12月6~7日に、浜松市アクトシティでの実務研修会が開かれました。
牧の原市K川さん
牧之原市からの参加者とお話しました。この実務研修会のごくごく初期に参加なさったM田保健師さんが上司ということで、一挙に当時の気持ちに引き戻されました。
M田さんが、実務研修会のときに、どんなに生き生きと質問してこられたか表情まで思い出されるようでした。
その後のS木保健師さんは、また別の熱心さで研修を受けられたなあと、まるで目の前にいらっしゃるような気持ちになりました。
エイジングライフ研究所の二段階方式実務研修会は、1995年に第1回目が開催されました。
あの頃の保健師さんたちの熱心だったこと・・・
それに比べて、私たちの研修方法には、熱意はあふれていたと思いますがいくつもの不足点がありました。
懇親会場ホテルコンコルド浜松のクリスマス飾り
それを補って余りあるほどに、保健師さんたちは
「どうにかして、ボケを防ぎたい、治したい」思いを持って参加されていたように思います。
世間ではまったく「ボケ予防」という考えがなかった時代です。「治らないのがボケ。予防ができたり、治るとしたらそれはボケでない」ということがはっきり言われていたのですから。
十年一昔という言葉がありますね。でも、「ボケ予防」の必要性が昔のこととは思えません!
実際にだんだんと世の中のほうから「ボケ予防」を求めてき始め、ついには「認知症」という言葉に変えてまで「予防」に脚光が当てられるようになりました。
その間、エイジングライフ研究所も進化を遂げ、マニュアルを整備し、研修会の内容も実務に役立てていただきやすいように工夫を重ねてきました。
でも、伝えたい内容がたくさんあるのです。
とても簡便な手技ですが、使いこなしていただくためには、理解と実践が必要なのです。
今回、参加なさった方々のうち、「早速使わなくては!」の意気込みの方もいれば、「直接担当はしないのです」という立場の方もいらっしゃいました。
研修を長くやってきて、とても残念なのは、熱心に実践し、こちらも熱心に指導した保健師さんが、突然他部署に異動になったり、やめられたりすることがあるということです。
逆に言えば、現在の業務に直接関係なくても、いつか異動することもあるかもしれません。
牧之原市三人娘
また母子であっても、成人であっても、「脳機能」というアプローチを持ってみると違う方法が見つかるかもわかりません。
何より「ボケ予防」を「脳の健康つくりとその維持」という側面から見ると、指導すべきはまさに「ゆりかごから高齢者まで」。
保健師さんの、お仕事の対象は「ゆりかごから高齢者まで」ですよね。
「この手技を学ぶことで、私の仕事に別のやり方があるかもしれないと気づいたような気がします」という感想を聞かせてもらって、 私はとてもうれしかったのです。
長野県上松町
新規導入でまったく何もわからない状態だったのに、事前学習が功を奏したのでしょうか、よくついてきてくださいました。目の前の介護を求めている高齢者の対応に追われる前に、予防が急務ということをわかってくださったみたいで期待していますよ。
佐賀県多久市
多久市からは久しぶりの参加でした。
昔の研修会には多くの不備があったのですが、こうして繰り返し参加してくださると、新しい情報や簡便なやり方などが皆さんに浸透していただけるとうれしくなります。
この研修で理解されたことをがんばって、実践していただきたいと思います。
活動状態を聞き忘れたことが残念ですが、きっと継続されていることと思います。
事前にテスト実施したケースが、お二人にとって納得いくものだったことが幸いでした。
テストは、生活指導の入り口だということを忘れないで、生活歴を聞きとることを恐れないようにしてください。
K村さんは、中学生のテスト結果を持ってきてくださいました。
MMSは満点。かなひろい43。動物名想起なんと20でした!すばらしい脳機能。若さももちろんですが成長ぶりがとてもとても順調ということです。
長野県東御市
実践がある東御市です。何しろ導入初年度に1000人近くの検査をやってのけたのです。
何をすればいいのかはわかっていらっしゃいましたね。
先輩のK山さんやK津さんが、日常的に使いこなしている環境ですから、N川さんが深くテスト結果を理解しようとしていることや、T屋さんが社会福祉士の仕事にも使えると喜んでくれたことがとても納得できました。
健保組合と、市町村の保健師さんでは立場は違うでしょうが、「ボケさせたくない」という思いをベースに持って指導してあげましょう。
小ボケがわかるまでは、少し時間がかかるかもわかりませんが、マニュアルBの85pからを何度か読んでください。
一度理解できると、小ボケの方がたくさんいることがよくわかります。
O寺さん、久しぶりに「ボケ予防をやりたい」と訴えてくれる保健師さんに会いました。いろいろな事情があるものです。特に合併があった市町は当然でしょう。二段階方式の手技を磨くことも大切なことですから、無理をしないでやりましょう。
皆さんのお顔を思い浮かべながら、書きました。
今回は、少ない人数でしたし、いろいろな立場の方がいらっしゃいましたが、皆さんの意欲は十分に感じることができました。ありがとうございました。
研修後のレポートをお待ちしています。事前の検査はほとんどの方がやってこられていましたが、研修後というところに意味がありますので、なるべく早く検査されることをお勧めします。