脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

4月の右脳訓練ー富戸漁港のイカに挑戦

2015年04月29日 | 私の右脳ライフ

究極のグルメは、自分で作ったか又はとってきた食材を使って、自分で料理することではないでしょうか?
それに私は、へたくそな素人料理を人に振舞うのが趣味の一つ。

近所に富戸の定置網があります。
港に行きさえすれば新鮮な魚が手に入るのですが、何しろ朝が早い。
5:30頃と言われて冬場はひるんでいるのですが、「今日はお客様。今行かなくて、いつ行く!」と自らを叱咤激励して行ってきました。

到着したのは5:20。もう太陽は上がっていましたが、漁船は洋上作業中。船の周りの小さな点が設置されている定置網です。

港に船が帰ってきました。
定置網は、根こそぎ獲るというイメージがあるかもしれませんが、究極のエコ漁法と言われています。網に入った魚のたった数パーセントだけが捕獲されるのです。

いよいよ船倉から魚たちがクレーンで引き揚げられます。選別台の周りを、漁師さんたちが囲んでいます。

さあ、選別台に落とされます。

ただちに選別が開始されます(全部人手)


漁師さんの後ろのコンテナに分けていくのです。

ヒラマサが大漁でした。

この作業が何度も何度も繰り返されます。大量の時ほど繰り返される回数は増えます。
今日の主役ヒラマサは80センチくらいはあったと思います。
静鉄ストアの冷蔵車が岸壁に横付け。そのまま店頭に運ばれるシステムができているそうです。この新しい流通方式は最近出来上がったものですが、「獲った魚は市場に運ぶだけ」としか考えてこなかった漁師さんたちにも新しい風が吹いているのでしょうね。

少々高くても買いたかったのですが、ヒラマサが大きすぎるので持って帰れません。
私のゲットした魚たちです。

馬面ハギはさしみと潮汁。ホウボウもさしみ。サバはしめさば。
イカはさしみ、煮つけ、姿焼き、一夜干し。

漁を待っている時に隣り合った男性の方が、「イカはワタもそのまま、煮るんだよ。お酒とみりんと砂糖を入れてね。焼くときも同じ」と教えてくれましたから、早速挑戦し、お客さんや夫から大好評を得ました!
おいしいものを一人で食べるときと、皆でワイワイ言いながら食べるときは、脳の活性化の場所も違えば、度合いも深くなります。

 

 


4月の右脳訓練ー下田めぐり

2015年04月28日 | 私の右脳ライフ

S村さんご夫妻が、遅ればせの夫の誕生日祝いを下田で開いてくれました。
30分早く到着したら、既に7~8人の人達が玄関で待っているという人気のお店です。

待ち時間を利用して徒歩2~3分の稲田寺にミニ散歩。下田駅から数分の市街地にありながら、このゆったりとしたたたずまいが魅力的です。

もうひとつ。平安時代後期に作られた、208センチもある阿弥陀如来像が祭られています。
穏やかな仏さまでした。

フジが満開でいい香りが漂っていました。

食後のコーヒーは下田の名物カフェ邪宗門。はるか昔に伺ったことがあります。

玄関に。詩人ですね!

店内の様子

友人との楽しい語らいと素晴らしい晴天が、楽しさを倍増させてくれました。

 

 


4月の右脳訓練ー藝大「ダブルインパクト展」から谷中散策

2015年04月27日 | 私の右脳ライフ

さあ、ダブルインパクト展。

(展覧会は写真撮影不可ですから、面白くもない文章で失礼します)

正式名称の「ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」がよく展覧会の意図を表しています。
明治になって開国後、日本は近代化された西洋文化にインパクトを受け、その吸収に全力を注ぎました。もちろん、それは芸術分野にとどまることなく生活全般に及びました。その様子は当時の風物を映した浮世絵を中心にボストン美術館に多く収蔵されています。
その収蔵作品は、東洋の小国に対する単なる異国興味の域を超えていることが改めて理解できました。
日本の持っていた洗練された工芸分野の作品や浮世絵の技法は「ジャポニズム」としてヨーロッパに大きな衝撃を与えたことは有名ですが、来日した西欧の人々は芸術作品のレベルの高さだけに感服したのではなく、日本の文化そのもの、人々そのものに深く感動したのでしょう。その感動がボストン美術館の豊かな収蔵品群につながったと、素直に思うことにしました。とにもかくにも、作品が残ったんですから…

