脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

十日町市飛渡地区おぼえ書

2008年07月27日 | 各地の認知症予防活動

前回のブログに引き続き十日町市の報告です。
十日町市では何度か講演をしていますが、今回伺った飛渡(とびたり)地区のことを記録しておきたいと思います。
「健康づくP1000004_2

『健康づくりひまわり会』というのは、昭和62年、市の『日本一の健康都市づくり』事業の一環として設立され、平成17年まで20回にわたって『とびたり健康まつり』を実施してきました。
市としての事業終了後も『健康づくりひまわり会』の活動は継続され、新たな手作りの内容で『とびたり健康まつり』も開催されています。
さらには新しく高齢者を対象にした「けんこつ体操」が普及し3会場で行われています。
「」内の引用は、すべて社協大津さん作成の資料によります。大津さんありがとうございました)

岩田さんは、去年十日町市川西地区で実施された講演会に出席なさって「これだ!この話を飛渡地区の方たちに聞かせたい」と思われたそうです。
そういわれてみると、確かに講演後に元気な方から話しかけられたことを思い出すことができました。
「それから、こうやってここ飛渡公民館で講演が実現できるように、いろいろ働きかけたんです」と笑いながら話されましたが、それって結構大変なことだったんじゃないでしょうか?
行動力と統率力があって、明るく元気、周りの人も元気にさせるそんな岩田さんでした。
社協大津さん(左)P1000003_2と飛渡公民館春川館長さん(右)

岩田さんは、もともとは中学の先生(体育・養護教諭)。
飛渡地区の地元の方ではなく、ここが気に入って住むようになられたそうですが、お仕事を退かれたのを期に、地域活動に引き込まれたのが飛渡公民館春川館長。

有為な人材は必ずどこにでもいますが、適材適所の言葉どおり活動の場を上手に用意する働きをする人もまた必要なのです。
ボケ予防教室を自主的に運営していくときには、ボランティアさんたちが不可欠ですね。もちろん養成講座でひろくボランティアさんを育てることが王道ですが、それでもキーパーソンがいます。
婦人会長さんとか食生活改善推進委員の方、民生委員・・・女性に限らず地域活動ができるタイプの男性でも。
その人に養成の目的を理解してもっらた方が、ことはスムーズに運ぶことが多い、そんな方々。
飛渡では、岩田さんを館長さんが射止めましたが、一般的には保健師さんたちほど地域の人材の把握に長けている人たちはいないでしょう。
その力も、ぜひ発揮してください。

教室運営を考えると、カリキュラムも大切です。そのときにも周りを見回してみてください。隠れた人材は必ずいます。
「地域の高齢者のために自分の持っている技能を提供してもいい」と思う人を見つけるアンテナを高く掲げておいてください。
伊東三佳さん(魚沼よみうり掲載記事より)Img_2

飛渡地区は14集落からなり戸数172戸、人口650人。平成元年には242戸だった戸数が70戸減少し過疎化の波が押し寄せています。
中越大地震後は飛渡第一小学校が唯一の学校となり、児童数20数名の拠り所でもあり地域の拠点ともなっています。
高齢化率は35.4%を示しています

伊藤三佳さんは、飛渡地区の中の、たった6軒の池谷集落というところに移住してきた人です。
Img_0001_3

こういう人材を、活用しない手はありません。それは単なるボケ予防教室のカリキュラムが増えるというだけでなく地域おこしの一環にもなりうる可能性を秘めています。

実は大津さんが、前日に地区の案内をしてくださいました。そのときのこの三椿(みつばき。三佳の三、椿が好きだから三椿)にも連れて行ってくださり、私たち二人で創作体験をしました。
創作体験を誘うとすぐに乗ってこられるような、そして作られたものが生まれたばかりのお孫さんの写真を入れる名前入りのフォトフレーム!
お話を伺っていると、小学生を対象にしたブナ林での音楽会とかその他の体験学習など、アイディアも実行力もなかなかの方だと感じました。
大津さんのような方も、ボケ予防活動の立派な人材ですよ。
大津さん、子供と高齢者のコラボも考えてみてくださいませんか?
種のブローチ(自作)P1000005
三椿の伊藤さんは、材料になる種や豆を「今年はここでもっとたくさん作ります」と意気込みを語ってくれましたが、すでに数十種類も用意されていました。

