歌舞伎俳優の市川団十郎が急性前骨髄球性白血病で骨髄移植をするようですね。 APLで骨髄移植か…などと思いながら、記事を読んでいました。
さて、やはり土日は記事も少ないようです。
今日はパラメディカルの人たちの話です。
さて、わが母校の病院はおおむね病院の規模に対して4分の3くらいのパラメディカルスタッフで活動しているようです。
血液内科病棟の看護師は日勤はともかく、準夜勤・夜勤は2名ずつ。血液病棟だけに緊急性が分かっている人たちが多いので、第一報が早いのが頼みの綱ですが、それでも少なすぎます。
また、看護師さんがいなかったら、どんなに医者が頑張っても患者さんのためになる医療は提供できない・・・そう思っています。
いや、看護師さんがいるから…今の状況であっても何とか体を休めることができる。
これで、看護師さんからのアラームが十分効かないと思っていたら、絶対休めないですね。
以前、白血病やリンパ腫などを…前の病院では診れないといいましたが・・・慣れない看護スタッフでは緊急性がわからないというところもあります。
また、昨日の急患でも・・・レントゲン写真がすぐ撮れれば…実は少し早く「真菌(カビ)」感染を疑うことは十分可能でしたが(まぁ、頭の片隅にはあるのですけど)、現実的には救急部の対応をしていたために動けなかったという。
パラメディカルのスタッフの数が少ないことも大きく医療に影響します。
それに加えて日本は「医師の数」も諸外国に比べて少ないわけで・・・。
血液分野であれば・・・1980年代だったら絶対に助からなかったであろう患者も助けられるようになってきた。FN(発熱性好中球減少症)もよい抗生物質が出てきて、いろいろな方々が死なずに済むようになってきた。
だからこそ、対応すべきものが増えてきたし忙しくなってきたのだと思う。
その現実を見ずに医師の数・パラメディカルの数を制限することは・・・日本の医療にとって大きな不利益だし、その養成ができないような日本の社会保障・医療システムはおかしいのだと思う
そういった現状を踏まえた上で、厚生労働省が「地域医療重視」と言っているのであればよいが、結局どこも医師は足りないのですよ。
そう久々に戻ってきて思いました。
まとめます。
今さらですが・・・日本の医療を支えているのは、医師・パラメディカルの質と献身的な努力のように思えます。
しかし、いくら努力をしても数が少ない状態ではできることの限度があるというものです。
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それを議員さん、報道関係者、官僚、国民全体…多くの人に分かってほしいように思います。
さて、明日も一日病棟張り付きです。
今夜は呼び出されないといいなぁ・・・・。