本と映像の森 178 鳥飼杏宇さん著『樹霊』東京創元社、2006年8月31日初版、258ページ、定価1500円+消費税、【浜松市立中央図書館蔵書】
北海道日高地方の「古冠(ふるかっぷ)村」を舞台に、アイヌの土地を開発しようとする人々と反対する人々が対立し合っている。
若い女性写真家猫田夏美は、巨樹撮影のためその古冠村にまぎれこんで、事件に立ち会うことになる…。
「木が動く」のはなぜ?何の目的で誰が?そこに起き始める行方不明や殺人事件に翻弄される猫田と古冠職員の若い男性の鬼木…。
ちなみに「深夜、ぼーぼーと鳴く大木」、いいですね。
もちろん木が鳴くわけはないので…。鳴くのは北海道の○○○○○○です。
テーマは、物語の展開していく見かけのテーマ「アイヌの所有か倭人の所有」か、であるように見えますが、そうではなくて、「所有とは何か」という根源的なテーマに迫りかけているように思いました。
<観察者>探偵・生物学者の鳶山シリーズだそうです。他のも読みたくなりました。
北海道日高地方の「古冠(ふるかっぷ)村」を舞台に、アイヌの土地を開発しようとする人々と反対する人々が対立し合っている。
若い女性写真家猫田夏美は、巨樹撮影のためその古冠村にまぎれこんで、事件に立ち会うことになる…。
「木が動く」のはなぜ?何の目的で誰が?そこに起き始める行方不明や殺人事件に翻弄される猫田と古冠職員の若い男性の鬼木…。
ちなみに「深夜、ぼーぼーと鳴く大木」、いいですね。
もちろん木が鳴くわけはないので…。鳴くのは北海道の○○○○○○です。
テーマは、物語の展開していく見かけのテーマ「アイヌの所有か倭人の所有」か、であるように見えますが、そうではなくて、「所有とは何か」という根源的なテーマに迫りかけているように思いました。
<観察者>探偵・生物学者の鳶山シリーズだそうです。他のも読みたくなりました。