このブローチをつけて翌日の講演に臨みました。お年寄りに大好評でした。
「三椿を知っている人?」という質問にはほとんどの方が手をあげられましたが
「行ったことがある人?」には手がさっと下がってしまいました。
わが町に新しい名所ができたことを知っていても、行ったことがない高齢者の多いこと・・・・
「ボケ予防教室」に参加するということは、参加することで新しい行動ができるようになるということでもあるのです。積極的に人生を楽しむ姿勢を、高齢者が脳の健康のためにいいことだと理解し実践する場にならなくてはいけません。
自分の住んでいる地域で、それが実感できれば効果は倍増です。

保健師さんたちは有効な教室カリキュラムをいつも考えておいてください。

今回の飛渡では、「人」が最も印象的でした。
でも、もちろん豊かな自然も十日町市の他地区と同様、皆さんの誇りです。
ブナ林(焼野集落と池谷集落を結ぶ雄大林)P1000086P1000091 

P1000094P1000093

大津さんには、飛渡地区を案内していただきましたが、まさに里山という風情の小貫地区にも連れて行っていただきました。
過疎化とともに中越大地震にも見舞われ、H19年11月、800年以上続いた小貫集落は閉村となりました。
閉村にあたり、小貫諏訪社をお祀り直し、立派な碑もたてて集落を後にした住民の方たちの気持ちに触れるひと時でした。
小貫諏訪社P1000098 P1000099

P1000100 小貫の大杉
写真左下の説明板が如何に小さいか注目!
昭和53年天然記念物『小貫諏訪社の大杉』として県指定文化財となりました。
高さが38.1m、目通り周り8.62(直径2.75)mもあり、魚沼地方では最大杉の巨木です。
枝張りは東西約22m、南北約26mで樹勢は極めて盛んで毎年成長しています。
樹齢はおよそ800年と推定されています。

飛渡地区の皆さん、この小貫の大杉に負けないで、体も脳もいつでも元気でいてください。


十日町市とのご縁

2008年07月23日 | 各地の認知症予防活動

ヒマラヤの青いケシ(越後湯沢アルプの里にて)Photo_2

新潟県十日町市とエイジングライフ研究所 とのご縁は、平成12年だったでしょうか、国保中央会主催の「老年期痴呆予防活動指導者養成講座」に波形保健師さんが参加されたときから始まりました。

大きな町ですから、予防活動に対してもいろいろな考え方や立場もあるようで歩みとしては遅々としたものでしたが、それでも着実にボケ予防活動を積み重ねてきていました。

具体的には、講演にも何回かお邪魔し、そのたびに高齢者の方をお呼びしての保健師さん対象の個別生活改善指導の実技訓錬を行いました。(いまだに印象深い方たちがいますよ)
実務研修会にも次々に保健師さんたちが参加され、その後の実践の中から二段階方式を用いた生活指導にはっきりとした手ごたえを感じる人たちも育ってきていました。

さらには、その中で民間との連携を含めた十日町独自のシステムも出来上がりました。
ユリ(越後湯沢アルプの里にて)P1000079 P1000081   
P1000082

P1000083そこまで到達したところで、合併!
平成18年に、十日町市もご多分に漏れず、川西町・中里村・松代町・松之山町と合併しました。

二段階方式のように特別のノウハウを導入している場合に合併があると、なかなか難しい状況が起きてきます。それぞれの町独自に活動している(活動していない場合も含めて)わけですから、「一本化しなくてはいけない」「一本化は難しい」の間で揺れ動くことになります。

十日町の場合は、旧十日町市の保健師さんがはっきりとした手ごたえを感じるところまできていましたから、新市としても取り組みたいというところまでは割合早く到達しました。
けれども各地区には地区の特徴や歴史や自然環境や人情、そして行政の取り組み方まで含めて大きな差があるのです。         ウロソウ(越後湯沢アルプの里にて)P1000050

