脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

また、ハルシオンとヒメジョオン

2012年06月28日 | 私の右脳ライフ

ビギナーズラックってあるんですね。ハルシオンとヒメジョオンのことです。

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私のブログはインターネットエクスプロラーで見るとだいたい編集画面と同じように表示されますが、 GOOGLE CHORONE だと全くレイアウトが違ってしまうことがあるようです。ハルシオンとヒメジョオンの差を表にしておきました。

ネットで検索して、近所でハルシオンとヒメジョオンを採集してみたら、いわれたとおりだったので「区別は簡単!」と気楽に構え、ブログにもそう書きました。

な、なんと。散歩の途中でちょっと摘んでみるとこんなことが!
つぼみ 垂れてます                 葉のつき方 基部が巻いてます
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それならば、ハルシオン。だとすると茎は空洞のはず・・・ところが
茎のアップ しっかりと詰まってます!
2012_0613_210700p1000004困った時のネット検索。

ハルシオンとヒメジョオンは、近接種なので交雑が起こりやすいのだそうです。
それで、中途半端なものはいくらでも見られるとのこと。

安心しました。
その後はこの逆がないかと、ときどき採集していますが、今日アップしたタイプしか発見できていません(笑)

認知症は、このように交雑はしませんが、知っておいた方がいいこともあります。高齢者が、例えば脳卒中で半身に大きな後遺症を残したとします。たとえ車いすになったとしてもそれは認知症ではありません。脳全体が機能低下を起こしてないからです。

2012_0611_152100p1000061その後の生活が、何もしない「ナイナイ尽くしの単調な生活」に入っていくと、半年もすると、全体的に元気がなくなりそのうちに認知症らしい言動が起きてきます。そして次第に重症化していき
「脳卒中を起こしたから仕方がない」とか
「血管性認知症になった」などといいます。

心臓発作でも、骨折でも、記憶障害でも、そのことをきっかけに自信を失い安静にし過ぎてしまって、脳の老化が加速されて認知症になってしまったにすぎないタイプがたくさんあります。

逆に、病気やけが、もちろん後遺症が残ってもそのことに負けないで、その人らしくイキイキと生き続ける人たちがいます。
その人たちは認知症とは無縁でしょ?

ケムシ2
2012_0611_152200p1000062病気やけがの時には要注意。

それをきっかけにして老化を早めないようにすることが大切です。大ボケにまで認知症が進んでしまったら、始まりが何であったとしても、回復させることは困難です。
新しいブログは、世の中に対する認知症の正体を知って欲しいと思って警鐘を鳴らす意味で書き始めました。

ケムシ1・2正体は同じケムシです。


人を動かす武器は、言葉か表情か

2012年06月27日 | 右脳の働き

右脳のことを読んでくださる方が多いようです。続けて今日も右脳の話を。

日経新聞に興味をそそられる記事が掲載されていました。
記事の概要は以下の通りです。

「知的障害のない自閉症(つまりアスペルガー症候群といわれるタイプ)の成人男性15人を対象にした東大による研究。

2012_0622_132600p1000003_3『否定的な言葉を明るく笑顔で話す』画像と
『肯定的な言葉を嫌悪感を示す表情と声音で話す』画像
を見て、友好的か敵対的かどちらに感じるか調べた。
同時にファンクショナルMRIで脳活動の変化も調べた。」

「結論は表情よりも言葉を重視して判断する傾向があり、内側前頭前野とよばれる、他人の意図や感情の理解に関わる脳の領域の活動が低下していることが判明。」

「普通の成人男性17人に同じ調査をした結果は言葉よりも表情を重視していることが多く、内側前頭前野が強く活動していた。」

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とっても納得。
もともと、前頭葉は人に特有の働きをするということは、いつも強調してきていることですね。

人に特有な能力はいくつも挙げられると思いますが、コミニュケーション能力は、動物たちの能力とは異次元のはずです。
そこに前頭葉が関与することは当然予測されます。

「将来的には自閉症の原因を前頭葉の器質的な障害ととらえるようになるはず」という学会発表を、ひざを打つ思いで聞いたのは、もう10数年前のことなのですが。
その後、なかなかその方面の研究を目にすることがありませんでした。

