コロナでステイホーム。
けっこう毎日充実して暮らしています。台所仕事はもちろん、作物の様子や挿し木、挿し芽の様子を見るだけでも結構時間を忘れて楽しんでいます。
そうそう、今からしばらくはパッションフルーツの交配も大切な仕事です。
そうそう、今からしばらくはパッションフルーツの交配も大切な仕事です。
これは、アサギマダラだと思うのです。期間は短いのですが毎年訪れてくれます。
加賀野菜の金時草(キンジソウ)の花が余程気に入ったみたいです。ずいぶん長く蜜を吸っていました。金時草の花はベニバナに似ているようでもありますね。
昨日の朝、庭の様子を見に行こうかなと思っているところに、友人からラインが到着。
せっかくですから、ちゃんと読みましたよ。友人の好意に感謝しつつ、ラインで書くにはちょっと面倒だなと、簡単に返信。
昨日は朝から夜まで、ニュースの中で必ず触れられていました。やっぱり私の見解も書いておこうかなと、ちょっと重い腰をあげます。
群盲評像2018年に書いた記事ですが、一応読んでみてください。
研究の世界での大勢は、
1.何かの原因物質が悪さをして認知症を発症させるに違いない。
2.重度の認知症患者の脳を調べたら、アミロイドβが蓄積された老人斑が目立つ。またはタウ蛋白由来の神経原繊維変化がみられる。それに確かに委縮が目立つ例が多い。
この2は、死後剖検といって亡くなられた方の脳を解剖して確認したきたのです。最近は、生きている状態でもPET検査や脳脊髄液マーカーを用いて調べる方法もでてきているのですが、いかにせん情報が精密ではなかったのです。
城ケ崎海岸のジョウガサキアジサイ
去年、島津製作所から「血液数滴からアルツハイマー病をスクリーニングする方法を確立した」というニュースが報じられました。
「ごく微量なアミロイドβ関連ペプチドを質量分析装置で検出することは技術的に困難でしたが、血液の前処理方法を確立することによりこの問題を打破しました。さらに、長寿研との共同研究により、アミロイドβの蓄積状態と相関のあるバイオマーカーを発見し、世界で初めて血液でのアミロイド蓄積の予測を可能する技術を開発しました」
「ごく微量なアミロイドβ関連ペプチドを質量分析装置で検出することは技術的に困難でしたが、血液の前処理方法を確立することによりこの問題を打破しました。さらに、長寿研との共同研究により、アミロイドβの蓄積状態と相関のあるバイオマーカーを発見し、世界で初めて血液でのアミロイド蓄積の予測を可能する技術を開発しました」
よく読んでみると、いろいろ勉強になりました。
「アミロイドβは、40個のアミノ酸が結合したペプチド“Aβ1-40”と42個のアミノ酸が結合したペプチド“Aβ1-42”の2種類が主に知られていますが、それ以外の長さのものが10種類以上存在することがわかっていました」
知らなかった!
新しく作られたバイオマーカーは
「アルツハイマー病の進行に伴って、新規発見ペプチドであるAPP669-711の量がAβ1-42よりも多くなる傾向があることを見出し、アルツハイマー病変(アミロイドβ蓄積)のある方とない方を高い精度で分離できる可能性が示唆されました」
山中湖からの富士
知らなかった!
新しく作られたバイオマーカーは
「アルツハイマー病の進行に伴って、新規発見ペプチドであるAPP669-711の量がAβ1-42よりも多くなる傾向があることを見出し、アルツハイマー病変(アミロイドβ蓄積)のある方とない方を高い精度で分離できる可能性が示唆されました」
山中湖からの富士
今までのアルツハイマー病の治療薬開発に関しては、去年
この世に認知症治療薬はほんとうにあるのか
という記事を書きました。そこでも触れていますが、今回の薬「アデュカヌマブ」は、アミロイドβをそもそも作らせないようにするということなのですが、私たちは前提が間違っていると思います。
エイジングライフ研究所の主張する認知症の発症のメカニズムは以下の通りです。
「まず正常な脳の老化がある。
それにプラスして何かのきっかけから脳(特に前頭葉)機能を発揮できないような生活、いわゆる「生きがい・趣味・交遊なく、運動もしない」ナイナイ尽くしの生活を続けるうちに老化が加速されていく」
つまり脳の生活習慣病ととらえています。
表現を変えるとこうなります。
世の中の情報をよくよくチェックしてみると、実は「アミロイドβ説やタウ蛋白説は破綻している」という説も散見されるようになっています。
つまり「認知症を発症させるのは、アミロイドβやタウ蛋白ではないのではないか。または脳の萎縮のせいではないのではないか」という説です。荒唐無稽と思わないでください。以前、学会を席巻していた「アセチルコリン説」が今では葬り去られています。
アメリカディゴ
もうひとつお話ししておきましょう。
「ナンスタディ」という有名な 研究があります。これは1986年に始まったノートルダム教育女子修道会 の75歳以上のシスター(678名)の追跡調査で す。現在も継続中。
<1>修道院に保管されている修道女の個人記録や利用記録を提供すること
<2>年1回、身体能力と精神能力の詳しい検査を受けること
<3>死後、脳を取り出して解剖すること
ここからいくつもの仰天させられる情報が飛び出してきました。
解剖結果からアルツハイマー変化と表現される、老人斑、神経原繊維変化、萎縮。それに脳の重さが記録されました。本にまとめられた時点で300例を超えていたそうです。
「100歳の美しい脳」デヴィット・スノウドン著
*アルツハイマー変化は脳重量・萎縮の状態・アミロイドβ沈着状態からみます。