上の合併をクリックしてみてください。簡単に各地区の説明を読むことができます。
私はこの秋の講演で松代地区に伺えば、全部の地区を回ったことになりますが、越後妻有(つまり)地方、日本一の豪雪地帯と一くくりに言っても、確かに各地区の持つ違いを感じることができました。

広い水田地帯もあれば、頭の下がりそうな棚田もあります。
ぶな林も地区で違いがありました。日本3大渓谷といわれる清津峡、日本三大薬湯の松之山温泉、河岸段丘や高原地帯、縄文時代の火焔式土器、多くの現代芸術作品群・・・


出会う方たちからは、見るからにシャイな人柄を感じたり、積極性にびっくりしたり。
共通するものとしては、地区の方々から、自分の町を愛して守ろうとする気概を感じました。
それから独自の文化を大切にしたうえで、この地区全体としての文化を発信したいという意欲は格別のものがありました。
越後妻有大地の祭りこういう取り組みもあるのです。ほんとに人々は多様に生きています!
ナデシコ(越後湯沢アルプの里にて) P1000073

これは、十日町市のことだけをいっているのではありません。
メリットももちろんあるのでしょうが、多くの合併で、現場の保健師さんたちがどんなに苦労されたかを、私はたくさん見聞きしました。

これだけの差があるのですから当然ですね。

さて、十日町市は、旧十日町市の保健師さんたちが二段階方式導入のためにかなりがんばりましたよね?
講演会後、教室を立ち上げると各地区に出向いて、個別指導を一緒にやってくれました。
教室の立ち上げが最終目的ではなく、あくまでも個別指導ができなくてはいけません。そこが不安な保健師さんがたくさんいるはずですが、先輩が手伝ってくれるとしたら、ラッキーですよね。

今回の勉強会でのうれしい出来事をひとつ報告します。
松之山地区のT橋保健師さんとO塚保健師さんが教室参加者の全データを持ってきてくれました。
教室の前後で実施できた方が20数名。
その資料を読みながら解説しました。     エーデルワイス(越後湯沢アルプの里)                                                                                  P1000062_2 読み方はマニュアルAの122p以降に詳説してあります。
ついでに。
管理ソフトエイジングに入力すると、個別の成績推移も教室全体の成績推移も自動計算されますよ

「見違えるように改善した方はこの人とこの人」と解説していくと、保健師さんの顔が「やっぱり!」という感じにぱっと輝きます。
「この人とこの人は、はっきり低下傾向だけど・・・」
「ハイ、ご主人をなくされました。それからこの人は心臓発作を起こしました。むしろ、教室があったからこの程度で持ちこたえられたんだと思います」
同席の保健師さんたちから、「ホゥー」という声が上がります。

お二人はテストをするということに、なんとないためらいを感じていたのではないかと思うのです。家族のように知り合っている、それほど密な人間関係の中で長年お仕事をしてこられていたのですから、わかる気もします。
コマクサ(越後湯沢アルプの里)                         Photo                 

でも、二段階方式を導入するということは、あくまでも脳機能検査が必須です。
なぜならば、それをベースにして生活改善をする必要があるかどうか、生活改善の効果はあったかどうかを見るからですが、多分T橋保健師さんとO塚保健師さんは実感してくださったことと思います。

もちろん、そのお二人の様子を見ることで参加された他の保健師さんも、二段階方式の有用性を再認識されたのではないかと思います。\(~o~)/


左脳&右脳活性化in箱根

2008年07月11日 | 私の右脳ライフ

箱根にハイキングに行きました。
箱根は手近な観光地で、たびたび行っていますが、ガイドさんのつくハイキングは初めてです。
元箱根から鎌倉古道を通って石仏・石塔などを見学するというコースでした。
ここからスタートP1000004                               石畳
P1000003
あいにくの小雨模様で、合羽を着たり脱いだりという天気でしたが、見るもの、聞くもの(ガイドさんの名解説)に感動すれば雨は気にならないということがわかりました。

「今歩いている石畳にしても、当初は箱根竹を縛ったものを敷き並べた道だったんです。(道際の背丈ほどの竹を指して)これがその箱根竹。雨が降るとすべるんですよ」といった調子です。

