奈良の後は京都へ。
友人のお招きでした。私たち夫婦と息子二人と合流。
「考えてみたら家族だけで集まるのは何十年ぶり」と長男が言うので「まさか~」と思ったのですが、確かに長男家族、次男家族と会うことはあっても、息子たちだけというのはなかったのですね。(二人とも早めに結婚したので)
ちょっと指を折ってみたら、20年ぶりくらいでした!
京都は、枝垂桜があちこちで妍を競っていました。
少女のようなかわいい花びら。
ハラリと散った花びらも風情があります。
春の庭には紅葉の花も。
今回は「都をどり」にご招待いただきました。祇園甲部歌舞練場。
まさに 歴史と伝統
庭にも八重の枝垂桜。
会場に入る前に展示室がありました。今年の都をどりの「制服」
芸妓さんや舞妓さんの修行は踊りや音曲だけではありません。書も絵も生け花も。
会場は800人収容。お揃いの上掲「制服」姿で、舞台いっぱいで踊る都をどりです。
芸妓さんや舞妓さんはローテーションはあるものの、1か月間毎日4舞台。休みは4日間しかなく、そのうち1日はお抹茶接待に。つまり3日間しか休めない!
今年から、イヤホーンガイドが始まったということで、使ってみました。解説に助けられたところがたくさんあり、文学や能、歌舞伎などの素養があるのとないのとでは、楽しむ範囲が違うなあと伝統芸能の奥深さを感じました。
「日本人は仕事ばかり」とよく言われますし、そのような傾向は確かにあります。
「仕事一筋の人が退職したら、ボケてしまった」巷でよく耳にしますね。
仕事一筋というのは左脳中心に生きてきたことを意味します。趣味や遊びや人付き合いが右脳の担当。退職して左脳の出番がなくなったら、もともと使っていない右脳は使うべくもありません。
もともとの祇園の客筋がどういう方たちかは私の知るところではありませんが、商家の旦那衆は含まれていたはずですね。
祇園で楽しむためには素養が必要です。それも付け焼刃でない。
すると、商家の旦那衆は決して仕事一筋ではなかったということですね。上手に歌舞音曲、その他の趣味も生活に取り入れていたのでしょう。
脳の健康から言えば、左脳右脳ともに使って実に健康的!前頭葉は言うまでもありませんが、左脳右脳をたくさん使えば前頭葉の出番はおのずからあるのです。