ちょっとおもしろいことがありました。
その発端は、4月9日のブログでご紹介した近所の年上の友人Y下さんからmixiできたお知らせです。
「今年のジャケツイバラ、御覧になりましたか。今最盛期です。
かつてはこの里にいっぱいありましたが、開発攻勢にあって数少なくなりました。踏み切りの手前に大木があり、今見頃です。」
ジャケツイバラってどんな花?それとも木?何色?
疑問がいっぱいだったので早速ネットで調べることにしました。
最初にヒットしたページが素晴らしかったんです。
(左欄の「掲載種一覧」から104ジャケツイバラを開いてください)
全体の様子、花の様子、おしべやめしべの拡大写真、花だけでなく冬芽の状態、さらには開発攻勢にあって枯れてしまった状態の報告まで、その奥深さに脱帽!
「石川の植物」となっていましたが、ジャケツイバラをはじめほんとに身近な植物がたくさん取り上げられていました。写真も解説も丁寧で、素人の私にもよくわかるのです。
この本田さんは、金沢大学理学部出身、高校校長を務められた後、県立自然史資料館長になられ、どうも70歳くらいの、今は悠々自適の方のようです。
パソコン上多くみられる植物のページには、花の画像プラスちょっとした説明を加味したページが多いのに飽き足らず、顕微鏡写真までも使った詳しい解説付きの「電脳空間の植物図鑑」を立ち上げられたのが、平成11年とホームページ上で知りました。
それともう一つ。「知るほどに楽しい植物図鑑」を刊行なさったとのことでしたから、早速注文しました。
石川県の人なら、もっともっと身近に感じられるでしょうからと思って、 石川県在住の友人にもプレゼント。
これだけの情報を持って、ジャケツイバラ探索へ。もう一度Y下さんからよくよく説明を聞いて出かけました。 五月晴れのもと、日曜日の素敵な散歩タイムでした。
一応写真をアップしますが詳しくは本田さんのページをご覧ください。
ジャケツカズラ
同日、見つけたもう一本の珍しい木もご紹介します。ハンカチの木
先日来テーマになっている、第二の人生の生きがいについて、とくに立派な仕事(と言われがちな仕事)をなさった方たちが、何を第二の人生の生きがいにするかということについて、また考えてしまいました。
本田さんは、理科の先生をなさったんでしょう。ご専門の分野は、どう考えても植物ですね。
前回の城ケ崎ネイチャースクールの斎藤先生も理科の先生でした。
半野生化したようなイキシア
おふた方とも、今取り組んでいることを楽しんでいらっしゃると思うのです。
それこそが「生きがい」というものでしょう。
仕事の延長線上に、楽しめるテーマをそのまま見つけることができる幸い、それが生きがいになる幸い。
講演をしていると「公務員と先生がボケやすい」と全国の皆さんが笑いながら言われますが、ちょっと待ってください。
「仕事だけが生きがいで、退職したら、趣味も交遊も楽しめず生きがいを見つけられない」という条件をつけなくてはいけないでしょう。
隣家のバラ
公務員、先生と限らず多くの方たちは定年を迎えると、仕事の延長線上とはまったく別の新しい生活の中に、生きがいを見出し育てていかなくてはなりません。
生きがいは「趣味」の中に見つかることが多いでしょうが、中には仕事を生かした左脳ベースの生きがいを持つことで、ソフトランディングする必要がある方もいらっしゃるだろうと前回お話しましたね。
リンダ
今回は、いわゆる「立派な仕事」をなさっていても、定年後第二の人生に入って「仕事の延長線上に、そのまま楽しめるテーマが見つけられる」そんな仕事があることをお知らせしました。
ただ、どう考えてもバリバリの左脳主体の仕事では無理でしょう。左脳主体のことは自己完結できると思います。
お二人の共通項として「人」が大きく関与していますね。
ベースの生活そのものに右脳が大きくかかわっているうえに「人と楽しむ」という点でさらに右脳が大きく関与しているわけですから。
それともうひとつ。
もし、まったく同じ条件のもとで同じ仕事をしていても、定年後の生活が全く同じになるということはないと思いませんか?
その違いを生むのは、もちろん前頭葉ですね!
ミセスオークリーフィッシャー
そういう種類の仕事って他にどんな仕事があるでしょうか?
こういう第二の人生を送ることができる人は、どんな前頭葉の持ち主なんでしょうか?
今回のブログをヒントに皆さんも考えてみてください。