自閉症児に対して、当初は「抱っこをしない」「テレビばかり見せる」などとお母さんの育て方が悪いといったのですよ!
それよりも子どもの方に器質的な問題があるからこそ、育てにくい状況を生むと理解した方が母子を救います。

2012_0622_132300p1000001_2話を戻しましょう。
アスペルガーの人たちは人間関係の作り方が難しくて種々の問題を起こします。

その理由
1.アスペルガーの人たちには前頭葉の障害がある。

2.コミニュケーションを図る時に、多くの人たちは、言葉よりも表情などを重視するのにそれができない。

コミニュケーションをするときに、どのような言葉を使うのか決めるのは「言葉の左脳」と前頭葉の連係プレイです。

それ以外のすべての伝達手段は、右脳と前頭葉の出番です。声の高さ低さ、大小、抑揚、表情、身振り・・・全部右脳の働きですよ。
そして私たちは、言葉の内容よりも、それがどのように発せられるかを判断の大きな基準にする傾向があるのです。

エイジングライフ研究所の研修会で、「最近、楽しかったことを話してください」直後に「そのことを悲しそうに話してください」ということをやりますね。
これが難しい。ありがたくなさそうに「ありがとう」を言うのも、嫌いでたまらないのに「好き」と言ってみる真似をするのも、難しい。2012_0622_133900p1000011

人を動かす近道は、今回の研究結果を待つまでもなく、どう考えても情動的に動かすことのようです。
ホラ、また右脳の出番。

若い人たちに「右脳と左脳の働きの差」を説明するときにはお見合いのケースで説明します。

釣書きを理解するのは左脳。
「大学も立派だし、仕事も安定的。二男で親の面倒も見なくていいそうだし、趣味もまあ、合いそう。確かに世話人の言う通り、なかなか無いほどよい条件のお相手だこと・・・」

そしてお見合いには必須の写真を手にして、顔を認識するのは右脳です。
右脳が壊れるということー相貌失認(続けて3回)
「ウーン。どう考えてもこの人とは一緒にいられない。虫が好かないタイプ」

2012_0622_133900p1000012釣書きと写真とどちらが優先するでしょうか?
普段は右脳の働きのことなど気にも留めてないのに、結構強く主張すると思いませんか?

「虫が好かない」という気持ちはムシできない(笑)

それはわかりますが、本当の答えは前頭葉がこの状況をしっかり理解して自分らしく決断を下すということが大人の判断になります。


右脳を使うことは楽しいか?

2012年06月25日 | 右脳の働き

前回のブログで「右脳を使うことは楽しいこと」と書いた後で、ちょっと気になっていることがあります。

右脳をお仕事に使う方たちがいるのですね。
芸術家といわれる人たち。職人さんもそうです。
右脳を駆使して、創作することが仕事につながる人たち。無の状態から形作っていくことが仕事である人たち。
いま、伊豆高原には多くのアジサイが

「楽しい?とんでもなく苦しい!」といわれそう・・・
以前のブログ「冬の小旅行その1(クリエーターの脳はどうなってる?)」でも、その苦しさについて触れてみたのですが、実はよくはわかりません。
脳って、自分の能力を超えることは理解できないのです。
同時に、自分にできることができない人がいるということも、実感としてはわからないものです。すべてお互い、前頭葉を使って想像するだけです。そういう意味では、脳は本当に自分中心。以下はクリエーティブな能力に欠けた私の想像だけです。
渦という品種

ものを作る過程で呻吟するであろうことは容易に想像できます。確かに苦しいことでしょうが、それでも、右脳の感じていることを受け止めていくときには、ある種の心地よさがあるはずだと思います。他ならぬ自分が感じていることを認めることなのですから。

そして、右脳と前頭葉との連携の中で何かが表現できた時の達成感は、多分言葉にはならない喜びをもたらしてくれるのではないでしょうか。
(このように「言葉にはならない」といいたくなってしまうことが右脳についてお話しするときにはどうしても出てきます)

