新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

療養型は充足していない!:CBの記事より

2008-08-27 06:40:53 | 医療

さて、出発準備が終わったところで一つ記事を・・・

 

療養型病棟削減に関しての記事です。

急性期病棟の受け皿である療養型が減っていけば、回らなくなる。当たり前のことです

 

ちなみに現在うちの病棟。血液で持っている20床は超過して、他のチームが持っているベッドを借りて運営していますが…それでもつらい状況です…

人口当たりの医師数が全国最低の埼玉県だから顕著なのか・・

 

CBの記事です

 

「療養病床削減」で地域医療は崩壊

8月26日15時28分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000000-cbn-soci  

厚生労働省が進めている「療養病床削減」計画に対し、山口県内の急性期病院の9割以上が“反対”と答えていることが、同県保険医協会の調べで明らかになった。同協会では、「急性期病院の受け皿として地域で重要な役割を果たしている療養病床を排除すれば、地域医療が成り立たなくなる」と、同計画に反対している。  

 

病院は、「医療法」の病床区分によって、救急などを担う「急性期病院」、長期の療養患者を受け入れる「療養型病院」などに分けられている。 

 

療養病床については、医療保険が適用される「医療型療養病床」と、介護保険が適用される「介護型療養病床」があり、厚労省は2012年3月末までに介護型を全廃し、医療型も大幅に削減する計画を進めている。  

現在、厚労省の計画に基づき、各都道府県が具体的な療養病床の削減数などを検討している。山口県では、医療型と介護型を合わせ9565床の療養病床を4153床に減らす方針を示しており、この影響について、同協会の病院・有床診療所対策部が、県内の急性期病院を対象にアンケートを実施。39病院のうち12病院が回答を寄せた。  

療養病床は、急性期病院からの患者の受け皿となっているが、アンケートでは、救急医療体制の確保について、「少なくとも現状の療養病床を維持すべき」が41.7%、「むしろ増やすべき」が50.0%と、全体の91.7%が療養病床の削減に反対の意向を示していることが分かった。  また、現在の療養病床が、急性期医療からの受け入れ先として充足しているかについては、「不足しており、苦労している」が41.7%、「充足はしていないが、何とか受け入れてもらっている」が58.3%で、回答した急性期病院のすべてが療養病床は充足していないと考えていることが明らかになった。  

 

さらに、厚労省は療養病床の削減に伴い、受け入れ先として「介護療養型老人保健施設(新型老健)」に転換する方針を示しているが、受け入れ先として妥当かどうかについて、「不適」が75.0%を占めたほか、「患者の急変時の対応の可否による」が16.7%だった。  同協会では、「地域の入院医療は、急性期から回復期の病床、療養病床へという地域の病床連携の中で完結する。厚労省の計画は、単に療養型病院の問題だけでなく、入院患者やその家族を含めた地域医療に重大な悪影響を及ぼす」などと批判している。

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 療養型病棟、受け皿としての部分は大きいのだと思います。 結局、ある程度の受け入れ先がないと大学病院・大手市中病院は回らないですし、うちの病棟なども厳しいところがあります。

 

具体的にうちの病棟では二人の患者さんは急性期病棟の適応ではなく、受け入れ先があれば受け入れ先に移動した方が良いのだと思いますが・・・・

 

受け入れ先がないまま、急性期病棟を運営していたら・・その病院も窮地に陥るでしょうし・・・次に事故や病気で入院する人の入るベッドがなくなってしまう。

非常に大きな問題だと思っています

 

医療型の療養型病棟か否かとい問題も、医療型でなくてはつらいという部分もあります。可能であればリハビリも含めて、様々な医療提供ができることが望ましいと思っています

 

療養型病棟の問題を含め、日本の医療の根幹から見直す必要はあると思います。アメリカの真似をすることが多いですが、日本はまったく異なるシステム、異なる環境ですので真似をしても仕方がなく、日本流の社会保障システム、医療制度を立案、実行していかなくてはならないのだと思います

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

建設的な意見、具体的な意見は書いておりません。もし、時間があったら…そして土日に覚えていたら少し書いてみようかと思っています

 

それでは、また。

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ど~でもいい話:僕と給料w

2008-08-27 05:36:39 | ど~でもいい話

おはようございます

 

昨日、給与明細が来ましたのでいつもあまり気にしないのですが、ちらっと見てみました。

 

ショックw

 

給料が13万下がっている

 

10万下がるのは地域手当が抜けたからだろうけど、3万下がったのはどういうことだ?

