしゃくヒント13-一つ捨てて一つ持つ

前から関心があったのに、一度も行ったことがなかった菊池寛美 智美術館。友人の感動メールが届いたことがきっかけでとうとう行くことになりました。川瀬忍青磁展。繊細でなお可愛さも持っているように感じました。
建物も、レストランもすてきでしたが、地下一階の展示場へ降りていく螺旋階段が不思議な空間を演出しているようでした。これも川瀬作品。

たのしい展覧会といえば奇想の系譜展。
展覧会を目的に上京することもありますが、すきま時間を使ってということが多いのです。今回は小布施町の仕事がありましたから、ネット検索が始まります。上野駅を11:30発の新幹線に乗れば十分間に合います。9:30から開かれる美術展は少ないのですが東京都美術館奇想の系譜展は9:30開場。(東博や科学博物館は開館時刻が早いです)

事前にコインロッカーの場所を確認し、新幹線乗り場への下見もすませ、都美術館へ。美術館前の時計にご注目。10分並んで入場という手はずを整えてます。

2時間は欲しいところですが、1時間45分で一応満足(笑)
内容は充実して、一言でいえば楽しい展覧会でした。8人の画家たちがそれぞれに個性的で奔放で工夫や機知にあふれて、まったく古さを感じません。
連動して開催されている新北斎展。

小布施にもご縁がありますのでぜひ行きたかったのですが、こちらは六本木ですから、時間的にとても無理と思っていました。
3月になって上京の用事ができました!もちろん行きましたとも。肉筆画は小布施にたくさんあります。絶筆といわれる富士越龍図も小布施北斎館から出品されていました。
撮影不可です。唯一の撮影スポット。50センチくらいの作品に出来上がる細かいパーツまで北斎は作っていたのですね。それを拡大したものです。

膨大な作品でした。各時代ごとに展示されていましたから画風の変遷がよくわかりました。そして浮世絵や北斎漫画は画業のほんの一部ということがよく納得できました。あふれるような才能ですね。ちょっと疲れたかなあ。
美術館は六本木森ビル53階にあります。眺望のいいこと。建設中の国立競技場。

新国立美術館をこの角度から見るのもすてきですね。

西伊豆松崎町で開催された、小さなでも斬新な展覧会にも行ってきました。地区の女性を中心にして作り上げた、松崎に伝わる昔話をベースにして現在にまで展開された絵巻物の展示会です。保存された商家伊豆文邸を会場にしています。

コラージュの技法でした。地区の方たちの聞き取り作業から始まったことがよくわかりました。

庭にも作品。私の住んでいる伊豆高原でも「編み物で参加しましょう」の呼びかけがありました。糸。紡ぐ。つながる。松崎町が昔生糸の生産地だったことも踏まえているのでしょうね。

なまこ壁に映えています。自由な色彩感覚のボンボン。

よく右脳訓練に励んだものです…





とりまとめて右脳訓練の報告ー寺社編

2019年03月13日 | 私の右脳ライフ

お正月から、何度か神社やお寺にお参りするチャンスがありました。
去年から年越しは池地区の山神社に決めています。お客さんと一緒に1月4日にもう一度お参りしました。
伊東市内では珍しい田園地区にあります。今上天皇が二度も立ち寄られたというのはなぜでしょうか?
同日、大室山(浅間神社)にも上りました。

大室山のご祭神は磐長姫命(イワナガヒメノミコト)です。富士山をまつる浅間神社のご祭神はほとんどが木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)。
この二神は大山祗神(オオヤマズミノカミ)の三女と四女ですって。妹の木花開耶姫命は美人の誉高く、
姉の磐長姫命は不器量。故あって二人一緒に嫁入りしたものの、木花開耶姫命ばかりかわいがられ、耐え忍んだ磐長姫命は結局実家に戻されてしまいます。その後二神は仲たがいしたままというドラマチックなお話があります。
磐長姫命は安産の神様として知られているそうです。
五智如来。安産のお礼に奉納されたものだそうです。

