10月31日 浜松市に「「地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言」
「浜松市内放射線量測定報告」と
「地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言」
< 目次 >
(1) 「浜松市内放射線量測定報告」
1、 「浜松市内放射線量測定結果のまとめ」
2、 「浜松市内放射線量測定結果(第1次)の表」
① №1 「A 路上のメッシュポイント他」コンクリ上
② №2 「B 公園・草地と路上との比較測定」
③ №3 「C 役所・駅など建物の内外での計測値」
3、 「浜松市内放射線量測定結果(第1次)マップ」
(2) 「地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言」
静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク(略称:ゴミ環境ネット)
│ │
│ 「浜松市内放射線量測定結果」と「地震・津波・原発災害など │
│ 防災問題についての当面の提言」はコピー・増刷自由です。 │
│ 放射線量測定結果の数値は、自由にお使いください。ただし、 │
│ 引用元(静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク測定)を明らかに │
│ してください。 │
│ 最新の測定データは「雨宮智彦のブログ」で公開しています。 │
│ │
│ なお希望する方の自宅内外・公園などで測定をおこないますの │
│ で(無料)、希望する方はご連絡ください。 │
│ │
浜松市長 鈴木康友 様
地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言
2011年10月31日
静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク
(略称:ゴミ環境ネット)
浜松市の地震・津波や原発事故などから市民の命と健康を守る防災対策、ごくろうさまです。
浜松市の津波対策などこの間、前進したと思いますが、9月の台風15号の際の避難勧告の問題点や原発事故の対策など、さらに改善できると思われる点について、当面の提言を致しますので、可能なところで浜松市の施策に生かしていただきたいと思います。
1、 洪水などにたいする現在の避難勧告は、台風15号の大雨による場合に馬込川・安間川・芳川流域の8万6382世帯、人口で21万3321人に出されたように、勧告区域が広すぎて、避難は実際上できないと考えられます。
避難勧告の出し方をもっと精密な小地域ごとに出すことが実際的ではないでしょうか。
2、 洪水などの避難勧告の内容がテレビでどの地域で避難勧告が出ていることが報道されるだけで、なぜ避難勧告なのか、どこへ逃げたらいいのか、内容がわかりませんでした。
詳しい内容がテレビ・ラジオなどで報道されるよう、テレビ局・ラジオ局と協議をして報道内容を改善してください。少なくとも、地域と避難先がわかるように市民に伝えてください。
3、 今回の馬込川・安間川・芳川流域への避難勧告は出されたのが、午後2時ちょうどで、台風による大雨がいちばんひどくなった時間帯で、避難は危険でした。
避難勧告を出す時刻が遅くなかったか、避難勧告ではなく避難準備情報にすべきてなかったか、事後の検討をすることが大事だと思います。
4、 避難勧告を街で伝えていた消防車のアナウンス(男声)がしゃべっている内容が、近くでも聞き取れませんでした。
きちんと日頃からモニターをしたり、聞こえやすい女性職員の声にするなど改善して、内容が届くようにしていただきたいと思います。
5、 洪水・地震・津波などの場合に、市民に必要な情報を必要な瞬間に届けるための多角的な情報手段を構築する必要があると思います。
災害時に即時に電源が入る「緊急告知FMラジオ」を市民に有償・無償で配布し、緊急FMラジオ放送を運用することなどを検討してください。
6、 東日本大震災の場合は震源域が海岸から遠いので地震から津波までの時間がかなり長く30分以上ありましたが、東海大震災等の場合には震源域は足元の地下なので、地震から津波到達まで5分から10分とされています。
地震と津波が同時に来るという感覚が正しいと思います。揺れが収まってから逃げるのでは間に合わないのではないでしょうか。揺れている間でも、歩けたり車で運転できるときはすぐに逃げるよう徹底すべきではないか、検討してください。
7、 浜松の海岸部での津波被害は、そこに住んでいる住民だけではなく、その地域の職場に勤務する労働者、国道1号線バイパスなど、その地域で車を運転している運転手など多くの市民が被害を受けることになります。職場の労働者・自動車の運転手などへの危険性と避難方法の周知徹底もおこなってください。
8、 津波で被害を受ける可能性の高い西部清掃工場・南部清掃工場の津波対策を周囲に防護壁をつくるなどでおこなって、地震災害時にごみ焼却が長期に停止する事態を防止しましょう。
9、 浜岡や福井などからの原発事故・放射能災害が実際に起きた時には、広い浜松市全般の対策だけではなく、実際に計測した放射線量に基づいて対策を立てることがどうしても必要になります。
少なくとも7つの区別に、可能なら学区・地域別に放射線量を計測することが必要になります。そのため、浜松市としても必要数の放射線量測定器を購入して、配備してください。
10、 浜松市民や浜松市の子供たち、浜松市の職員などへの放射線の知識・対応をきちんと普及することが大事だと思います。そのために、
① 市民に配布する放射線対策のパンフをつくること
② 小中学校で放射線教育をおこなうこと
③ 浜松市の職員が放射能の対応ができる能力を身につけること、出前講座に「放射能の対策」を新設すること、などをおこなってください。
11、 10の放射線学習・教育を紙の上だけのものとせず、実体験のできるものにするために、小中学校に必要数の放射線量測定器を配備して、子供たちの教育を実効性のあるものにしたら、いかがでしょうか。
12、 国は素案として新たに原発から50km圏を設定し、ヨウ素剤を準備することを提唱しましたが、浜松市としても子供たちの健康と安全のための、ヨウ素剤の備蓄と使用マニュアルの作成を検討してください。
付記
なおこの提言への直接の回答はいりません。浜松市政の具体的な施策に生かしてください。
「浜松市内放射線量測定報告」と