 

ついでに、住居手当・・・出てないしw

当然ながら、超過勤務も出ていませんねw

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なかのひと 

ま、超過勤務はどうでもいいのですが住居手当は出してもらわないと困る。中途半端なんだよな、毎回。

 

友人の何人かが住居手当が出ていないようなことを言っていたので、僕もちゃんと言った方がいいだろうな

 

まぁ、私生活で金を使うことがなくなったので・・・困らないかもしれませんが・・

 

それでは、また

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無料の妊娠出産:これこそ、国民の啓蒙が必要な気がする

2008-08-27 00:04:21 | 医療

こんばんは

 

今日は様々な意味で若干疲れ気味です。

午前中は特別な動きもなく、淡々と様々な検査を確認しながら病棟管理をしておりました。 午後になると学生が来たので、抄読会用の英語の論文を渡しながら、いろいろ説明をしていました。

 

病棟マップを見ながら説明をしていたら、左目の片隅に異変が・・・

 

学生そっちのけで、とりあえず病室に駆け込みました。

 

SpO2 69%!

 

部屋に入った瞬間

「アンフェタミン先生、呼んで来て」

という声が聞こえたので

「もう来てる」

と答えました。掛け合い漫才じゃないのですが…大変だったです。

 

すぐ救急カートを持ってきて、自発があって頻呼吸だからジャクソンリースでautoPEEPをかける感じで補助呼吸をつづけました。BVMは自発がなかったら・・・むしろ積極的に使用しますが・・・自発があるならジャクソンの方がよいでしょうね。

 

そこからバタバタと1時間くらい処置をして、何とかSpO2 92%くらいまで回復しました。現在は何とかSpO2 96%くらいを保っています。

 

急変対応を手助けしてくださいましたすべての医療従事者の方々に感謝します。

 

まぁ、その後も大変だったのですが・・・ 何よりも大変なのは明日からですね。

 

慣れていた血液志望の研修医2年目(ほぼ血液専属で担当してくれていた。上の急変対応のときいたのも彼)が明日から交代というのが痛い。

さらに、一年目ももうすぐ交替で…えらく病棟が弱くなる。

 

特に木曜日が痛いなぁ 土日含め、基本的に木曜日以外は病棟にいるので、何かあっても僕が当たることができるのですが…木曜日は手薄になります。

 

僕の外来日なので…

 

明日からはさらに忙しくなりそうですね

 

さて、今日はCBのこの記事を紹介します

 

舛添厚労相「医師確保、概算要求と別枠でできる」

8月25日20時57分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080825-00000008-cbn-soci  

舛添要一厚生労働相は8月23日、「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会(座長=高久史麿・自治医科大学長)の冒頭、今年度は補正予算を複数回編成する可能性があるとした上で、「医師確保や社会保障は、『骨太の方針』の中でも特別枠で組み込まれているので、概算とは別枠でさまざまなことができる。年末の本予算編成までにさまざまな形でいい提案を具現化したい」と述べ、27日の会合で報告書を取りまとめた後も引き続き同検討会を開催していく意向を示した。 厚労相は冒頭、次のようにあいさつした。

 

■社会保障は「骨太」の特別枠 

「27日に(同検討会の)会議を開いて報告を行う。皆さんの意見は既に概算要求の中に相当含まれる形になっている。今年度の予算編成はいろいろな要因があって、少し正常の形とは異なり、おそらく補正予算を複数回組む可能性がある。年末の本予算編成までにさまざまな形でいい提案を具現化したい。その意味で、27日でこの委員会が終わるのではなく、その後も予算編成に向けて、適宜お集まりいただき、新たな提案をいただきたい。医師確保や社会保障は、『骨太の方針』の中でも特別枠で組み込まれているので、ある意味で概算とは別枠でさまざまなことができる」