自己表現できたかどうかという一点の苦しさは、ゴールまでは続くものでしょう。でもゴールの喜びが、その苦しさを補って余りあるのではないかと、私は思います。

もう一つの苦しさも想うことができます。

仕事である以上、自己実現を図るだけでは仕事になりえないだろうということです。
自分の「感じていること」を打ち出せない状況が、外的条件として起きてくる。
例えば経済的に成りたつには、もっと小さく、もっと大きく、こんな色で、あんな形で、こっちの音を、いつまでに等、要求されることです。
こちらの苦しさは、多分解決できないストレスのもとになるのではないでしょうか?
左脳主体の、普通の仕事であるならば、「論理」を使って、自分を納得させることは、まだたやすいことのはず。このような苦しさを認めたうえで、それでも右脳を駆使できることは喜びだと思います。

左手のピアニスト舘野泉さんのことも何度か書きました。
(脳卒中を起こしたため、左脳に障害が残り、右手は使えなくなったのですが、右脳は健康なまま、だから自由に動かせる左手だけでピアノコンサートまでできる世界的なピアニストです)

「脳障害の解説②左脳障害ー左手のピアニスト」

先日、日経新聞で取り上げられていました。(「青字」は記事からの引用です)奥様から「リハビリのために毎日1時間右手だけの練習をするように」といわれても、「右手の練習はしませんでした。左手だけで弾いていると、もう音楽の息遣いが立ち上ってきて、右手のことはどうでもよくなってしまうのです」
戦争で右手を失った親友のピアニストのために書かれた楽譜を見て
「僕はその楽譜を見た途端に『これでふたたび音楽をやっていける』と直感しました。弾き始めるとすぐに音楽を奏でる喜びが立ち上ってきました。『左手だけで弾こうが両手で弾こうが、音楽を奏でていることに変わりはないのだ』と実感した瞬間でした。」

舘野さんは、種々の表現で「右手は使わなくても(つまり左脳は関与しなくても)、左手で鍵盤をたたけば(つまり右脳が関与することで)音楽は生まれる」ことを教えてくれています。
それがどんなに満足感につながるかも!

音や形や色に関しては右脳が処理するのです。
音楽や美術に関しては、舘野さんの例とは逆に右脳が壊れて左脳が残っても、このようなミラクルは起こり得ないことを誰も指摘しません。

どうでしょうか?
右脳の素晴らしさを、もう少し気づいていただきたいといつも思ってます。
右脳を動かし続けるクリエーターといわれる人たちの幸いを言わせてもらってもいいと思うのですが。

まあ、「遊びで使うくらいの方が楽しくていいよ」という声も聞こえてきそうですが、脳は集中的に深く使ってやるほど鍛えられ、能力を発揮するものなのです。



台風お見舞い

2012年06月20日 | 私の右脳ライフ

6月の台風は8年ぶりとかでびっくりしましたね。
縦断したので多くの町が影響を受けたようですが、皆さんのところでは大きな被害はありませんでしたか?
お見舞い申し上げます。

台風接近というので、停電に備えてご飯を炊いたり、水を準備したり、庭の植木鉢を移動させたりして、ふと見ると遅咲きのバラがきれいに咲いています。

いつもバラが咲いているのを見ると、なかなか切れなくて困っています。
かといって、長く咲かせておくと木に悪いし。
でも、今日は違います。ハサミを持って庭に出てずばずばと切ってきました。
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6月も下旬だというのに、たくさん咲いていました。

咲き切ったのは散ってしまうし、つぼみは雨に当たると咲くことができません。だから安心して、咲いているのを全部切り取って、大わらわで花瓶に突っ込みました。

そのかわいそうな状態が左の写真です。

サンガッデス                        シャルダンドゥフランス
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ミセスオークリーフィッシャー               グラナダ
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昨夜の勢ぞろい                      今朝 向こうはぬかみそ漬(笑)
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一晩でこんなにも咲くのですね。二種類の黄色のバラを見てください。
「認知症がこんなに早く進んだら大変だなぁ」と思いましたよ。