「もともと奈良時代から開かれていたのは足柄路。更級日記なんかはこの道ですが、802年富士山の爆発で足柄路がふさがれ箱根路ができたんです。
中世後期になって、武士の台頭とともに箱根路が整備されてきました。整備されても、火山活動の名残はあるし、天下の険といわれるほどの急峻な山道なので『箱根は地獄』という風に思われていたんです」

自然石に彫られた石仏(二十五菩薩) P1000014 P1000015_3

高さ3メートルもある大きな自然石に仏様が23.5体。そして梵字で3体。

昔の人たちにとって箱根を越えるということが、どんなに大変なことだったのか、神仏に祈らずにはいられないほどの怖れを持って越えたことが、ちょっとだけでも実感できたような気がしました。

鎌倉時代の石塔P1000005_2      

お堂の中なので、写真が撮れなかったのですが、関東一の大きさを誇る磨崖仏(六道地蔵)も、最近発掘調査がおわって拝めるようになっていました。             

         曽我の十郎・五郎の墓P1000016

曽我物語の発端は今住んでいる伊東市ですから、なんだか余分にうれしいような気がしました。

これだけの文化財が国道1号線のすぐ横にあるのです。
何度も、ドライブしたことのある道だけに感慨がひとしおでした。
見方を変えると、見えなかったものが見えてくるのですね。
それにしても徒然草「先達はあらまほしき事なり。=案内人が必要です」

認知症だと見方を変えるということはどういうことなのでしょうか?
「脳機能から見る」という視点が、鍵でしょう。早期発見もできるし、ボケた人の発言に振り回されることもなくなります。
生活指導も「的を射る」ことができます。

今日のブログは勉強っぽい・・・と思われたのではないでしょうか?
たくさん、関連サイトとリンクさせておきましたので、興味がある事柄について時間があればチェックしてみてください。
右脳の重要性をいつも強調するのですが、左脳の知識が少しでもあると感動が深まる事を理解してほしくて、わざわざ勉強っぽくしたのです。

さあ、この次は箱根の花たちです。
ハコネマメツツジP1000024                      シモツケソウP1000010

ウノハナP1000013                           ヤマアジサイP1000021

ハコネウツギP1000009                        ハコネウツギ(アップ)P1000008

付録がありました。箱根登山鉄道の夜のアジサイ号の最終日でした!
電車に覆いかぶさってくるように大株になったアジサイをライトアップ。 沿線のアジサイはなんと一万株。

左脳的には説明できませんが、右脳的にはうんと得をした気分でした。P1000029_2 P1000030


右脳活性化in東京

2008年07月03日 | 私の右脳ライフ

お遊びの報告が続きます。
伊豆に引っ越してからできたお友達に、T口さんがいます。
Mr.の趣味がガーデニングと能面打ち(能面は彫るとは言いません)なのですが、先日「東京に能を見に行きませんか?」とお誘いを受けました。
T口さんの庭の蓮(きのうP1000003

「喜んで。でも寝るかもわかりません」

「解説がつくらしいですよ。それに葵上ですから、変化があるはずです」と励まされ、楽しみに待っていました。

前日の夜になって、ようやくネットを使って少し「能」について予習を始めました。まるで試験勉強ですね!

鎌倉能楽堂 (興味がある方はこのサイトをご覧ください)

このホームページの「能楽入門」を見ましたが興味深いことが次々に展開され、夢中で読みふけってしまいました。

日本人は自国の文化を知らないとよく言われますが、まったくその通り。

・能は仮面劇→ギリシア悲劇と異なり、シテ(主役)のみしか使わない。
・なぜ面をつけるのか→人をどのようにして神にするか?中年の殿様が美女の役ができるか?
・なぜ武士階級の文化になったのか→参勤交代時の江戸城での共通言語
・能舞台の特徴→張り出している。幕がない。橋懸りで奥行きを出す。
・能面(小面)→真正面から見ると「能面のよう」で無表情。ただし使えない決まり。上向きか下向きにすることで表情を作る。人の表情と違って間違いはない。角度など綿密に計算されている。
・仕舞と囃子と謡→別々に練習するが、三位一体のもの。etc.
T口さんの庭の蓮(きょう)P1000004