■お金ない人に安心して出産を 

「きのう(22日)、安心して妊娠・出産ができるための体制を整えたいということで、妊婦検診は現在5回分までが無料だが、(出産までに必要な)14回分を全部無料化すると言った。後で出産育児一時金は35万円出るが、手元にお金がないと出産できないという憂いがないように、一円のお金がなくても妊娠・出産できるようにと思っている。予算編成の過程で実現できるよう柔軟にと考えているので、(検討会の)中間報告以降も、予算編成という絡みにおいて適宜またご相談申し上げたい」

■介護も同じプロセスで取り組む 

「同時並行で、介護の問題も同じプロセスで取り組みたいと思っている。『医療崩壊』といわれる現状に終止符を打ち、『医療ルネサンス』を実現するという高い目標を掲げている。介護も同じで、きちんとした政策を打ち立てたい」

 

■政権変わっても、変えられない方針立てる 

役所もみんな所管で全力を挙げて頑張っている。現行法規の中で仕事をするのが役人で、それを越えてやれというのは酷。そのために政治家がいる。医者がいない中で増やせと言えないので、閣議決定を変える権限を持っているわれわれが変えればいい。一番の問題は政治のリーダーシップが欠けていたということで、それを棚に上げて、『役人が働かないから悪い』というのは、言っても始まらない。役人は役人で、のりを越えないところで頑張っているのだから、全力を挙げてリーダーシップを発揮したい。総理は自ら『安心実現内閣』と言っており、根幹は国民の生命を守ること。そういう意味で、総理と相談しながら必要な大改革を行う。霞が関にいる優秀な人たちがそれに向かって仕事をしていけるよう、そういう意味で政治家も役人もオールジャパンで働かないといけない時期に来ている。

福島県の大野事件の判決を見ても分かるが、医療側にも言い分があり、娘さんを亡くされた遺族にも言い分がある。その両方をどう実現するかということが政治家の仕事だと思っている。これから次の政権がどういう政権になるか分からないが、『どのような政権が来ようとも、われわれが打ち立てた方針は変えられない』ということを確立したい。そういう意味で、予算編成を越えても皆さん方のお力をお借りしたい。医療提供者の方々もその責を担っていただき、報道に携わるメディアも公共の電波を使っているのだからその責を担わないといけない。小児科の崩壊を救うということで動いた丹生裕子さん(「県立柏原病院の小児科を守る会」代表)も(委員として)いるが、国民の皆さんとオールジャパンで行う時期に来ている。その上での今回の集中審議がある」

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素晴らしいことを言っていただいていると思います。

 

「無料で出産」は実行されれば素晴らしいこと。将来の日本の税収の問題も含め、少子化対策にもなっていると思います。

しかし、無料であるがゆえに「安全に生まれるのは当り前のこと」と国民全体の勘違いが加速するのではないかという危惧を持っています

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

他にもいくつか思うところがありますが、やはり疲れ気味のためこのあたりで終わりにします。

 

それでは、また。

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ど~でもいい話:僕と余暇(このBlogを書き続ける理由)

2008-08-26 07:03:45 | ど~でもいい話

おはようございます。

 

出発前にひとつど~でもいい話を。 このBlogに関してです。

 

僕は半分趣味のように医療にかかわっておりますが(新たに知識が増えるのが楽しくて)、医療以外にも趣味があります

 

走ること、読書、釣り、スキーなどなど。スポーツは何でも好きかも知れません。

 

しかし、読書以外の趣味はなかなか実行できません。病棟に患者さんがいると動きにくいというのはあります。一日フリーでいるのは逆に気になって、余暇を過ごせなくなるので必ず病棟に行きます。

 

そんな僕の最近の余暇の過ごし方はBlogですね。

 

