雨宮日記 11月7日(月) 今日は立冬、冬がそこに立っている
昨日の続き。「夕陽の帝国」「日没の国」と書きましたが、後で思い出したのは宮崎駿さんのコミック『風の谷のナウシカ』で土塁(ドルク)の「皇兄」が、トルメキアの王女クシャナに「ドルク=トルメキア二重帝国」と言い、2人の結婚で「たそがれの帝国を作ろうではないか」と演説するところが頭に残っていたのかも知れませんね。
今の「この世界」は、ナウシカが生きた「腐海」の隅の末期症状の世界、に似ているように感じます。
そうだ、思い出しました。半年前の3月頃、福島原発事故での放射能汚染を知って、妻の則子さんが「まるでナウシカの世界みたい」と言ったことを。
放射能汚染と生きていかなくてはいけないので、ぼくらは放射線量測定器を買って、生きていきます。
いや「放射能除去」だけではなく「放射能から他地域に避難する」という方法も当然、あります。
「お前だけ逃げるのか」なんてことは言わないようにしたいです。逃げる権利はあります。
どうしてこんな世界に?、という疑問をナウシカのように探求して行きたいと思います。
今は、ナウシカやクシャナやチククやユパが必要な時です。
「じゃあ、あなたは誰?」
「ぼくはナウシカに仕えるクロトワです」
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今日は立冬です。
我が家の東経・北緯は、東経137度44分45秒、北緯34度43分57秒。
『理科年表』のデータで計算すると、今日の日の出・日没は、マイナス19.4度です。それがどうした?と言われると思いますが、この角度に近い神社は、「立冬」の神社となります。