さて肝心の当日の出し物の予習に入りました。
予習中に「熊野(ゆや)に松風、米の飯」という言葉(繰り返しても飽きないの意味)に出会いました。
まったく知らなかったこともあり、又今年の伊東市の薪能では「松風」が演じられたこともあって、すっかり、「松風」だと思い込んで松風の予習に励んでしまいました。

東京へはMr.T口の運転で向かいました。車中、昨晩予習したことを(まだ時間がたってないので記憶障害はおきていません)おしゃべりしながら、結構充実した時間をすごしました。

会場は渋谷のセルリアンタワーImg
玉川通りに巨大なビルが聳え立っていました。能楽堂は地下にあります。

プログラムを確認したら、なんと今日の演目は「葵上」!
この大失敗に大笑いしながら、(笑うしかないでしょう!)でもリカバリーも早いのです、私は。

ここで話は突然飛びますが、今年は「源氏物語千年紀」だということはご存知ですか?
瀬戸内寂聴が、源氏物語を漫画化した
「あさきゆめみし」大和和紀著全7巻を絶賛しているのを読んで、アマゾンで購入少しずつ読み始めていたのです。
                                「あさきゆめみし」P1000001_3

私は、ぎりぎりで漫画世代ではないのです。
漫画ということで、結構ハードルは高かったのですが、読んでみると「物語」とはまったく違ってシーンが目に見えますから楽しみながら読んでいました。
だから、「葵上」の筋は十分に理解できるのです。

さて結論。私の脳は活性化されたかどうか?
以下は友人に当てたメールです。

「それでは観能のご報告です。それが面白かったのです、期待以上に!

予習が功を奏したと思うのですが、一方で何しろ2時までHPを読みふけってたものだから睡眠不足がたたり、最初の解説や仕舞のところでは、居眠りにつぐ居眠りでどうなることかと、さすがに心配しましたが、能が始まる前に、実際に装束をつけながらの解説があり、そこで目覚めました。

そして能が始まると、一気に55分間、もう終わりなの!というわれながら信じられないほどの面白さでした。
T口さんの庭の蓮(あした)P1000006_2
源氏物語の漫画バージョン「あさきゆめみし」を3巻まで読んでいたので、六条御息所と源氏の正妻葵上との確執を承知していたという幸運が重なり、パンフレットの解説書きよりも,物語をよく理解できていたから楽しめたんだと思います。

残念ながら、シテの謡と地謡も節が強くなると、ほとんど聞き取れなかったのですが(謡曲の本を持っていくか、事前学習がいると思いました)直面の大臣などのせりふはほとんどわかります。

もっとすごいと思ったのは、囃子方で、雰囲気がすごく伝わるの。大鼓と小鼓の掛け合いには圧倒されました。
楽器の音と、演者の掛け声(これも音楽?)が一体化してすごかった。
笛は、情況描写ができるし、太鼓はほんとに短い時間だけの演奏でも、意味を感じられるし等など

葵上は、とても劇的なものだから余計楽しめたのかもわかりませんが、とにかく「能」に関して見方が一変できたのはうれしいことでした。」
蓮の花(むかし)P1000001_2
この長いメールで一番大切なフレーズは「一気に55分間、もう終わりなの!」です。
その時間が短く感じられたとき間違いなく脳は活性化されていたといえます。

という訳で、私の脳は長野に引き続き東京でも活性化されました。

そしてもっと活性化されそうです。

東京在住の敬愛する友人F澤さんに、この失敗談と成功体験を報告しました。

P1000002_2

「いろいろ源氏は読みましたが、一番面白かったのが村山源氏。送ってあげましょう」といわれ、さきほど配達されました。今度は左脳をフルに使って、活性化を図らなくてははいけませんね。

脳がネットワークで結ばれているように、私たちが生きるときも、人間関係というネットワークがどのように働きかけてくれるかで生み出されるものが大きく変わってくるのだなあと思いました。

T口さん、ありがとうございました。
F澤さん、ありがとうございました。


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