シーザーなどに例えるつもりはありませんが、彼も「ガリア戦記」などを書いていますし・・。僕の趣味の一つとしてBlog書きというのはあるのだと思います。

 

何かを考え、それを書き記す。医療のこと以外に関して、もしくは医療(制度)について考えそれを書くこと。それは頭の体操にもなりますし、僕にとってはいいリフレッシュになっています。

 

それゆえ、このBlogは続きますw

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なかのひと 

実務をこなしながら、その余暇を楽しむことがやはり重要なのでしょう。ただ、Blogだけ書いていたら面白くないですけど、この「合間の時間」を有効利用し、何かを残していくことができたら素晴らしいことだと思っています。

 

まぁ、夜の記事は頭が眠りかけているような記事が増えてきているように思いますがw 

 

ということで、僕はこのBlogを余暇の使い道として書き続けていくことだと思います。

 

時間は常に有効利用しないといけないですから

 

それでは、また。今日も一日楽しみです

 

P.S:先日、一回だけ3000アクセスあった日があるようだが、何かあったのだろうか?

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臨床研修見直し1

2008-08-26 00:32:27 | 医療

こんばんは

今日はまだ残っている同期や研修医を置いて、少し早目に帰ってきました。なんとか、12時前に到着しましたが…夜は半袖だと肌寒いですね。

 

今日は落ち着いていましたが、いくつか家族への説明、初発のリンパ腫の方への説明など、時間の合間合間にいろいろやっておりました。

 

もう一つ、今日のイベントとして学生が臨床実習に来ました。血液チームの実習生は二人。

ポートフォリオだということで

「かくかく云々という状況。今回、実習はポートフォリオだということで・・自分が何を学びたいのか、しっかり目標を立ててきなさい。その目標が達成できるように実習を組むから」

と言いましたが、さすがにすぐには目標は立てられなさそうですね。けど、話をしているとなかなか優秀な学生のようでしたけど

 

で、患者さんの退院前のムンテラにも入ってもらうなど、学生さん大活躍。

 

あとは論文を調べたりして、一日を過ごしていたような気がします。ようやく突破口の薬剤が見つかりましたが…それでもきつそうですね。

 

さて、今日はCBの記事からです

 

医道審vs医療ビジョン?―臨床研修見直しで

8月25日22時22分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080825-00000010-cbn-soci  

「またゼロからやるのかと誰かがおっしゃったが」―。医師の不足や偏在を招いたとの批判が絶えない「新医師臨床研修制度」などを見直すため舛添要一厚生労働相は、厚労省と文部科学省の合同検討会を設置する意向を明らかにした。昨年12月、厚労省医政局が主導した会議で取りまとめた最終報告を見直し、医師不足や偏在に歯止めを掛けることができるか。「新しい検討会の立ち上げに医政局がブレーキをかけようとした」との指摘もあり、同局の今後の対応が注目される。(熊田梨恵、新井裕充)  

 

厚労省は8月24日、「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会(座長=高久史麿・自治医科大学長)を開催した。同検討会では8月末の来年度予算の概算要求に向け、医師養成数の増加などを盛り込んだ最終報告の骨子案について集中的に審議している。  

23日に開催された同検討会では、単に医師を増やすだけではなく、医師の偏在が進まないようにするための医師養成の在り方を検討する会議を設置する必要性があるとの認識で一致していた。  

24日、途中から出席した舛添厚労相は「昨日はよい議論ができた」と謝意を示した上で、文科省との合同検討会について次のように述べた。 

「臨床研修に関する昨日の議論の結果を総理に報告し、鈴木文部科学大臣との協議も終わった。その結果、文科省との合同の検討会を早急に立ち上げたい。具体的には、卒前教育と卒後教育との連携。これがないから少し問題だった。それから、もう少し充実しようじゃないかと。『またゼロからやるのか』と、誰かがおっしゃったが」