幕末開国期から始まる外国人画家たちによる指導から日本の近代美術は始まっていくわけですが、明治10年代になると早くも反省期に入ります。フェノロサ、岡倉天心らが「日本の伝統様式と西洋画法を融合させた日本画」の創生を目指していきます。

岡倉天心が校長となった東京美術学校では多くの逸材が輩出されました。その後、いわゆる美校騒動を経て岡倉天心が日本美術院設立。ごく自然に先日観た「MOA美術館ー琳派アート」展につながっていきました。(東京美術学校を辞した天心が、五浦で「琳派を現代に生かす」といったのですね)

高橋由一が明治5年に日本で初めて描いた油絵「花魁」、加納芳崖、横山大観らの日本画など東京藝術大学の所蔵品も展示されていて、見ごたえがありました。

ミュージアムショップでの買い物を報告します。
明治の初めに来日した西欧人がこんなに薄い焼き物ができるのかと驚嘆したという横浜焼の復刻版です。カップ43gソーサー95g!

飲み干すとカップの底に浮かび出る女性像。

帰りは初めて日暮里駅経由にしてみました。
さすが藝大の町。

古い建物が、現役のカフェです。

公園のような谷中墓地。歴史上で知っている名前がそこここに。

もともとは谷中天王寺町でした。今は谷中7丁目!

あ~ おもしろい楽しい一日でした。


4月の右脳訓練ー上野ぼたん苑

2015年04月26日 | 私の右脳ライフ

4月は、お楽しみシリーズと心に決めましたが、こんなに遊んで…とつい自問自答してしまいます。
「ボケないためには、どうしたらいいのですか」とよく聞かれます。
「毎日を楽しく暮らすことが一番。右脳と前頭葉をフル回転して、自分らしくね」がその答えなのです。その私でも、遊びばかりの報告(右脳刺激の具体例ではあるのですが)ではややひるむのは、それが日本人とその文化なのでしょうね。
ボケない生き方を、特に「仕事第一、がんばって生きてきた」高齢者の皆さんに説くのはやはり結構難しいということです。でもがんばって報告を続けます。

用事があって上京しました。用件を済ませるだけでは右脳が泣いてしまいますから、いつものようにプラスアルファ。
東京藝術大学大学美術館で開催中の「ダブルインパクト」展鑑賞。
上野駅でいつもの改札口を使わずに、上野公園を散歩しながら美術館を目指していると。

これは行かずばなるまいと、さっそく¥700支払って入場。ベストタイミングでのボタン観賞になりました。

ちょっと変り種






アップも

美しさは、右脳経由の情報である色や形や輝きなどを、前頭葉が評価判断してきめます。
もともと、右脳経由の情報は「好き・嫌い」はあっても「正しい・正しくない」という論理的な評価の対象にはなりません。そのうえに、十人十色の前頭葉が関与してくるのですから、自由に見て楽しむだけで十分。私の右脳は活性化されました。

 

上野は歴史の町です。東照宮の修復も終わり参拝の人たちでにぎわっていました。

「日光や久能山をはじめとして東照宮は家康の墓所」と知っているのとないのとでは景色の見え方が違ってきます。

牡丹園の出口にかかっていた暖簾です。
少し知識があれば、この暖簾から様々なことに思いが膨らんでいきますね。
英語、中国語、ハングル。確かに外国からの旅行者が多かったのです。
爆買・速買という言葉を昨日テレビで見ましたし、経済効果も言われています。私の住んでいる伊豆高原でも「インバウンド」という言葉をよく目にするようになりました。
ちょっとした左脳があれば、右脳刺激もより効果的(笑)


4月の右脳訓練ー京丹後の旅

2015年04月25日 | 私の右脳ライフ

2015年4月のブログは、全部「右脳訓練の具体例」で統一してみましょう。
旅は、遊びの究極の形かもわかりません。
楽しむためには、事前の情報収集や旅程作成のような左脳的な準備も必要ですし、景色や美術品を見たり歴史を知ったりして感動することは旅の直接的な目的ですね。
天気や人との出会いを含めて臨機応変な対応もまた必須です。(これこそ前頭葉機能そのもの)
つまり「右脳訓練」と銘打ちながら、脳活性化にはとても有効なテーマといえます。

