新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:僕と居眠りw

2008-08-19 23:51:07 | ど~でもいい話

こんばんは。

先ほど帰ってきました。

 

今日も朝から病院内を駆け回っていました。事務仕事を含め、いろいろ覚えないといけないことも多いですし、まだまだ知識が足りないため勉強時間が必要です。

 

ともかく時間を見つけて論文を調べたり、本を読んだりしておりますが・・・

 

「うとうと」

 

 はっ!

思わずうとうとしてしまった。

 

時間がもったいない。

勉強するか、そうでもないなら寝るかBlogを書こうと思い、帰ってきました。

 

今現在、動きはあるもののまだ病棟内は安定しています。 今のうちに学ぶべきものを学び、感覚を取り戻さなくては…

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それでは、記事を書いていきます

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大野病院事件に関する全医連声明

2008-08-19 06:18:41 | 医療

おはようございます

オリンピックの陸上競技の結果をチェックしていますが、ハードルは劉翔が途中棄権していたのですね。ハードル競技をしていた人間としては、足の不調で棄権は仕方がないような気もしますが(跳べないです)、中国国民の期待の裏返しとしての批判なのでしょうね。

 

さて、大野病院に関してですが全医連の声明が出ていましたので、記事に紹介します

http://www.doctor2007.com/product9.html

「福島県立大野病院事件判決に際して、全国医師連盟の声明」

はじめに、今回の手術でお亡くなりになられた方、そして御遺族の皆様方に心より哀悼の意を捧げます。 平成十六年十二月十七日、福島県立大野病院で、患者さんが帝王切開術中の大量出血によりお亡くなりになりました。この手術を担当した産婦人科医は、業務上過失致死罪(刑法211条1項)および異状死の届出義務違反(医師法21条違反)容疑で逮捕、起訴されまし た。本年八月二十日には、一審判決の言い渡しが予定されています。

予期しない医療事故が生じた場合、後遺症を負った患者さんや御家族、あるいは患者さんが不幸にして亡くなられた場合の御遺族には、耐え難い悲しみが襲いかかります。同時に、現実生活の上で経済的困難が大きく立ちはだかります。現在の医療技術や診療環境の実際においては、どうしても不幸な医療事故http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E4%BA%8B%E6%95%85)をゼロにすることは出来ません。

不幸な医療事故が起きたときには、それが医療従事者による過失によるものだったのか、あるいは人の力では如何ともし難い結果だったのかを問わず、こうした患者さんや御家族・御遺族を社会的に慰撫し、経済的に救済する必要があります。私達医師は、国によってその制度が設立されることを望み、また 制度設立のために協力を致したいと思います。

もう一つ重要なことが有ります。この事件では、担当医の逮捕、起訴という衝撃もあり、多くの医療団体及び医学系の学会から「これでは医療が出来ない」との抗議 声明が出ております。多くの医師達は、本件訴訟において検察側・弁護側の立証から明らかになった診療経過を検討し、本件担当医と同じ診療条件に置かれた場合、最善の医療を施しても助け得なかったのではないかと判断しています。

また、日常診療における予期しない死亡事故が起こったとき、最善の医療を行っていても、不幸な結果のみで過失犯として断罪される危険を強く感じました。私達は、本件の逮捕、起訴が誤りであったことを確信しています。

私たち医師は、救命救急活動中や日常診療中に予期しない事態に 遭遇することはまれではなく、その際、判断を瞬時に行わなければ 患者さんの死に直結します。その一連の医療行為を後で検証すれば、 正しい判断であったかどうか不明な部分は必ず出てきます。

しかし、それは後方視的検討によって浮かび上がる問題点であり、 今後の医療の改善に役立つ情報ではあっても、その当時に通常の医師として為すべきことを為したかという過失認定とは異なるものです。従って、救命活動などの緊急時の医療行為は、多くの場合、業務上過失致死罪の成立が阻却されると考えます。

医療事故に対して無闇に刑事訴追を行うことは、国民と医療者との対立を深め医療現場の荒廃を生み、その結果が国民には十分な医療を受けられないという不利益となってはね返ります。

福島大野病院事件のような事件を、二度と繰り返してはなりません。

 

国民に必要な医療を守り医療事故から救済するために、全国医師連盟は以下の事を主張いたします。

 

医療過誤の有無を問わず不幸にして予期せぬ医療事故に会われた 患者さん、御家族、御遺族への社会的慰撫と経済的救済を行う制度の設立を強く望みます。私達医師は、その救済制度実現に協力いたします。

 

また、救命活動時の医療行為に対する刑事罰適用は限定し、刑事訴追を回避する法的整備を望みます。

これらの救済制度の実現と刑事訴追回避のための法整備は、国民と医療の未来の為に、是非とも必要な措置であると信じます。

 

平成二十年八月五日全国医師連盟

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今回の訴訟はドミノ倒しが拡大する「ドミノ」の一つでした。

 

そして判決はさらに拡大しかねない「ドミノ」の一つです。

 

「医療崩壊」の絵を描く前にこのドミノ倒しを…ここの流れだけでもまずは止めておきたいものです

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それでは、そろそろ最終準備に入ります。では~

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緊急医師確保策:相変わらず、机上の空論かしら?