■医道審議会の「医師臨床研修部会」 

2004年4月にスタートした新医師臨床研修制度をめぐっては、研修先の病院を自由に選べるようになった結果、地方の医学部を卒業した研修医が残らないため人手不足に陥り、大学が派遣していた医師を引き揚げたことが医師不足を加速させたと批判されている。 また、厚労省令では、同制度を09年4月までに見直すことが定められていることなどから、厚労省の「医道審議会医師分科会医師臨床研修部会」(部会長=斎藤英彦・名古屋セントラル病院長)は06年12月から制度の見直しに向けて議論を重ね、07年12月10日に最終報告を取りまとめている。  

 

ところが、医師臨床研修部会では「新医師臨床研修制度と医師不足は関係がない」との見方で委員の多数が一致しており、臨床研修制度の見直しと医師不足の解消とを関連付けてはいない。 

同部会で、山口徹委員(国家公務員共済連合会虎の門病院長)は「医師不足を(新医師臨床研修制度の見直し)で補てんしようというニュアンスが前面に出るのはおかしい。研修制度はあくまでも研修医の話であって、医師不足を解消しようというのは本筋と違う」と強調。全日本病院協会会長で中医協委員を務める西澤寛俊委員(恵和会西岡病院理事長)も、「臨床研修制度が医師の地域偏在や医師不足の原因といわれることがあるが、逆だろう」と指摘し、「医師不足などが懸念される時代だからこそ、臨床研修制度が始まった。この制度をしっかり構築することで問題を解決できる」と述べている。 

また、医師数の増員について同部会では、「医師を増やせば都心の病院が充足し、やがて地方の病院にも医師が回ると考えるのはナンセンス」との意見も出ていた。  

同部会が昨年まとめた最終報告では、都市部と地方で医師数のバランスを取るために研修医の募集定員を調整する方針を打ち出してはいるものの、臨床研修制度の見直しによってどのように医師不足や偏在を解消するかについては、具体的に踏み込めていない。その原因について、「厚労省だけでは限界がある」と指摘する声もある。

■舛添厚労相の「医療ビジョン」検討会 

 

一方、7月に発足した「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化検討会では、初期臨床研修制度の導入後、診療科間の偏在が進んでいることを前提に議論してきた。医師養成数の増とともに、診療科間の医師の偏在を解消し、医師が増えた後も偏在が進まないようにする制度設計を求める意見が相次いでいた。  

土屋了介委員(国立がんセンター中央病院長)は7月30日の第2回会合で、診療科間の偏在を解消するため、後期研修医の適正配置について検討する委員会を設置することを提案した。 土屋委員は会合で、「研修医の診療科への割り振りは、専門医をどう育成するかと不可分。専門医制度を認証する第三者機関に関しては、日本学術会議からも日本医師会からも設置が要望されていた。来年度にも新しい制度を立ち上げてほしい」と要望し、適正に研修医を割り振る第三者機関は「医師の総意として必要」との認識を示した。これに対し舛添厚労相も、「おやりいただいたらいいと思う」と述べていた。  

これを受け、海野信也委員(北里大産科婦人科教授)が8月5日の第3回会合で示した論点整理案では、現場の医療者を委員とする新しい検討会の設置を要望。「研修制度検討の必要性」の項目の中で、「初期臨床研修制度の導入後、外科系学会入会者が25%減少しており、診療科間の偏在が進行していることが明らかになった」「専門医トレーニング(後期研修制度)の問題は、家庭医・総合医の位置付け、診療科間のバランスを含め、医師集団としてのコンセンサスを早急に形成する必要がある。それなしには診療科間偏在、地域間偏在の問題を解決できない」などと指摘している。 

しかし、この論点整理案は会合で座長が合意を取り付けるには至らなかった。これについて、「医道審もあるため、新しい検討会の立ち上げに医政局がブレーキをかけようとした」との見方を示す関係者もいる。  

8月23日の会合で、高久座長は検討会設置の必要性を指摘。「初期研修を短くして、後期研修をある程度制度化し、せいぜい2年間ぐらいは厚労省はお金を出すようにする。今の研修の2年間を3年間にして、1年間を初期研修に、あとの2年間を後期研修とする。後期研修に入る時、米国のようにある程度は入れる診療科の数を決めておく。そうしないと(医師が)行かない科には行かないようになってしまうので、検討する委員会が必要」と述べていた。  