奈良から京都への旅は、さらに兵庫県豊岡市経由で京丹後市久美浜まで続きます。「会員制のホテルがあるので一度は行ってみたかった」というのが、単純な旅の理由です。
京都府や兵庫県が日本海に開けていることを知らないという方によく会いますが、下の写真は日本海。

天橋立は有名ですが、さらに西にこの小天橋があります。下写真の真ん中の横に伸びている部分です。砂嘴というには幅が広すぎますね。家まで建ってるのですから。
この砂浜の手前に鏡のような久美浜湾があって、そこに面してホテルがありました。

夕食時、窓の外にはまたサクラ。

日本海の幸もですが、野菜もおいしくいただきました。食べ物も確かに旅の喜び。

時計を巻き戻して、この旅のスタートから。
京都駅に着いたら、大体1時間に1本の山陰線の特急が出たばかりでした。
京都駅ビルの美術館、「えき」KYOTOに行くほどの時間はないし、屋上はどうなっているのか探検することになりました。
そういえば、この美術館の開館記念展示は中島千波展でした。母と一緒に見たのですが、もう20年近く昔のこと!またまた来し方を懐かしみました。

屋上は「葉っぴいてらす」と名付けられた庭園でした。東西南北の京都市街が見渡せます。
このモダンな駅舎が完成した時には賛否両論あったと思いますが、京都の表玄関として堂々の風格が身についてきましたね。屋上まで来て、設計者の意図がさらによくわかった気がしました。自然と対峙するのではなく一体化する。開放感を持ち京の街に溶け込む。

北方面。京都タワーをこのように眺めるなんて!

植込みの竹から、タケノコが。

関西のこの辺りは路線が輻輳していて一応頭に入れるだけでも結構大変でした。
山陰線、舞鶴線、宮津線、福知山線、京都丹後鉄道、北近畿タンゴ鉄道…
本来は竹田城によって久美浜に行く予定でしたから、調べに調べました。が、京都で思いがけない用事が勃発。スタートを遅らせるしかないことになって、大幅な計画変更を余儀なくさせられたのです。

竹田城の代わりに、「コウノトリの郷」公園に寄ってからチェックインしました。

巣は直径2メートルもあり、高い木の上に作られます。人口の柱の上で子育てをしているところも双眼鏡で見物できました。

戦争中に松根油をとるために松を伐採したことも、コウノトリの絶滅に影響したのだとか。
兵庫県豊岡市あたりがコウノトリの日本最後の生息地だったことから、ここに研究施設が開設されたそうです。
ソ連から寄贈されたつがいのコウノトリをもとにして、努力のかいがあって野外繁殖している数も年ごとに増えていると、うれしそうに係りの方が教えてくださいました。

園内のコウノトリは風切り羽を切って飛び立てなくしているそうで、剥製がダイナミックに展示されていました。

今回の旅も、楽しい豊かな体験が盛りだくさんでした。
旅行の後で、久美浜ホテルの食堂での担当者からはがきが到着しました。
「今春入社しました。担当した初めてのお客様でした…」という内容で、早速フレッシュマンに激励の返事を出しました。こんなことも旅の喜びですね。
私の脳は元気になりました!


4月の右脳訓練ー京都都をどり

2015年04月24日 | 私の右脳ライフ

奈良の後は京都へ。
友人のお招きでした。私たち夫婦と息子二人と合流。
「考えてみたら家族だけで集まるのは何十年ぶり」と長男が言うので「まさか~」と思ったのですが、確かに長男家族、次男家族と会うことはあっても、息子たちだけというのはなかったのですね。(二人とも早めに結婚したので)
ちょっと指を折ってみたら、20年ぶりくらいでした!

京都は、枝垂桜があちこちで妍を競っていました。

少女のようなかわいい花びら。

ハラリと散った花びらも風情があります。


春の庭には紅葉の花も。

今回は「都をどり」にご招待いただきました。祇園甲部歌舞練場。

まさに 歴史と伝統

庭にも八重の枝垂桜。

会場に入る前に展示室がありました。今年の都をどりの「制服」

芸妓さんや舞妓さんの修行は踊りや音曲だけではありません。書も絵も生け花も。


会場は800人収容。お揃いの上掲「制服」姿で、舞台いっぱいで踊る都をどりです。
芸妓さんや舞妓さんはローテーションはあるものの、1か月間毎日4舞台。休みは4日間しかなく、そのうち1日はお抹茶接待に。つまり3日間しか休めない!