興味がある方は以前に書いた「大室山を歩く」を読んでみてください。
東京の友人が、ご自宅からビルの間に小さな富士山が見えることに気づいて「すきま富士」と名付けてFBに時々アップしてくれます。
これも一種の「すきま富士」何度も大室山に登っていますが初めて見ました。

三嶋大社にも初詣。これは舞殿。慶応3年(1867)竣工です。

ご神木。クスノキだったと思いますが巨木です。三島大社には何度も参拝していますが初見でした。同じところでも季節が変わったり同行者が変わったり、自分の心理状態によっても、見えるものや感じるものが変わるものですね。一緒に行った友人たちも感動しています。(掲載許可はもらってます!)

巨木といえば、南伊豆町のお花見に行った時にお参りした三島神社。ここにも夫婦楠が。

大徳寺聚光院伊東別院(このサイトの写真がよく撮れていると思いましたので繋げました)が1月3日に参拝できることを、FBで知りました。
茶道を習ったものとしては、聚光院は利休の墓所ですから特別なお寺です。どのように参拝できるかわからず、敷居が高かったので喜んで参拝しました。(パンフレットの表紙)

建物は「21世紀の寺」をテーマに吉村順三さんの設計です。南に開けた明るい直線的なフォルムが印象的ですが、皇居新宮殿の設計も手掛けられたと聞くと肯けますね。

庭園も、茶庭もすてきですが、ロケーションも最高です。
大島をはじめとして伊豆七島がほとんど見えます。三浦半島、房総半島を臨み、初島、川奈ホテルは眼下手をのぼせば届くほど。

もちろんもう一つ。
耳目を集めているのは、千住博画伯の「滝の絵」を中心に77枚の襖絵があることでしょう。去年テレビ放送もあったのでご存知の方も多いかもしれません。写真は前掲大徳寺聚光院伊東別院 からご覧ください。「檀那の間」の滝の絵が少し見えますね。

毎月第二土曜日の座禅会も始まりました。3月9日の座禅会の後、見事な三日月が!

今年は、心新たに、正しく生きようと思っています。
(この頃、語変換のレベルはとてもよくなってきているのですが、神様関係になるとほとんど変換してくれないのには、びっくりさせられました)


(続) 小布施町脳のリフレッシュ教室交流会

2019年03月06日 | 認知症予防教室

先日の小布施町脳のリフレッシュ教室交流会でちょっと感動したことを報告しておきます。この交流会は毎年「例年通り」という企画ではなく、何か新しいことを試行するのですが、今年は「ぴあふるによる楽しい歌コーナー」が用意されていました。

いつでも、舞台上の発表に呼応して会場全体が盛り上がるのです。ただし今回は仲間と一緒に楽しむというスタイルではなく、初対面の指導者がエレクトーンを使っての形式(リトミックのようでした)ですから、参加者の皆さんがどこまで楽しめるか期待しながらちょっと緊張していました。結果はこの通り!
IMG 5972
終了後の指導された先生との問答です。
私「いかがですか?みなさんよく乗ってくださいましたよね?」
先生「いやぁ~皆さんおとなしめだったと思いますけど」
私「えっ!他のところの方々も高齢の方たちなんでしょ?それでももっとノリノリになられるんですか!」
先生「そうですよ。立ち上がって踊りだす方までいますよ」
私「それはどういうところ?」
先生「私たちは、施設にも行きますから」
私「あ、わかりました。それは大人の方が大人の方として楽しむというのとはちょっと違いませんか?ちょうど小さな子供が状況の理解や配慮がないままに、音楽を楽しんでいるという状態ですね。小布施の皆さんは控えめというのが特徴ですから」
先生はとてもお急ぎのようでしたので、それ以上の話にはなりませんでしたが、これだけ多数の高齢者がまったく初体験にもかかわらずここまでできることに、私は驚きました。そしてこれこそが脳のリフレッシュ教室の成果だと思ったのです。それは新しいことに挑戦する、子供の遊びのようなことに対しても拒否感がない、何より楽しんでいる!