バラと違って人間はいろいろな顔を持っています。2012_0620_115800p1000028_2

だから、認知症の始まりでは、いろんな面で「あれっ」と思わせられるようなことをするけれども、また別の時点ではごく普通、という時期が続きます。

「こう言えばああいう」に書いたようにしゃべらせたら、ほんとに普通なのです。「やっていること」をよく観察しましょう。

バラに話が戻ります。
花色に合う花瓶は?
茎や葉はどうしたら花が引き立つかしら?
色も形も右脳ですね。いつも言うように、右脳がらみのことをすると楽しくて時間がたつのを忘れてしまいます。
雨戸を閉めても、風の音が聞こえるほどでしたが、幸せなひと時を過ごしました。(台風を甘く見てはいません!備えはしたのです!)


今なら治せる認知症ー日付があいまいなんです

2012年06月19日 | 認知症からの回復

友人との雑談の中で「これはブログに書かなくては」と思いました。
どうにかして、世の中の人たちに「認知症の成り立ちというか、みなさんが思っているような認知症の症状を出す前に、回復可能なその前段階があるということ」をお知らせしなくてはと思ったのです。

2010_0517_063800p1000059友人
「今度、久しぶりに会う友だちのお母さんがなんだかちょっと変なんだって。
1月ごろに転んだそうだけど、それがまたひどくて。
頬の骨が折れたんですって。
顔だけで受けたわけじゃなくて、手もついたみたいで、手のどこかも剥離骨折してるんですって。

何が変かというと、なんだか日付があいまいになって、何度も尋ねるのが気になるって、電話で言ってたわ」

この友人とはよく認知症の話をするので「日付があいまい」という情報に、「捨ててはおけない」と思ったようです。

「転んだ後何もしなくなって脳の老化が加速してしまうということはよくあるけど、まだ半年でしょ?それで日付があいまいというのはちょっと早すぎ。
それとどんな所でどんなふうに転んだのかも確認しなくては。それは仕方がないといわれるか、どうしてあんなところでといわれるか、小ボケの人は、動作がモタモタしてることと、判断が悪いので思いがけないところで、よく転ぶのよ。つまりもうすでに小ボケになっていたということも考えなくてはね」

認知症が始まったら、時の見当識にも不都合が起きてきます。最終段階は「夜中に騒ぐ」でしょう。そこに至ったら回復は望めません。
今までにも時の見当識について書いてきました。

猊鼻渓舟下り(時の見当識)

時の見当識からみる「認知症の重症度

2012_0523_145500p1000015上のブログでも繰り返しているように「日付があいまいになってきた」ということは、認知症の第一段階小ボケは過ぎていこうとしていることを意味しています。

そろそろ、第二段階中ボケに入り始めているのですよ。

小ボケは自分の脳機能がうまく働いていないという自覚ができますので、回復も容易です。
中ボケが進めば進むほど、それは同時に家庭生活にトラブルが頻発することを意味しますので、家族は困るのに、本人は馬耳東風。
脳機能低下の自覚がないので、よほど周囲の努力がないと回復させることが困難になっていきます。

この段階に至るには3年から4年、ナイナイ尽くしの生活が続いたはずなのです。
なんらかのきっかけ、病気やけが。親しい人との別れ。心配事等々の後に、生活ぶりが全く変わってしまったと家族ならわかっているはずです。

ここまでで思い当たることがあるのなら、一日でも早くイキイキと変化のある生活にチェンジすべきです。まず最初は歩くことから始めましょう。娘と同居の女性ですから家事を一緒にやることもいいですね。
中ボケレベルになっていると、家事にも支障が出始めてきますから、百点満点を求めないことです。「やった」ということをまず評価してあげましょう。

2010_0521_090400p1000062食器洗いを頼むとご飯粒が・・・

草取りを頼むと花も抜く・・・

掃除はあちらこちらとやってくれるのに中途半端・・・

箪笥の整理はどうしても無理・・・

洗濯物たたみは結構きちんとできても、分類はめちゃくちゃ・・・

いやがらせのように感じるかもしれませんが、わざと、このようなことをしているのではありません。
脳機能が、ここまでしかできない状態になっているのです。なぜならば、3~4年間も自分らしく使って来なかったから。

