東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

忘年会 in 鎌倉温泉 (宮城県蔵王町)

2012年11月19日 | その他山関連
今年で6年目位になったかつて在籍していた山岳会のOB忘年会。

仙台市内から1時間ほどのひなびた田舎の山奥に位置する一軒宿で、今時珍しく薪で加温した温泉宿。家族経営で5代目になる若女将さんが切り盛りしているが、アットホームな宿は仙台でもあまり知られていない。ご主人によると、宿の前には源泉が大切に祭られ、建物の周りには自噴する温泉が他にも湧きだしている。

ボーリングすれば熱いお湯が出るのは解っているが、あえて代々自然のままの温泉を大事に守り続けているという。1051年の「前九年の役」の頃に見つけられた由緒ある温泉だそうで、普段着の温泉として地元の平沢集落では大事にされてきた。アトピーや水虫などには大変な効能があるようで、ポリタンクに温泉を詰めて持ち帰る人も多いようだ。

2年前に大改装されてからは日帰り客や宿泊客が増えた様で、あの狭い浴槽に朝の7時ころから次々にお客さんがやって来るのは驚いた。古い木造でかつての自炊の湯治客宿の面影はそのままで、室内はすっかりきれいにリフォームされて清潔感に溢れている。

集まったメンバーは頭も白くなり、かつての様に宿の中で大立ち回りをする元気もなくなったが、酒宴の勢いだけは衰える様子はなく、翌日の朝には勝手に持ち込んだ酒の空瓶がゴロゴロ転がっている光景は変わらない。

翌日は「長命の水」に水汲みに訪れたが、ここのは集落の水として古くから祭られた「水神社」がある。水場周りは綺麗に整備され、与えられた自然尊び神に感謝するという、日本人にとって根源的な信仰心の原点が伺える。
















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