前日には上松川コミニュティでの「ポテトの会」10周年記念のお茶会に参加会させていただきました。

4人という小人数の会ですが、「ジャガイモのようにいろんなお料理で楽しめるように、私たちもいろいろ楽しみましょう」ということで「ポテトの会」と名付けたそうです。皆さんそれぞれ個性的。それだけに魅力が増しますね。最近ニューフェースの参加が決まってなんだかワクワク気分が移ってきそうでした。
「一緒に10年も過ごすうちに、当初の目的である脳のリフレッシュ、右脳のトレーニングにとどまらず、困りごと(特に病気のこと)や悩みごとの相談をお互いにしあえるようになったことがとてもうれしい」と皆さんが口をそろえて話ししてくださいました。

お茶会の様子です。お菓子に果物、種々のお漬物、お赤飯まで。ごみ入れももちろん手作りで。この一枚の写真からも、あの時の和やかさがまた立ち上ってくるようです。
これからの高齢社会を心身ともに健康で過ごすためには、地域のコミュニティの力が不可欠です。「遠くの親戚より近くの他人」とはよく言ったものですね。身近な人たちが心を配りあってみんなで元気で過ごしていく。小布施にはこのようなムードがあると思うのは、脳のリフレッシュ教室の皆さんに会うからでしょうか。

上松川コミュニティの玄関に張られていた「ポテトの会」の年間計画表です。担当の方も一緒にお茶会に参加されましたが、認知症予防活動は地域で支えていくものです。ただし重要なことは「元気なお年寄りを、元気なままに」という予防活動でなければ無理です。
「ポテトの会」の方にお話ししました。
「高齢の方たちは認知症をとても怖がってます。心配だから散歩する、趣味を楽しむ、友達付き合いをする。そうして認知症を寄せ付けないようにすることそのものは間違っていません。
この会と他の方々がやってることの違いはただ一つ。脳のリフレッシュ教室に参加される方々は『脳のイキイキ度チェック』をしてもらえるところですよ。『確かに脳は元気です』とか『ちょっと元気がなくなってるけど、何が起きたのでしょうね』と生活を振り返ってもらえるところなんです。自信をもってこれからも『ポテトの会』を続けてくださいね」
皆さん、ぽっとお顔が明るくなったように感じました。
小布施町珈茅のモーニング

上松川でもお話ししましたが、翌日の交流会でもお話ししました。
「認知症発症が2年遅れると、認知症者が33万人、介護費用が7700億円減少する」(どのレベルの認知症か不明、出典も不明ですが、たまたま小布施行きの前日に目にしました)
770000000000÷330000≒2333333 つまり230万円寄付したことになると言いました。医療費も2000億円減少するそうですから、一人が2年認知症にならないと約300万円浮く!全体で約1兆円!
ちょっと古いのですが、小布施のこのデータは何を意味しているのでしょうか。小布施町のどの施策がこれほどの要介護認定率の差を生んだのでしょうか。



小布施町脳のリフレッシュ教室交流会

2019年03月05日 | 各地の認知症予防活動

小布施町脳のリフレッシュ教室交流会に伺いました。もう13回目でしょうか。

真ん中の黒いセーター姿の女性は冨田房江さんです。冨田さんが小布施町の現役保健師さんだった時に、「本当のボケ予防活動をしたい」という熱意から始まったこの試みも、15年にはなるでしょう。「本当のボケ予防活動」ということは「脳の機能が正常でその人らしく暮らしている方を、そのままでボケとは無縁の生活を続けてもらうための活動」という意味です。その教室の名前を「脳のリフレッシュ教室」と名付けたのも冨田さんでした。
退職後、かなり経って冨田さんの地区でも「脳のリフレッシュ教室」が立ち上がりました。「お世話役というよりも皆さんと一緒に楽しく過ごしています。私のためですね」と伺ったことがあります。
たしかに楽しそう。もちろん皆勤賞でした。