24日の会合の閉会に当たり舛添厚労相は、大臣直轄の「改革推進室」のメンバーに経済産業省から企画官を迎えたことを紹介。今後も同省や総務省など他省庁から担当者を迎える方針を示した上で、次のように抱負を述べた。「国民のための医療システムを構築する上でわが省に足りないところは、各省の協力を頂くことだ。全政府の力を使って、医療体制を再構築したい」

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臨床研修の見直しについては、見直すべきところはありますが…大幅な改定は不要だと思っています。 医師不足は医師不足であり、これが顕在化する理由になったとはいえ・・臨床研修は臨床研修でしかないと思います。

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なかのひと 

ただ、現体制では「学生の延長」になってしまうので、改善はする必要性はあると考えます。

 

診療科間の偏在に関しても、適性に研修医を割り振る機関が必要となること…という表現には違和感を覚えます。もし、これを行うとしても来年度の入学生からでないと・・・いろいろ問題があるのではないかと感じています

割り振る・・・自由が制限されている

 

いろいろ考えるべきところは多いですが、今日はこのあたりで失礼します。

では、また。

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すごく気になる記事:ガンダム学会って

2008-08-25 05:05:14 | Weblog

おはようございます

 

なんか、毎週月曜日は記事が書けていないので朝書いてしまいます

と言っても、簡単な記事を

 

先ほどYahooを見ていたらガンダム学会なるものが書かれていました

<ガンダム学会>広島で準備会議開催 ニュータイプも研究対象に

8月24日19時41分配信 毎日新聞

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080824-00000006-maiall-ent  

アニメ「機動戦士ガンダム」をテーマに、未来都市の展望や問題、文化産業論を探る「国際ガンダム学会準備会議」が24日、広島市中区のアステールプラザで開かれた。「宇宙世紀の実現性」「ニュータイプの現出」といった想定中の研究テーマを紹介。セッションでは、ビームライフルやメガ粒子砲の実現性にも触れるなど、約100人の出席者は熱心に聞き入っていた。  

設立準備会議の主催で、都市問題の解決を目指す大阪市立大学都市研究プラザ、広島市立大、広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金が共催した。  

会議のテーマは「ガンダムを学問すること」で、各地から約100人が参加した。「国際ガンダム学会の設立に向けて」と題し、広島市立大の中嶋健明教授(メディア造形学)が基調講演。続いて研究プラザの杉浦幹男特任講師(文化産業論)が、ガンダムをテーマにした軍事学や経済学などの研究事例を紹介。宇宙世紀の実現性(人口増加による宇宙移民の可能性)、「地球と宇宙の人類の対立構造」(エリート主義に関する歴史学的観点からの考察)、「ニュータイプの現出」(宇宙人類の社会心理学)--といった想定している研究テーマを明かした。  

セッションでは、大阪市立大大学院文学研究科の福島祥行准教授(言語学)が、ガンダム世界の言語を例に、言語学を踏まえた未来の統一世界言語について解説した。広島大大学院先端物質科学研究科の高橋徹准教授(素粒子物理学)は、物理学で注目を集めている加速器を取り上げ、「ガンダムに登場するビームライフルやメガ粒子砲などは、決して荒唐無稽(こうとうむけい)ではない。ガンダムに登場する科学でも、今の技術を応用すれば切り開ける部分もある」と説明。「ガンダムにも加速器は使われているね」などと議論しあう研究者たちのガンダム人気を明かしていた。  

国際ガンダム学会は、年内から年明けの設立を目指しているといい、会長は大阪府立大の橋爪紳也特別教授が就任予定。発起人には「パラサイト・イブ」の小説家・瀬名秀明さんも名を連ねている。【河村成浩】

