北海道の旅のもうひとつの目的が「神田日勝記念美術館」への訪問でした。神田日勝というと、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」にでてきた山田天陽のモデル!だから興味があったのかと思う方が多いかもしれません。
それが違うのです。
もう20年以上も前に「神田日勝記念美術館」のある鹿追(しかおい)町に仕事で行ったことがあります。絶筆『馬の半身画』のことだけは知っていましたから、行きたかった。でも時間が足りなくて思いを残したままだったのです。写真は入場パンフレットより。
もう20年以上も前に「神田日勝記念美術館」のある鹿追(しかおい)町に仕事で行ったことがあります。絶筆『馬の半身画』のことだけは知っていましたから、行きたかった。でも時間が足りなくて思いを残したままだったのです。写真は入場パンフレットより。

2月17日夕方、今回の北海道の旅のメインの仕事である岩見沢市の講演を終えて、札幌経由帯広へ。
札幌に到着してみたら、構内放送が乗車予定の「釧路行きの特急おおぞら9号は釧路地方の天候不良のため運休」と繰り返しています。一瞬「あれあれどうしたものか」と思いましたが、幸いなことに帯広どまりの次便の特急とかち7号は運行するとのことで、到着時刻が1時間遅れて21:20になっただけで済みました。厳冬の北海道はさまざまなアクシデントを想定しておかないといけませんね。今回は関係してくださった皆さんがびっくりするほど、この列車の変更以外はスムーズに旅程が進みました。前の週は大雪、翌日も大荒れだったと聞くと、あまりのラッキーさに感謝の言葉しかありません。

駅から1分足らずのJRイン帯広にチェックイン。

翌朝のホテルの窓から。十勝晴れ。

帰路の帯広ランチは豚丼に決めていたのですが、なんと無料朝食が豚丼ですって。なんということ!それもお替りしたくなるほどおいしかったのです。

駅前バスターミナルから出発です。9:40発新得行き。

帯広-音更(おとふけ)町-鹿追(しかおい)町とバスが進みます。「音更にも鹿追にも行ったなあ」と目を凝らしますが、思い出せる景色はありませんでした。市街地を抜けると十勝の広い畑と防風雪林が広がります。十勝牧場への入り口「白樺並木」を車窓から。

「神田日勝記念美術館」下車。道を渡ると「神田日勝記念美術館」です。

あの馬の半身画が!
最初、入館者は私一人。ゆっくり何度も行きつ戻りつしながら作品を見ました。
まるでピカソのように作風の変遷がありました。重い暗い色調の作家と思っていましたがとんでもない。原色を多用したはじけるような作品も。
絶筆を含め、左に頭を向けた半身の馬像が三枚ありました。一枚ずつ筆致が違うのです。当然受ける印象も違います。このような感覚は生の作品に対面するからこそ生まれてくるのでしょうね。特に絶筆の馬の皮膚の質感は言葉では表現できません。なぜ上半身だけこれほど緻密に描いたのか…という疑問は当然沸きあがりましたが、生活を共にする馬への愛情や一体感が一番感じられました。

小さな団体が入館してきました。撮影は禁止されていましたから、これは入り口から撮りました。

展示されているスケッチブックや新聞への投稿記事などからは、足が地に着いたたくましい農民画家の一面と、過酷な状況の中でもどうしても作品を生み出さざるを得ないアーチストの心の声まで伝わってくるようでした。
一帯は町民ホールや道の駅など広々とした公園のようで、歩くところは除雪してありましたから、何も困りません。

次のバスは1時間20分後。私の旅はこのバスに乗って然別湖へと続きます。(その顛末は前のブログに書いています)
北海道の旅―然別湖氷上コタン
北海道の旅ー然別湖早朝ガイドウオーク
2月19日。
18日にあこがれのアイスロッジに泊まり、19日早朝ガイドウオークも体験しました。さあ、帰らなくてはいけません。
然別湖を満喫して、10時発のバスに乗り込み帯広を目指します。乗り込んだとき申し訳ないことに乗客は一人でした。
運転手さんが鹿追町一番の景勝地扇が原で写真を撮らせてくださいました。
神田日勝記念美術館でここから描かれた風景画を見ていたので、ありがたいことでしたが、残念ながら曇り。「天気がいいと向こうは太平洋」ですって!

帯広市街に近づくにつれ道路の雪は消えていきます。そして乗客が少しずつ乗り降りします。

お菓子の六花亭本店でランチが食べられるということがWEB検索でわかりましたから、帯広駅前の二つ手前で下車。とにかくおしゃれなお店でした。

ビーフシチュー。おいしい&安い。

店内には六花亭といえば思い浮かべられる包装紙の原画が飾られていました。包装紙に使われたのは1961年からだそうです。一番最初に見たのは学生時代の北海道旅行。ホワイトチョコレートの包装が余りにもかわいくて広げてしばらくとっておいた記憶があります。
そういえばこの絵の作家、坂本直行は坂本龍馬の直系親族と説明を受けたのは、中札内(なかさつない)村に行ったときでした。やはり20年以上も前のこと…

帯広空港は穏やかなものでした。搭乗したら、早朝からの活動で睡魔に襲われ、目が覚めたらもう東京!
国立競技場ではありませんか。
18日にあこがれのアイスロッジに泊まり、19日早朝ガイドウオークも体験しました。さあ、帰らなくてはいけません。
然別湖を満喫して、10時発のバスに乗り込み帯広を目指します。乗り込んだとき申し訳ないことに乗客は一人でした。
運転手さんが鹿追町一番の景勝地扇が原で写真を撮らせてくださいました。
神田日勝記念美術館でここから描かれた風景画を見ていたので、ありがたいことでしたが、残念ながら曇り。「天気がいいと向こうは太平洋」ですって!

帯広市街に近づくにつれ道路の雪は消えていきます。そして乗客が少しずつ乗り降りします。

お菓子の六花亭本店でランチが食べられるということがWEB検索でわかりましたから、帯広駅前の二つ手前で下車。とにかくおしゃれなお店でした。

ビーフシチュー。おいしい&安い。

店内には六花亭といえば思い浮かべられる包装紙の原画が飾られていました。包装紙に使われたのは1961年からだそうです。一番最初に見たのは学生時代の北海道旅行。ホワイトチョコレートの包装が余りにもかわいくて広げてしばらくとっておいた記憶があります。
そういえばこの絵の作家、坂本直行は坂本龍馬の直系親族と説明を受けたのは、中札内(なかさつない)村に行ったときでした。やはり20年以上も前のこと…

帯広空港は穏やかなものでした。搭乗したら、早朝からの活動で睡魔に襲われ、目が覚めたらもう東京!
国立競技場ではありませんか。

そこから写真を撮るのに忙しかったこと。東京タワーは赤いから目に飛び込んできます。

東京タワーが見えたのだから、スカイツリーもと視線を変えるとありました。

次はお台場レインボーブリッジ。

羽田に着いたのは、定刻の16時過ぎ。それから接続が悪くて家に着いたのは20時半。考えたら半日前には厳冬の然別湖だったんですね。便利な世の中になったものです!
それどころか4日前に雪景色の旭川空港に着陸したのです。それから目まぐるしく動き回りましたが、気持ちは充実感にあふれてます。そして私の前頭葉も満足したと思います。

友人からのスイートピーが、玄関に春を連れてきてくれていました。