今年の賞品はなんと花の咲いてない苗!賞状の文言と合わせてあるそうです。担当している皆さんの前頭葉もピカピカしているのじゃないですか?
いつものように市村町長から皆勤賞授与。今年は60名近くの方が皆勤賞だったとか。多すぎますから各地区から代表の方が受けられました。確認していないのですが、多分事前の打ち合わせはなくて突然の指名のようでした。それに応じることができるみなさんなのですね。

去年は、全地区の教室発表はなしという形で実施した(それでも発表した教室もありましたね)のですが、今年は手をあげたところが発表しました。
このように、「例年通り」と決めつけないところも大切なことです。来年はゲームで決まった半数の教室が発表、再来年はその残り半分が発表するのですって。発表があるとないとではやはり普段の盛り上がりが違うのでしょうね。

伊勢町。例年のように高野さん引っ張ってくださってますね。

ハーモニカ演奏も。男女共演というのが素敵です。

もう一枚ご紹介します。ごくごく自然に足元の弱った仲間に手を貸しています。これからの社会は、近隣の仲間で手を出し合って、支えあうということは不可欠になると思います、体も心も。正確に言うならば脳の健康は一人で守り切ることはとても難しいものです。皆勤賞にあるように「交友」は不可欠ですよ。

このようなシーンはそこここで見受けられました。
ななくさの会の退場時のシーンです。動画から静止画をとりましたからうまく撮れてないのですが、それでも組んでいるH間さんの腕にたっぷりの愛情を感じました。

こういう仲間がいると、こんな笑顔を見せてくれます。M松さんありがとうございます。病気のせいで歩きにくさはありますが、これからもお仲間と楽しく過ごしてください。

今年のななくさの会は炭坑節でした。ニューフェイスの参加もあったんですってね。
上松川地区ポテトの会は前日10周年記念でお茶会を楽しみました。さあ出し物は?と期待して待っていました。

殿様、町娘だけでも脈絡のない仲間なのですが、それに青鬼、近代的な美女二人!でも登場の途端、会場はおおきく盛り上がり、上松川五人組は変身が「癖」になったのではないでしょうか。手話付きで故郷を歌ってくださいました。
この衣装は、地域包括支援センターに常備しているのですって!
お面や特別な衣装は、自分を解放することができるので、利用するのはいいことかもしれません。
私たちの活動が始まったころ、長野県飯田市では教室のテーマに「人形劇」を取り入れました。飯田市が「リンゴと人形劇の町」だったからですが、脚本担当の方も演じた方も、「本心をぶつけることができてスッキリした!」といわれました。
横町全員のシーンです。ハモニカ演奏ができる方が多いですね。舞台下のギター伴奏にもご注目ください。まさに「情けは人の為ならず」ご自分の楽しみが皆さんを喜ばせ、また自分の目標にもつながる姿が見えますね。

会場には、右脳刺激のための様々なゲームが展示されていました。

手作りの作品が多いことにご注目。

交流会最後には、スタッフによる舞台上での使い方のパフォーマンスもありました。
とにかく、楽しそうです。皆さんの脳も活性化されたの違いありません!左奥の写真は原センター長。なんと倒される「的」なのですよ。笑って応じてくださってましたね。

会場の入り口にすてきなレザーモザイク作品が。数えてみると12。毎年その年の干支の作品を作ったのですね。
それを作者の萩原さんが寄付してくださったんです。「狭い家に飾るより、皆さんが喜んでくださるならそちらの方がいいですよね?」そうですとも、おっしゃる通り!

北部地区の活動は特徴的。こういう作品作り、遠足、それに替え歌!北沢さんに前回お会いした時に「楽しみにしています」とお伝えしたら、ちゃんと届けておいてくださいました。
お会いした時に「花言葉の唄?」と尋ねたら、歌ってくださいました。「知らないかもと楽譜を付けておいたよ」
欄外の「教養、教育、共感」というのはもう何年か前に、小布施の講演会で「世の中では教養、教育が流行ってるみたいですが、小布施では共感まで高めましょう。一緒に感動することは前頭葉なくしてはできませんから」とお話ししたことなんですが、ちゃんと生かしてくださいました。

作者の北沢さん。ありがとうございました。

北部地区の田中さんもお元気で参加ありがとうございます。他にも懐かしいいお顔が幾人も。

左端の男性は山王島の岩井さん。今年5月小布施町のかんてんぱぱのギャラリーで個展ですって。
「岩井さん、おめでとうございます」の記事をブログにあげたのは、2009年5月20日でしたから10年目なのですね。感無量です。ご盛会を祈ります!