「地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言」
< 目次 >
(1) 「浜松市内放射線量測定報告」
1、 「浜松市内放射線量測定結果のまとめ」
2、 「浜松市内放射線量測定結果(第1次)の表」
① №1 「A 路上のメッシュポイント他」コンクリ上
② №2 「B 公園・草地と路上との比較測定」
③ №3 「C 役所・駅など建物の内外での計測値」
3、 「浜松市内放射線量測定結果(第1次)マップ」
(2) 「地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言」
静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク(略称:ゴミ環境ネット)
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│ 「浜松市内放射線量測定結果」と「地震・津波・原発災害など │
│ 防災問題についての当面の提言」はコピー・増刷自由です。 │
│ 放射線量測定結果の数値は、自由にお使いください。ただし、 │
│ 引用元(静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク測定)を明らかに │
│ してください。 │
│ 最新の測定データは「雨宮智彦のブログ」で公開しています。 │
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│ なお希望する方の自宅内外・公園などで測定をおこないますの │
│ で(無料)、希望する方はご連絡ください。 │
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浜松市長 鈴木康友 様
地震・津波・原発災害など防災問題についての当面の提言
2011年10月31日
静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク
(略称:ゴミ環境ネット)
浜松市の地震・津波や原発事故などから市民の命と健康を守る防災対策、ごくろうさまです。
浜松市の津波対策などこの間、前進したと思いますが、9月の台風15号の際の避難勧告の問題点や原発事故の対策など、さらに改善できると思われる点について、当面の提言を致しますので、可能なところで浜松市の施策に生かしていただきたいと思います。
1、 洪水などにたいする現在の避難勧告は、台風15号の大雨による場合に馬込川・安間川・芳川流域の8万6382世帯、人口で21万3321人に出されたように、勧告区域が広すぎて、避難は実際上できないと考えられます。
避難勧告の出し方をもっと精密な小地域ごとに出すことが実際的ではないでしょうか。
2、 洪水などの避難勧告の内容がテレビでどの地域で避難勧告が出ていることが報道されるだけで、なぜ避難勧告なのか、どこへ逃げたらいいのか、内容がわかりませんでした。
詳しい内容がテレビ・ラジオなどで報道されるよう、テレビ局・ラジオ局と協議をして報道内容を改善してください。少なくとも、地域と避難先がわかるように市民に伝えてください。
3、 今回の馬込川・安間川・芳川流域への避難勧告は出されたのが、午後2時ちょうどで、台風による大雨がいちばんひどくなった時間帯で、避難は危険でした。
避難勧告を出す時刻が遅くなかったか、避難勧告ではなく避難準備情報にすべきてなかったか、事後の検討をすることが大事だと思います。
4、 避難勧告を街で伝えていた消防車のアナウンス(男声)がしゃべっている内容が、近くでも聞き取れませんでした。
きちんと日頃からモニターをしたり、聞こえやすい女性職員の声にするなど改善して、内容が届くようにしていただきたいと思います。
5、 洪水・地震・津波などの場合に、市民に必要な情報を必要な瞬間に届けるための多角的な情報手段を構築する必要があると思います。
災害時に即時に電源が入る「緊急告知FMラジオ」を市民に有償・無償で配布し、緊急FMラジオ放送を運用することなどを検討してください。
6、 東日本大震災の場合は震源域が海岸から遠いので地震から津波までの時間がかなり長く30分以上ありましたが、東海大震災等の場合には震源域は足元の地下なので、地震から津波到達まで5分から10分とされています。
地震と津波が同時に来るという感覚が正しいと思います。揺れが収まってから逃げるのでは間に合わないのではないでしょうか。揺れている間でも、歩けたり車で運転できるときはすぐに逃げるよう徹底すべきではないか、検討してください。
7、 浜松の海岸部での津波被害は、そこに住んでいる住民だけではなく、その地域の職場に勤務する労働者、国道1号線バイパスなど、その地域で車を運転している運転手など多くの市民が被害を受けることになります。職場の労働者・自動車の運転手などへの危険性と避難方法の周知徹底もおこなってください。
8、 津波で被害を受ける可能性の高い西部清掃工場・南部清掃工場の津波対策を周囲に防護壁をつくるなどでおこなって、地震災害時にごみ焼却が長期に停止する事態を防止しましょう。
9、 浜岡や福井などからの原発事故・放射能災害が実際に起きた時には、広い浜松市全般の対策だけではなく、実際に計測した放射線量に基づいて対策を立てることがどうしても必要になります。
少なくとも7つの区別に、可能なら学区・地域別に放射線量を計測することが必要になります。そのため、浜松市としても必要数の放射線量測定器を購入して、配備してください。
10、 浜松市民や浜松市の子供たち、浜松市の職員などへの放射線の知識・対応をきちんと普及することが大事だと思います。そのために、
① 市民に配布する放射線対策のパンフをつくること
② 小中学校で放射線教育をおこなうこと
③ 浜松市の職員が放射能の対応ができる能力を身につけること、出前講座に「放射能の対策」を新設すること、などをおこなってください。
11、 10の放射線学習・教育を紙の上だけのものとせず、実体験のできるものにするために、小中学校に必要数の放射線量測定器を配備して、子供たちの教育を実効性のあるものにしたら、いかがでしょうか。
12、 国は素案として新たに原発から50km圏を設定し、ヨウ素剤を準備することを提唱しましたが、浜松市としても子供たちの健康と安全のための、ヨウ素剤の備蓄と使用マニュアルの作成を検討してください。
付記
なおこの提言への直接の回答はいりません。浜松市政の具体的な施策に生かしてください。