2008-08-19 00:44:38 | 医療

さて、もう一つだけ

外国人看護師の話題も気になりました(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080818-00000000-jct-soci)が具体策のよくわからない、どうやって実行するつもりかしらと思った記事があるので紹介します。

CBのニュースからです。

 

09年度概算要求、方針固まる-厚労省医政局

8月18日21時6分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080818-00000006-cbn-soci  

厚生労働省医政局が来年度予算の概算要求に向けて固めた新規事業の基本方針の内容が明らかになった。政府与党が昨年決めた「緊急医師確保対策」を受けてへき地の医師確保に取り組むほか、経済財政諮問会議で提案している「革新技術特区」(スーパー特区)などを踏まえて、革新的な医薬品と医療機器の創出推進などに取り組む。  

「緊急医師確保対策」を受けた施策として具体的には、

へき地における医師確保支援

女性医師の保育支援

産科・産婦人科医の短時間正規雇用の促進

臨床研修終了後の研修病院の検索システム導入

後期研修医への奨学金貸与

看護職員の需給に関する検討会の設置

医療関係職種間の役割分担推進のための研修

医療リスクにかかる支援体制の整備―などを検討。  

 

また、救急医療・地域医療体制の基盤整備として、

専門医の質の確保にかかる検討

▽救急医療を担う医療機関の経営基盤強化

▽救急患者を断らない救急医療機関の整備

▽ドクターヘリ導入促進事業の拡充

▽救急医療支援センターの整備

▽小児初期救急センターの経営基盤強化

▽第11次へき地保健医療計画の策定に向けた実態調査と検討

▽今後の歯科保健医療のあり方検討会の設置-などに取り組む。同省による「安心と希望の医療確保ビジョン」の具体化作業を踏まえて最終的な方向を固める。  

 

経済財政諮問会議で提案された「革新的技術特区」(スーパー特区)の方針に沿って、革新的医薬品・医療機器創出を推進する。新規事業として、▽グローバル臨床研究拠点医療機関の選定と体制整備▽産官学連携の研究基盤整備のためのクラスターの設備整備▽治験・臨床研究の国民への普及啓発▽ES・iPS細胞臨床研究指針作成▽「高度医療評価制度」実施のための体制整備▽「統合医療」を推進するための国際的な取り組みの調査▽ユビキタス健康医療技術推進事業▽医療機器の実用的な評価基準の策定▽医療機器価格データベースの作成-などをスタート。薬価調査のさらなる充実、後発医薬品の使用促進、EBM(根拠に基づく医療)普及推進についても継続して取り組む。

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いろいろ書かれていますが、具体的にどうしたいのか。どうすればこれだけのことができるのか。明確なビジョンはあるのか。 ビジョンがあるのであれば、どうすれば実行できると思うのか…

 

ぜひ、政治家の皆さんや官僚に聞いてみたいように思います。 正直、現状のままであれば不可能でしょう。ま、具体策も全然わからないのですけど。

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なかのひと 

とりあえず、また明日?

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最良の選択があれば教えてほしい:最良の選択を目指すのが医師の喜びか?

2008-08-19 00:33:00 | 医療

こんばんは

今日は一日忙しく動いていました。

 

朝、新しくHigh dose chemotherapyを行う方の状態把握をしながら、PBSCHの機械をいじくるのを業者さんに教えてもらい、回収した末梢血幹細胞の保存までの過程を教えていただき、どたばたとしておりました。

 

落ち着いたのは4時くらいでしたでしょうか。

 

これとは別に他の方もいろいろありまして、化学療法行った後・・・数日なのにすでに再発している可能性がある(高い)人…。

 

朝、病棟内を回ったとき思わず天を仰ぎかけました

局所再発なら、放射線治療でどうにかなると思っていたのに…

朝、うちうちで放射線科の先生にも相談していたのに…

 

皮膚にまで出てきたか…? 触った感じ、見た目…浸潤だろうな・・・。

 

皮膚科に出したら、

その可能性が高いです。生検します

と言われました。

 

明日は髄液をとって、浸潤していないかチェックします。

 

いろいろ調べていましたけど、SMILE療法かな…。しかし、この年齢・・今の状況を考えるとこのレベルの化学療法では、Chemo死もありうる。

 

しかも、消えるとは限らないしね。100%消える可能性が高いのならば、頑張る気にもなるが…死亡する可能性や・・死亡しなくても日常生活がおくれなくなるくらい足腰が弱ってはいけない・・・。

 

難しい… 患者さんに説明するのも難しい。いずれにせよ、検査結果が出てこないといけないのですけど。

 

最良の選択・・というものがあれば教えてほしいものです。その難しさ、最良の結果を出したいと思う心…その中で四苦八苦しながら患者さんのために尽くすことが、医師の喜びであり楽しさなのでしょうけど

 

それでも・・・どんなに努力をしても、最善を尽くしたいと思っても…神様でもないので「結果」まではわからないのですよね。本当に…

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なかのひと 

さて、もうすぐ大野病院事件の判決ですね。

僕も注目しながら見ております それでは、また。

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