だから生活ぶりを早く変えることができればできるほど、回復は容易ということになります。

2012_0523_143300p1000001趣味がある人だったら、やり直すつもりで相手をしてあげましょう。
「あれだけできたのに」とびっくりするくらい手とり足とりの段階が必要です。

家にいると叱りたくなってきます。
そんな時は出かけるに限ります、近くのスーパーでもいいし、ちょっとドライブでも。お弁当を食べたり、外食したりも立派な脳のリハビリです。

今話したことを確定するには、本来ならば脳機能検査、生活実態の聞き取り、何をきっかけにしてこの3~4年間ナイナイ尽くしの生活に入っていったのかの確認が必要です。
でも、多分あたってると思います。エイジングライフ研究所の多数の臨床例がそう言ってます。

そうそう、先ほどメールが来ました。
「先生に診てもらったら、認知症の初期だって。お薬が出たそうです」

初期ではありません!薬では治りません!
あぁ。また回復のタイミングを逃す人がいる・・・・・

 


かくしゃくヒント15-New to me

2012年06月13日 | かくしゃくヒント

小田原市にある神奈川県立「生命の星・地球博物館」。ここもずいぶん前から行きたかったところの一つです。

2012_0606_133300p1000020高齢者と一緒に出かける場所として
夏や冬には水族館がお勧めです。
気候のいい時には、動物園。

もちろん博物館というのは、面白いことがいっぱい詰まってますから、季節を問わず適切な場所です。
上手に誘導してあげると、だれでも何かしら興味が持てるものです。

ちなみに一緒に行った夫は
「隕石、これ本物だよ!」と驚いていましたし
友人は「地球がこうやってできたなんて、ほんとに久しぶりに考えさせられたわ」
2012_0606_150600p1000022
私は剥製の縫い目をこんなにくっきり見たのは初めてで、妙に感心してしまいました。
次々に出現する剥製たちの縫い目を探すという今までにしたことのない経験を楽しみました。

ここ「生命の星・地球博物館」は名前の通り宇宙創成から始まる展示でした。

宇宙ができて、地球ができて、生命の誕生と続いていくのですが、「地球が作った景観と岩石」の展示のところで、ボランティアガイドの方の流暢な説明が聞こえてきました。(クリックしてみてください。どのくらいたくさんの展示があるか、わかりますから)
「一緒に説明を聞かせていただいてもいいですか」とお尋ねしたら「どうぞ」と言ってくださいました。

2012_0606_121200p1000004正確で、明瞭で実に気持ちのいい説明が続きます。

最初から説明を受けていた方が
「どうしてこんなに難しい言葉ばかりなのにスラスラと出てこられるのですか?」と尋ねました。

ボランティアガイドさんは、こともなげに
「忘れないためには繰り返しですよ。
ですからガイドも月に3度は来るようにしています。ちゃんと人に向かって説明するとなると、きちんと説明してあげようということになりますからね」

続けて「幾つに見えますか?」

こういう質問が出る時は、脳がイキイキしているために、その結果として必ず実際の年齢よりも見た目がお若いのです!

「80になります」

説明を受けている私たちは「まぁお若い!」「70歳くらいかと・・・」口々に言い合いました。

ほらね。予想的中です。

2012_0606_121100p1000003ここのボランティアガイドをなさるまでの道筋もお話ししてくださいました。
「地学に興味をもったのは、先祖が江戸時代から小田原であったこと。祖父母、父、叔母が関東大震災に会っていて何度もその話を聞いていたこと。地震断層も見たいと思っていたし、メカニズムも知りたかった。
1995年に開館後すぐに行き、知らないことばかりですっかり面白くなってしまった」

その後、もっともっと研鑽を積まれたようでした。
興味深く勉強するということは、左脳中心でも喜びにあふれた時間が約束されますから、脳の活性化には当然役立ちますね。

続けて「生命の星・地球博物館」初代館長濱田隆士先生のお言葉を教えてくださいました。
「澤田先生はNew to meということをおっしゃいました。とくに高齢者にとってNew to meに出会うことは大切なこと・・・。日々自分にとって新しいことを見つけ追求しながら生きていきたいですね」
2012_0606_123100p1000011私も確かにとてもいい言葉だと思いましたから、すぐにブログ掲載の許可をいただきました。