 今年から、イヤホーンガイドが始まったということで、使ってみました。解説に助けられたところがたくさんあり、文学や能、歌舞伎などの素養があるのとないのとでは、楽しむ範囲が違うなあと伝統芸能の奥深さを感じました。

「日本人は仕事ばかり」とよく言われますし、そのような傾向は確かにあります。
「仕事一筋の人が退職したら、ボケてしまった」巷でよく耳にしますね。
仕事一筋というのは左脳中心に生きてきたことを意味します。趣味や遊びや人付き合いが右脳の担当。退職して左脳の出番がなくなったら、もともと使っていない右脳は使うべくもありません。

もともとの祇園の客筋がどういう方たちかは私の知るところではありませんが、商家の旦那衆は含まれていたはずですね。
祇園で楽しむためには素養が必要です。それも付け焼刃でない。
すると、商家の旦那衆は決して仕事一筋ではなかったということですね。上手に歌舞音曲、その他の趣味も生活に取り入れていたのでしょう。
脳の健康から言えば、左脳右脳ともに使って実に健康的!前頭葉は言うまでもありませんが、左脳右脳をたくさん使えば前頭葉の出番はおのずからあるのです。


4月の右脳訓練ー小雨の奈良

2015年04月23日 | 右脳の働き

写真の取り込みにトラブルがあって、更新が遅れました。
4月は実によく遊んでいます。エイジングライフ研究所としては「高齢者はすべからく、自分らしく、楽しく、人生を生きましょう」と提唱しているのですから、時間があるときに遊ぶことはとってもいいことです。

久し振りの奈良の大仏さま

夫に尋ねました。
「奈良の大仏様へは行ったことあるの?」
「ウン、あるよ。修学旅行で」
「いつの?」
「中学の修学旅行」
指折り数えるまでもなく、半世紀の前のこと…
この頃、友人たちと話していると「前に」とか「若いころ」と言い合っては、その「前」がとんでもなく「前」に気づいて苦笑することが続いていました。

人生でもう一回体験する。なんて素敵なのでしょう。
中学生が感じるものと、今感じるものは違います。
前回からどれだけたくさんの経験を、前頭葉が刻み込んできたかと思うと、結構感動します。悩みもせず、苦労もあまりせず、単純に日々を暮してきているようでいても、経った年月は年月。
大仏殿
 

修学旅行で感じるものと、半世紀経った後に感じるものが違うことを、長い人生を生きてきたからと言いがちです。
「長い人生を生きてきたこと」の実態は、その時々に前頭葉が、自分らしく決断し、また実行し、その結果を自ら評価してきたということなのです。


今回は、本院の襖絵の一般公開があるというので、その拝見がメインテーマでした。
小泉淳作画伯、最晩年の「襖絵(鳳凰4面、飛天4面、散華4面、桜12面、蓮池16面)」
東大寺経堂(国宝)

80歳から5年間をかけて完成させたというのですから、85歳。
蓮図にはつぼみからハチス、種に至るまで描きこまれて、自然に人の一生を思わせるようでした。生命力あふれる桜樹三様。緻密な聖武天皇・光明皇后図。鳳凰や飛天からはかわいらしさが。どこかモダンなデザイン性が目立つ散華も。
作者の大きな能力の幅に驚きました。

本坊の枝垂桜

脳の機能は、20歳代にピークを持った一峰性のカーブを描きます。それは体力や、骨・筋肉の力や、肺活量、免疫力などと同様です。
「芸術家の最高傑作と言われるものは最晩年にはない」と言われることも、その観点から考えると納得でした。
しかし、小泉淳作画伯は「表現したい」という気迫(これも前頭葉の働きですね)が勝った、というように思いました。
去年見ることができた建仁寺の双龍図からも大きなエネルギーを感じましたし、画壇に属さずわが道を行くその姿勢からもうかがえるような、自己実現の強さが気迫を維持させたのではないかと想像しました。


4月の右脳訓練ー西伊豆めぐり

2015年04月17日 | 私の右脳ライフ

4月はほんとによく右脳活性化に励んでいます。

身延から帰って、翌日には友人宅で花見パーティ。大島さくらが小雨模様の中、妖艶に出迎えてくれました。
参加者40人近く…個人のお宅でこれほどの規模は伊豆に来てから初めてでした。
たまたま、私の夫の誕生日と重なっていたので、そのお祝いも!
参加している友人が、夫の大好物のモンブランの特製バースディケーキを用意してくださって
「お誕生日おめでとう!」