*ステージというのがアミロイドβが沈着している状態です。0が最小、増えるとともに数値があがっていきます。
*青欄は状態が良好、赤欄は状態がよくないことを表しています。
82歳の例のようにアルツハイマー変化がほとんどなく、絶対ボケてるはずがない脳を持ちつつ、重度の認知症をきたした例。91歳と?歳の例のようにアルツハイマー変化が大きくても、全く認知症がない例。さらに100歳という超高齢でありながらアルツハイマー変化がなく、認知症状も皆無であった例。
この世に認知症治療薬はほんとうにあるのか
という記事を書きました。そこでも触れていますが、今回の薬「アデュカヌマブ」は、アミロイドβをそもそも作らせないようにするということなのですが、私たちは前提が間違っていると思います。
エイジングライフ研究所の主張する認知症の発症のメカニズムは以下の通りです。
「まず正常な脳の老化がある。
それにプラスして何かのきっかけから脳(特に前頭葉)機能を発揮できないような生活、いわゆる「生きがい・趣味・交遊なく、運動もしない」ナイナイ尽くしの生活を続けるうちに老化が加速されていく」
つまり脳の生活習慣病ととらえています。
表現を変えるとこうなります。
世の中の情報をよくよくチェックしてみると、実は「アミロイドβ説やタウ蛋白説は破綻している」という説も散見されるようになっています。
つまり「認知症を発症させるのは、アミロイドβやタウ蛋白ではないのではないか。または脳の萎縮のせいではないのではないか」という説です。荒唐無稽と思わないでください。以前、学会を席巻していた「アセチルコリン説」が今では葬り去られています。
アメリカディゴ
もうひとつお話ししておきましょう。
「ナンスタディ」という有名な 研究があります。これは1986年に始まったノートルダム教育女子修道会 の75歳以上のシスター(678名)の追跡調査で す。現在も継続中。
<1>修道院に保管されている修道女の個人記録や利用記録を提供すること
<2>年1回、身体能力と精神能力の詳しい検査を受けること
<3>死後、脳を取り出して解剖すること
ここからいくつもの仰天させられる情報が飛び出してきました。
解剖結果からアルツハイマー変化と表現される、老人斑、神経原繊維変化、萎縮。それに脳の重さが記録されました。本にまとめられた時点で300例を超えていたそうです。
「100歳の美しい脳」デヴィット・スノウドン著
*アルツハイマー変化は脳重量・萎縮の状態・アミロイドβ沈着状態からみます。
*ステージというのがアミロイドβが沈着している状態です。0が最小、増えるとともに数値があがっていきます。
*青欄は状態が良好、赤欄は状態がよくないことを表しています。
82歳の例のようにアルツハイマー変化がほとんどなく、絶対ボケてるはずがない脳を持ちつつ、重度の認知症をきたした例。91歳と?歳の例のようにアルツハイマー変化が大きくても、全く認知症がない例。さらに100歳という超高齢でありながらアルツハイマー変化がなく、認知症状も皆無であった例。
これは実証研究ですが、どう考えますか?
脳のアルツハイマー変化と認知症の発症には関係がないということにならないでしょうか?
少なくとも一直線に、アミロイドβが認知症の原因とはいいがたい。
脳のアルツハイマー変化と認知症の発症には関係がないということにならないでしょうか?
少なくとも一直線に、アミロイドβが認知症の原因とはいいがたい。
月下美人
この研究では、修道院に入るときに(大体18歳)書かれた半生記の分析から言語能力にその理由を求めていますが、若いころに獲得していたというだけでなく、その能力を使って亡くなるまでいかにその方らしくイキイキと生きていかれたかという視点で分析をしていただきたかったと思います。
修道院という特別な環境(生活時間、食事、社会活動などみんな共通)だからこそ、自分の人生についてどのように思い定めて生きていかれたか、そして加齢とともにそれをどのように再適応させていかれたか。生き方を決めるのは前頭葉です。つまりどのような前頭葉をもっていらっしゃったのか、とても興味を覚えます。
認知症になられたシスターは、病気やケガをきっかけに心身ともに活動が下がったのではないかと想像するのです。ナイナイ尽くしの生活が前頭葉から始まる脳機能の老化を加速させてしまった…
認知症になるかならないかのカギは下図の御者、つまり前頭葉にあるのです。
この研究では、修道院に入るときに(大体18歳)書かれた半生記の分析から言語能力にその理由を求めていますが、若いころに獲得していたというだけでなく、その能力を使って亡くなるまでいかにその方らしくイキイキと生きていかれたかという視点で分析をしていただきたかったと思います。
修道院という特別な環境(生活時間、食事、社会活動などみんな共通)だからこそ、自分の人生についてどのように思い定めて生きていかれたか、そして加齢とともにそれをどのように再適応させていかれたか。生き方を決めるのは前頭葉です。つまりどのような前頭葉をもっていらっしゃったのか、とても興味を覚えます。
認知症になられたシスターは、病気やケガをきっかけに心身ともに活動が下がったのではないかと想像するのです。ナイナイ尽くしの生活が前頭葉から始まる脳機能の老化を加速させてしまった…
認知症になるかならないかのカギは下図の御者、つまり前頭葉にあるのです。
by 高槻絹子
世界の権威の方々が、1日も早く真実に辿り着くよう、ただただ願っています。
効かない薬を処方される患者さんが気の毒です。
エーザイからわざわざコメント(あまり高くしない旨)が出ていましたが、それでも。
国もかわいそうです。