毎日の生活を振り返ってみると、台所で何か作っている時間の多いこと!結局好きなことをしているわけですから、料理をすることは私の右脳訓練に違いありません。
今日も散歩の途中、ツクシ発見。
北九州市、それも隆盛期の北九州工業地帯の真ん中で生まれ育ちましたから、自然には恵まれていなかったのです。
春になると、車に乗って遠賀川までツクシやヨモギを摘みにつれていってもらいました。
父は穂の堅い若いツクシが好物でしたから、がんばって若いツクシを摘んだ記憶がよみがえりました。私たちは穂の開いたツクシでないと、苦くて食べられませんから、まあ手当たり次第にとったというのが正確なところでしょう。
父母の言葉や春の空気がよみがえります。
ハカマをとって煮びたしに。
今住んでいる伊豆高原は、海の幸も豊かです。30センチのカサゴが届きました。
お刺身にしましたが、皮も肝も添えました。今頃はネットで調べるといくらでも捌き方など出てきますが、「食べたことがある」という経験があるのとないのとでは、取り掛かりに差が出ると思います。
カサゴといえば、唐揚げですね。
こんなに立派な石鯛もいただきました。1245グラム。
お刺身と、薄味であら煮に変身。
あるときは、ベジタリアンのお客さんが見えました。たまたま農家の友人からとれたて野菜をいただいたばかりでしたから、ほとんど調理らしいことをせずに野菜の味で食べていただきました。
食事がすむと、デザート。春になると和菓子が作りたくなります。いい加減な作り方なのですがなんだか皆さんが喜んでくれます。
桜の花房が道に落ちていたのでまず桜餅。
7センチもある大きなイチゴをいただいて作ったイチゴ大福。おいしいイチゴで作ると見栄えはさておき絶品です。求肥でも、お餅でもやってみました。
練り切り。銘「春となり」
紫芋で餡を作って、練りきりにして作った「若紫」全く名前ばかりで…
こんな経験もしましたよ。生コーヒー豆と焙烙を持ってきてくださって自家焙煎珈琲を味わう会。
思ったよりも強火で煎りましたから、すぐにくっきりとしたコーヒーの香りが立ってきて感動しました。
コーヒー焙煎
我が家のバリスタが香りの確認をしています。
早速挽いて、コーヒータイム。
けっこう濃く抽出しました。スッキリとしたのど越しは、あまり経験したことがないような気がしました。
「味」は客観的、科学的には決まった評価ができるものだと思いますが、実際の感じ方としてはその場の雰囲気やその食材の持っているストーリー、作り手や食べ手の思いなどが大きく「味」を変えていくものだと思います。
そのように考えてみると、料理にまつわるいろいろなエピソードを大切にすることから生まれる、脳機能を活性化させる力は、作る側にとっても食べる側にとってもとても大きなものだと思います。食べるときはおしゃべりも楽しみながら頂きましょう。その方が脳を活性化できるし、後から思い出すときに豊かなものにつながります。
今日のつくし摘みから始まった時間は、父母や遠賀川の春の空気を身近に感じながら過ごすことができて、幸せな充実した時間でした。
Stay Home-タケノコを満喫
料理に関して、脳機能から見ていろいろ書いたものをこの記事の一番下にまとめてありますから、興味ある方は読んでみてください。
巷で言われる、歌を歌いながら料理をすれば(デュアルタスク)が脳活性化に効果ありということに疑問符が付くと思います。
もちろん、何もせずに居眠りしてるよりはマシですけど。