毎年のこの時期には山林の林道を点検するのだが、今日はあまりの雪害の様子に驚き、落胆してしまった。今年は暖冬で雪害などまったく予想しなかったが、昨年12月に降り積もった湿った雪の被害で、多くの杉の木が途中から折れたり、根元から倒壊していた。
たしかに7年ほど前の大雪の年にもひどい雪害が有ったが、今回は樹齢60~80年、あるいはそれ以上の商品価値の高い木の被害が目立つ。人工林は放っておくと林が荒れ、土壌が雨で流されて土砂崩壊まで引き起こし、どうしても人の手入れは欠かせない。長い年月に渡り手入れをしてきた立場からすると、落胆と共に自然の力の脅威を肌で感じる結果となる。
通常12月頃の雪は積もっても風などでやがて落下し、異常な大雪の時を除けば大きな被害は出ない。積雪はたかだか30~40cm位だったようだが、気温が高くひどく湿った雪だったようで、85歳の年寄りでも今までこの様な記憶は無い様だ。この予期する事の出来ない変化が人知れず進行し、一気に牙を剥くとこの様な被害となる。何か大自然からの危険なメセージのように感じてしまった。
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