帰宅してちょっと調べてみたら
「私は知らない」という意味が最初に出てきましたが、私の感覚としては、深澤さんのおっしゃるように
「私にとって、目新しい。まぁーそんなこともあるんですか!」みたいな感じで使いたいですね。
びっくりしたり、喜んだり、納得したりというニュアンスです。そもそも前頭葉が活発に動いていないと「New 」かどうかすら無関心になってますけど。

このボランティアガイドさんは深澤良子さんと言われます。
頂いたメールをご紹介します。

2012_0606_145500p1000021new to meは高齢者に必要な好奇心をより積極的に考えて頂けそうな方に時々使います。お耳にとめて頂きヤッター、です。ブログをご覧になった方が参考にしてくだされば暗いところで解説を続けていた甲斐もあります。有難うございます。」

この分野では、深澤さんにとっては
New to meはもうないのでしょうか?
もっともっと、広い分野でもおもしろいことをお楽しみになられますように。

そしておからだの健康にも気をつけられて、ボランティアガイドをお続け下さい。時々年齢をおっしゃって参観者をびっくりさせるのも痛快ではないですか!


6月の右脳訓練ー小田原一夜城

2012年06月12日 | 私の右脳ライフ

天気予報ははかばかしくなかったのですが、思いたって、ドライブを楽しんできました。日ごろの行いのせいか、目的地到着のころには青空が!
箱根の行き帰りに、「寄ってみたいなあ」といつも思っていた「一夜城跡」。
たまたま、鎧塚ファームがオープンした場所が一夜城前だと聞いて、「これはどうしても行ってみなくては」と持ち前のミーハー精神がむくむくわいてきました。

2012_0526_092000p1000045六本木ミッドタウンにも、先日ちらっと立ち寄った渋谷ヒカりエにも、パティシエヨロイヅカのお店はありました。女優の川島なおみさんと結婚した人ですよね。

ケーキも食べたかったのですが、どちらかというと、どんな所かそしてどんなことをしているのか見たかったという方が私の気持ちにはぴったりします。

もちろん、今のことですからネットでいろいろ検索してみました。
一夜城Yoroizuka Farm
でも、いつも言うように、左脳で理解することは単なる知識ですから、その場に立って体験することのほうがずーと大切という持論の実践です。

ゲート                       レストラン・売店(マルシェですって)2012_0606_130500p1000013_2
2012_0606_131500p1000019_2

                     
       

オブジェが

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お花も(花菱草)                  (コスモス)今頃?2012_0606_130900p1000016
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ケーキは美味しかったです。そんなに高くなかったし、外のテーブルで頂きましたが景色も風も素晴らしかった!

ところで、一夜城。道路を挟んで海側(Yoroizuka Farm)と山側(一夜城跡)という位置です。
ここ太閤一夜城は、秀吉が北条を打ち負かした戦いの際、一夜にして築城した城として有名ですね。いまは石垣山一夜城歴史公園となっています。

本丸跡からの景色。小田原城がよく見えます。ということは北条方がどんなに驚いたか!
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二の丸跡の一面のクローバー畑。
まさに兵どもが夢のあと。ただし戦略的には兵糧攻めですからここが戦場にはならなかったと思います。(説明板でいろいろ勉強しました)2012_0606_120900p1000002_22012_0606_123200p1000012

結論。
今日の遠足は大満足。体にはおいしいケーキを食べさせて、左脳にも右脳にも充分な刺激が届きました。
左脳は、歴史的事実を興味深く理解しました。いやいや勉強しているわけでないのが大切ですよ。
右脳は、海や空の青、木々の緑。もう圧倒されました。陽の光も風の心地よさも右脳ベースの刺激です。
まぁ、家の片づけとか庭の手入れとか実務研修会の準備とかやらなくてはいけないことをちょっと脇に置いての遠足でしたが「今日一夜城に来てよかった人?」という私の問いに、夫が「はい!」と手を挙げたことを追加報告しておきましょう。



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