災いの足元には、デマが飛び交っています。災いにつけ込む悪意のデマから。デマの危険性がはらんでいるなど、つゆも思わずに発する善意の言葉まで。(ここで使用している悪意と善意は、善悪の善意すなわち良いと言う意味ではありません。知っていること即ち悪意です。知らない事即ち善意として使用しています。)
確証の無い憶測・推測によって発した一言が、平常時であれば問題に成らないことも、災いの時期には信憑性を増してしまいデマが真実の如く伝播するのです。
我が家がトイレットペーパー不足のデマに惑わされなかったのは、たまたまデマが発生する数週間前に買ったかにすぎません。
今回、トイレットペーパー騒動のこんな記事が載っていました。私の見解とはその原因の捉え方に於いて大きくことなります。ビジネス オンラインの後の私の意見を述べさせてもらいます。
ITmadia ビジネス ONLINE に消費者を本当に煽ったのは誰かとの記事が載っていましたので一部引用しアップします。
消費者を本当に煽ったのは誰か:
トイレットペーパー買い占め元凶はデマだけか メディア報道に潜む「大罪」――データで迫る (1/3)
新型コロナウイルス騒動の余波で、感染症と一見関係ない商品、中でもトイレットペーパーの買い占めが世間を騒がせている。Twitter上での「次はトイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄に」「製造元が中国だから」などといった、2月末頃に出た無根拠なデマツイートがその一端とされている。 ただ、買い占め騒動は「SNSや口コミのデマ」だけが原因ではないようだ。例えば、買いだめを行った人へのアンケート調査では、大半が「デマだと分かっていて買い占めに走った」という結果が出ている。〇
マスクと違って新型コロナの対策になると思えないトイレットペーパーの買い占めが、それでも発生するのはなぜか。デマだけでなく、そもそもこの問題を伝えるメディアの報道が果たした「効果」について、独自データ分析や専門家の解説で迫った。
まず、Web上でどんなテーマの記事がどの程度の量流れているかの分析サービスなどを手掛けるベンチャー、トドオナダ(東京・港)に測定してもらったところ、トイレットペーパー関連の記事にはある種の「流れ」があることが分かった。分析は同社のネット記事分析サービス「Qlipper」で実施した。テレビ・新聞・週刊誌系Webメディアや、Yahoo!ニュースに転載されるレベルで、ある程度知名度のあるネットメディアなど約400媒体が対象。文中に特定のキーワードを含むネット記事の数の推移を算出した。
1月下旬ごろから、買い占め関連のキーワードである「マスク」「品薄」を含む記事は数百件前後の規模で増減を繰り返しているものの、「トイレットペーパー」については1日当たり0~数十件程度でまだかなり少なめだった。 「トイレットペーパー」を含む記事量が「マスク」「品薄」並みに急増したのは2月28日で、175件と前日の9倍近くに。これは、Twitter上で注目された「トイレットペーパーが品薄になる」という趣旨のあるデマツイートが流れた翌日に当たる。3月4日には475件とピークを迎え、最近はやや落ち着きつつある。
分析したトドオナダの松本泰行社長によると、2月28日以降の記事は「デマが流れてトイレットペーパーの買い占めが起きている」といった内容が主流という。
トイレットペーパーは「特別扱い」以下省略。
デマが拡散して何時から被害が発生するかの時期の目安にはなりますが、その原因はここで述べられていることではありません。
今の産業界の体質と言うべきか、製造から物流までの方式にその原因はあるのです。
- 製造におても、物流におても、余りにも管理され過ぎている為にゆとりがない状態で社会が回っています。(在庫をも持たずに、オンタイムで製造し、オンタイムで配送するのです。)
- その過程、製造から流通までゆとり、遊びと呼ばれる在庫を最大限0に近づけているのです。
- 工場でも、流通過程でも、販売店でも在庫は資源・資金の無駄と考えて抑制します。
- それらの突然の社会的な流れの変化、遊びが無い為に対応できていません。
- まるで、高速道路のサグ と変わる事の無い問題を抱えているのです。
日本の製造から流通まで、簡単に店舗の流通在庫を無くす事は容易いのです。それ程、現在の流通は脆弱なんです。100消費するものは、100製造し、100輸送し、100店舗に並べて、100販売して、100消費者の手元の届くのです。その為の在庫管理は極限まで管理されて無駄を省く社会構造になっているのです。ですから、製造量が少ない訳でも、流通量が少ない訳でもないのです。突然の購買量の増大の変化に対応できずに欠品と言う事態が発生しただけなのです。マスクのように使用量が増大した為に不足しているのとその理由は異なるのです。
災害時のトイレット・ペーパーは生ものではありありません。余分に購入したとしても保管に困る事はありません。と、言うことはデマと分かっていれも有れば有ったで手が伸びてカゴにいれてしまうのです。余剰に買うことが出来る品物なのです。トイレットペーパーはデマの対象物になり、欠品製品になり易いものと認識すべきなのです。
今回の事を教訓に、災害の多い日本です。喉元過ぎればと捉えずに、地震や風水害に強いライフラインを確保するためにも確保すべきです。緊急時の備蓄品を各ご家庭で1週間の生存確保の物の備蓄を備えましょう。
食料、水、その他生存か確保のものから生活する為の品々を。災害時にはデマを流す人は必ずいますので、デマにも耐える心と備えが必要です。
我が家が今回の事で得た教訓です。