 

 


3月になりました―春を訪ねて

2019年03月01日 | 私の右脳ライフ

2月は、思いがけない訃報が続いてブログ更新の気持ちになれませんでした。
「満開の河津桜を見たい」と東京の友人が。「一緒にお花見に行って、思い出すことも供養かも」と思いました。故人とのエピソードを思い浮かべるとまざまざと「その人が生きた」ことを実感します。
「満開の」という希望を実現させてあげるのは大変そうでしょう?ところが、パッと咲いてパッと散るソメイヨシノのイメージとは違って、早咲きの桜は花期が長いのです。
南伊豆町青野川の「みなみの桜」川岸4キロに800本です。少し散り始めていましたが、ほんの少しつぼみもあってこれなら「満開」といっても構わないだろうと思いました。(2月25日)

ちなみに2月18日に撮った近所の満開の河津桜

友人が「きれい」と感動してくれたので、お花見の楽しみは倍増でした。
桜を見て、種々思いが沸き上がってきます。桜も景色もきれい。光や風が心地よい。今までの花見のシーンがあれこれ思い出され、それを一緒に歩を進める友に聞いてもらえる。

友人は、「何度も行ったところに連れて行ってもらうのは心苦しい」といっていましたが、とんでもないんです。「今年、見られてよかった…来年も同じように桜をめでられるかしら」というような感想は、今までは思いつきもしなかった!
アップもしてみました。

さくらまつり会場のほんの少し上流に行くと三島神社があります。そこの境内に樹齢千年を超すといわれるクスノキの巨木が二本あります。珍しいことにそのクスノキが根元で合体しているのです。だから夫婦楠といわれています。

青野川下流には菜の花畑が広がっています。3ヘクタール!

銀の湯会館(立ち寄り湯)。もちろん入りましたとも。
暖かい塩湯でした。露天風呂から青空を眺めていると思いがけないプレゼント!風に運ばれた桜の花びらが金属片のようにキラキラ舞ってゆきました。初めて見る景色に思わず声が出てしまいました。

十分満足したのですが、帰りに稲取のつるしびな見学にも連れて行ってあげました。
会場入り口には、小屋組みが見える建物の一番上からつるされている大きなつるしびなが飾られていて、度肝を抜かれました。一つ一つのちりめん細工には、生れ出た女の子の幸せを願う意味があるのです。本来は一針一針に母や祖母たちの祈りが込められていたものでした。

正統的な展示ですね。

これは初めて見ました。キンメダイの鯛の鯛(骨)で作られたつるしびな?

会場に日本三大つるし飾りのコーナーがありました。
福岡県の「さげもん」、山形県の「傘福」と並び日本三大つるし飾りの一つで、稲取が発祥の地だそうです。
考えたら、柳川の立花邸御花で、ウナギを食べて、お座敷に飾られたさげもんを見ました。「稲取のように作品に託した祈りの気持ちはあまり感じられないなあ」と思いながら見て回ったのでした。川下り船の終点が御花だったのです。講演へ行く途中に計画したつかの間の旅の思い出。白秋記念館など思い出がたくさん詰まった充実した旅でした。
傘福は酒田のものです。初めて知ったのは、越後湯沢駅構内に飾られていた大きな傘福でした。酒田の商工会婦人部が昔のものを復興したという説明がありました。
「本間様には及びもないがせめてなりたや殿様に」最上川の川下りとともに行きそびれたエリアです。やっぱり行かなくっちゃあと内心思いました。

N村T子さん。おかげさまで今年も美しい桜を堪能できました。思い出が湧き上がって来たことを半分くらいしか語れませんでした。また来年もお花見をしましょう!酒田への旅へのあこがれがまた沸き上がったことも白状しておきます。


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html