続けて、2年に一度の太極拳の合宿がありました。
西伊豆堂ヶ島。こちらの岸と向こうの島がつながるトンボロ現象に遭遇しました。


離れてみると上の写真のようですが、このくらい幅が広いのです。

そして足元は、岩が濡れてるし、海藻もべったりついてるし歩きにくいことこの上もありません。
直前まで「海」だったのですから致し方ないのですが。

島(今は島ではありませんけれども)の向こう側に行くと、何やら人の影が。

ひじき採り。水面から顔を出した岩をひじきがびっしり覆っていました。
「採る」というより「刈る」。無造作にガッガガッと鎌でかりとっていました。

アップしてみました。

ちょっとつまんで食べてみたら、当たり前ですが生っぽいひじきの味。
ただし、ひじきを初めて食べるときに生だったら、食べられなくはないくらいの違和感でした。

太極拳をやって、わかったことがあります。
子供の時からその脳を使っていないと、脳の機能は発揮されません。
開発されていない脳の機能は、働かないまま。
私は、運動音痴で、という以前に運動を全然しなかったため、脳の運動領域が変。うまく動いてくれないのです。
如何に太極拳を学ぶことが難しかったか。
先生や先輩方の動きを見ても、全く脳に入っていきません。まねられなくては先に進めません。
先輩が、「イメージトレーニングするといいよ」と教えてくれたのですが、イメージしようと思っても脳の中の「私の身体」が動きません。
「体」をイメージするのと「動き」をイメージするのは違うこともわかりました。
皆さん、なかなか理解してくれないのですが、右脳で言えば絶対音感がない人は音を聞いても何の音だかわかりませんよね。
楽器がこなせる人はこなせるし、こなせない人はこなせない。
音楽はもちろんですが、自転車や一輪車、スキーや水泳、ボール投げ、なんでもこどものときに身につけると楽だということは世の中の常識です。

西伊豆最福寺の八重しだれ桜


左脳に比べて、右脳がらみのことや運動領域が係ることは、臨界期(脳力が開発される期間)が閉じていくのが早いのです。
英語がわかる人はわかるし、わからない人はわからない。
もう少し詳しくいうと、右脳が担当する聞き取ったり、しゃべったりすることは難しいですが、左脳が担当する文法の勉強なら時間はかかっても私たちだって可能です。

池坊花逍遥100選。静岡県からは5か所。後から全部見てみました!


それでも太極拳を始めて4年たちました。
「石の上にも3年」なのですから、入門くらいまでには到達したかも。
「意欲的に取り組んだ」とまでは言えませんが、あれだけできないのにもかかわらず「意欲」を継続して持ち続けられたものと自讃しています。

最福寺の八重しだれ桜は、駿河湾越しの富士との競演で有名。

「意欲」は前頭葉の多くの機能の中でも、基本的、そして重要な働きです。考えてみれは、長い人生を自分らしく生きぬいていくには「意欲」が一番大切なものだと思います。
「意欲」も年齢とともに変化していくものということは認めますが、認知症の始まりは「物忘れ」ではなく「意欲の低下」ということは繰り返しお話ししていますよね。
年齢相応の「意欲」を持ち続けることができるためには、幼児期からの教育という観点を忘れてはいけないと思うこのごろです。


4月の右脳訓練ー身延の枝垂桜

2015年04月13日 | 私の右脳ライフ


日経新聞、土曜特集で「花見に行きたいところ」のランキングが示されたのが3月初旬だったでしょうか。
東日本の第一位は身延山の枝垂桜ということで、ちょっと怪訝にも思いました。
以前、身延山に行ったときに、本堂横の樹齢数百年という枝垂桜を見たことがあって、「見事だったけど…でも一位?」
その時は花時ではなかったのですから、「これは一度は行ってみなくては」と心のノートに書き留めました。

最近はこの心のノートが問題で、『あれなんだったっけ?」の繰り返しで役に立たないことが多いのですが、今回は僥倖がありました。
その記事から、すぐに「身延山宿坊に泊まる割安チケット」のお知らせがメールで届きました。
1泊2食で5770円!由緒のある身延山久遠寺の塔頭寺院覚林坊ですよ!湯葉料理で有名です。

