今回の大台町の仕事は朝8時前から夜9時過ぎまでというハードなものでしたが、前後も充実していました。
前が「なばなの里」、後が「伊勢神宮」
「なばなの里」はかなり準備していきました。
「伊勢神宮」は大台町のH保健師さんのご厚意で連れていっていただいたのです。こちらは全面的にお任せ。発見や驚きが満載で、また別の楽しみにあふれていました。
第一、二人旅ですよ。一緒に眺め、おしゃべりをして、また違う目の付けどころを教えてもらったり。
昼食も一緒、お茶も一緒。楽しさの倍々ゲームのようでした。
大台町は奥伊勢と呼ばれるところにありますが、素晴らしい景観に恵まれています。
講演会でも、参加者の方が
「ここは素晴らしいところだと思ってます。水墨画のようなというか、うまく言葉では表現できませんが」といわれました。
右脳から受け取る、色や形や音楽や感情というような情報は「うまく言葉にできないけど」と前置きされることが多いのも興味深いことですね。
さて、遷宮の年ですから参拝客が多いとは思っていましたが、平日だからとちょっと高をくくっていました。駐車場も満車?と思うほどたくさんの車、そしてたくさんの観光客が!
おかげ横丁と呼ばれる参道にも目を引かれるものがたくさん。おいしそうなものから、工芸品まで。
お昼は、てこね寿司にしました。店内に入るとタイムスリップしたような・・・お伊勢さまは確かに歴史の町でした。
神宮は写真禁止が多くてうまく写せませんでした。
ただ、得をしたことがありました。今は新しいお宮と20年前の古いお宮が並んで建っている姿を見ることができたのです。
新しいお宮はすがすがしく、背筋が正されるような印象があります。
そして20年というのはなかなかの年月です。
かやぶき屋根は苔やシダの類がついて緑色になっていますし、建材にも20年の色が出ています。
記紀の世界観にはついていけないところがありますが、(国生みの神事などの表現の真相はどうだったのだろうかとか思ってしまいます)神宮の環境はすばらしい。
そして20年ごとのお宮の建造がクローズアップされていますが、実は、多くの神宝調整工程品もすべて新調することで、工芸の技術をも次代に伝える趣旨もあることがわかりました。
外宮にあるせんぐう館で学んだことです。
外宮の別宮多賀宮(これも新しくなっていました。奥が古いお宮)と風宮(名前が素敵)