古代ブログ 92 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 52 浜松市中区神田町の雀神社<再録>
今も「しずめの社」と「すずめ神社」との関係が不明です。
以下、再録。
「遠州の遺跡・寺社 63 浜松市中区神田町の雀神社
2011年11月15日 15時29分37秒 | 遠州古代史
神田町(かみだちょう)です。江西中学校の北側の東西に通りを西へ300mほどの信号を南へ折れるとすぐ西に鳥居があります。
行って見るまでは東向きの神社かと思っていましたが、敷地内で参道が大きく北へカーブして,南向きの神社でした。
ほぼ0度で、真南に向いています。
神社名は「すずめ神社」ではなくて「さざき神社」です。祭神は、別名「大雀神社」ということからもわかるように、説明板でも「大雀之命(仁徳天皇)」と明記してありました。
説明板によれば「合祀 神明宮(天照皇大神)」「摂社 津島神社(須佐之男命)」とあります。
なお「静岡圏神社庁」のHPでは「ささき神社」とふってありあすが,現地の案内板は「さざき神社」ですし、大雀は「おおさざき」ですので、さざきが正しいでしょう。
参道が曲がったのは、道路を作るときに曲げたのでしょうね。神社の方向は南北だと思います。
コンクリの鳥居は明治33年(1900年)建造です。
雀神社で検索したら、茨城県古川市の雀神社が有名なようです。古川市の雀神社は、
「大己貴命。少彦名命。事代主命」ですから出雲系です。
名前も本来は「しずめの社」だそうです。」
もう1日、追加。
「遠州の遺跡・寺社「63 浜松市中区神田町の雀神社」の2
2011年11月16日 05時28分34秒 | 遠州古代史
昨日の補足です。
この雀神社は、説明板で「大雀命」さん、つまり「仁天皇」さんを祭っていますが、日本の神社で、歴代の天皇さんのうち、祭神として祭られているのは、誰と誰でしょうか?
ぼくの覚えでは、この大雀命さん=仁天皇さんと、八幡信仰と合体したホンダワケ命さん=応神天皇さんの2人だけです。
ということは、天皇家の始祖神として信仰されたのは,応神天皇さんと仁天皇さんの2人だけでしょうか。
神武天皇を祭る橿原神宮は、明治23年(1890年)の創建ですから、古代~中世~近世の考察のなかには入りません。
崇神天皇さんとか、継体天皇さんとか、天智天皇さんとか、天武天皇さんとか「神」になってもおかしくはないと思いますが、なぜか、神社にはならないんですね。
応神さん、仁さんは、日本で最大の大きさの巨大古墳をつくったというくらいです。
天皇さんではなくても、菅原道真さんなどは「天神」として日本全土のあちこちで神として祭られています。
この違いは何でしょう?まだ、解答はありません。もっと深く考えます。