覚林坊の湯葉のおさしみ

毎年、女性旅を楽しむ友人を誘って予約しました。
4月3~4日。天気予報は直前まで無情にもずーと「雨」

曇りで到着した身延駅前には、何種類かの枝垂桜が。

身延山は日蓮宗の総本山。日蓮上人の墓所もあります。お堂も見事なら塔頭もたくさんありました。
そのうえ、しだれ桜がそこにもここにも。
早咲きのちりはじめのもの、まさに満開、蕾のもの。
色もさまざま。白に近い淡いピンクから濃いものまで。
この景色を見たときに、東日本第一位ということが納得できました。

もちろん大枝垂桜も見事

満開の日に行き合わせたということでしょう。学制服姿の身延山高校男子生徒たちによるお茶会もありましたよ。(無料!)

初日は小雨。雨にかすむ桜もすてきでした。

古びた屋根がすてき。塔頭樋之澤坊。

二日目は曇り。写経体験を。

休憩所も見ごたえがありました。

春の女旅でした。


脳リハビリのコツ

2015年04月07日 | 認知症からの回復

幼児教育を専門にしている友人が来ました。
「モンテッソーリ教育というのはね。簡単に言うと、
考え抜かれた教具を揃えておいて、誘導などはせず子供の自主性に任せます。
そうすると、子供たちがちょうど自分にあったものを選んで興味深く使っていくのです。
どの子も同じように、さまざまな教具を楽しんで使います。
自主性を重視するので一斉教育はしないけど、継続的に見ていくと発達に沿って興味が次々に移っていくのがよくわかります。
そして見事に成長していく…」

アケビの花

アケビと実はそっくりなムベの花。花はびっくりするほど違います!

「他の子の使っているのを見たりもするのだけど、おもしろいのは発達段階のちょっと先のレベル。
できないから、手は出さないけどまず見る。そして別のシーンで熱心に取り組む姿を見せてくれる。
ちょっと先というのが大切なところで、とても難しいことだと、チャレンジはしない。当たり前というと当たり前だけど」

冬アジサイ、コバルトブルーに少し色づいてきました。

そこで私。
「小ボケや中ボケ(つまり、世の中ではまだ認知症とは言われないレベル。小ボケは社会生活にトラブルが出る段階。中ボケは家庭生活にトラブルが出る段階)の人は、脳の老化が加速された状態というのがエイジングライフ研究所の考えです。
高齢者に退職や病気や心配事などが起きたとき、それに負けてしまうと『生きがい、趣味なく、交友も楽しまず運動もしない』ナイナイ尽くしの生活に入っていく。その結果、脳の老化が加速されるのです。使わないから老化が進むということ」

ベニバナトキワマンサク

「小ボケや中ボケの人に対して、脳リハビリをするのは、体を使わなかった人たちが運動ができるようにリハビリをするのと同じ。
脳の機能分担を理解して、運動領域、右脳の機能を主に使うようにするのだけど。
コツはさしあたって『できること』をやるのが大切で、以前できていたからと言って高いレベルのことを求めると行き詰まる。いかにも言葉の力は残っているので、本人の言うことだけ聞くと目標設定が高くなりすぎてしまう恐れが大。
実際にやっていることをよく観察して、無理のないテーマを与えてあげるようにする努力が、周りの人には求められます。
例えば、色や形の情報を処理する右脳のリハビリとして、パズルは手軽で有効なもの。
ただ、大人だからと細かいピースにすると手が出せないだろうということは想像できると思うけど、脳のレベルに合わせると10ピース以下の場合だって不思議ではない」

伊豆では多く見られるキブシ

「ピースの少ないパズルの図柄は、あまりにも子供向き。例えばカレンダーの写真などを利用して裏に厚紙を貼って、4ピースくらいから始めます。
簡単そうなら、それぞれを半分にすれば8ピース。簡単にできるという成功体験が継続につながるという訳です」

などと話し込んでいたら、ちょうど居合わせた人が
「子供も、小ボケや中ボケの人も、ちょっと先に合わせているということでしょ?」

バルボコディウム


そうですね。子供の脳の成長直線ははっきり上向きですし、高齢者はどう考えても、そう下向きです・・・
でもよ~く使って、老化を先延ばしにしましょうね。


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