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ニュータイプ理論・・・そんな風にひとがお互いにわかりあえたらいいですよね。そうしたら、お互いの気持ちがわかれば…訴訟なども少なくなると思います

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

ガンダムファンの僕には非常に気になる記事でした。

昨日で北京オリンピックが終わったことに先ほど気がついた僕でした。

では、また。

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8月前半の記事

2008-08-24 20:56:38 | 月別

さて、最後に8月前半の記事をまとめます

8月前半はこのようなレパートリーでした

 

臨床に従事する大学院生:雇用契約→労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法の適用

ピロリ除菌に胃がんの1次予防の効果:保険診療化を急ぐべきでしょう

ど~でもいい話:僕とホームグラウンド

燃えてきました

今日は仕事と友人と飲み

厚生労働副大臣に鴨下氏:2002年も在任されていたけど・・・?

連続勤務の改善を:家族と過ごしたり、少し休む時間も必要です

診療関連死問題:やるなら大連立で攻めてみてはいかがでしょうか?全体のために

医療制度研究会の研修会:皆さん、奮ってご参加ください

ど~でもいい話:僕と謎のメールw

死因究明の問題でふと思ったこと

リハビリ制度10月からの運用開始見直し:澤田石先生の行政訴訟の効果かな

一般にはど~でもいい話:僕と2年に一度の大宴会

専門外来:楽しみだけど、不安は残る

続・専門外来:楽しく過ごしてきました

移民受け入れ:内なる国際化が必要

定員増は負担

過労死問題:何が原因か…第1位は行政

パラメディカルと医師の数:日本の社会保障・医療システムはおかしいのだ

全医連アンケート:国会議員の回答は?

カビかな?

緊急入院です

全医連国会議員アンケート2

自信と不安と:臨床医としてはそうありたいと思う

ど~でもいい話:僕と食物連鎖

ど~でもいい話:僕と私生活

同窓会誌と全医連

医療制度研究会:思ったことをつれづれと書く

今日の出来事:マルクラッシュ、緊入ラッシュ

総合医認定制度:今の開業医の先生には「禍根」を残すかもな~

日本に広がる心の病:日本そのものの改善が必要

今日は早めの帰宅

パイロット争奪戦:医師も争奪戦かな?

調査中:ATLの治療法

ヒヤリハット報告過去最高:ある意味素晴らしいことだと思いますが?

2正面作戦?:大丈夫か日本?

ど~でもいい話:僕とマラソン

医師の短時間勤務:残業手当支給などの方が・・・

大野事件、学生も注目:報道の力は大きなもの!

大野病院事件判決20日:願わくば医療崩壊の加速につながる判決が出ないことを・・

当直明け:一応勤務だとすれば・・・30時間連続かな?土~日だからいいけどね

ど~でもいい話:僕と居眠りw

大野病院事件に関する全医連声明

緊急医師確保策:相変わらず、机上の空論かしら?

最良の選択があれば教えてほしい:最良の選択を目指すのが医師の喜びか?

大野病院判決当日・・・:医療従事者は完璧でなくてはならないのか?

老後の生活設計が不安の第一位:社会福祉に関して真剣に考えよう

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なかのひと 

意外と頑張って書いていますね。

 

まぁ、昔のように長文かつ、自分の文章が長いという記事は少なくなりましたが・・

あと、夜12時付近と朝方5時台の記事が多いですね。まぁ、帰ってくる時間と起きる時間の関係でしょうけど。

 

う~ん、アパートでなければ朝もクラシックかけながら、本を読めるんだけどな~

さて、それでは、ふたたび本読みに戻ります

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介護福祉士の支援に関して:行う順序が逆でしょう!

2008-08-24 20:41:03 | 医療

さて、続けます。

今回取り上げるのは介護福祉士に関してです

 

NHKニュースで介護福祉士の仕事を持っているのに、介護に従事していない20万人の人に対して研修と就職あっせんをするという記事が流れていました。

介護職の有資格者 就職支援へ http://www3.nhk.or.jp/news/t10013670091000.html

人手不足が深刻になっている介護職の人材を確保するため、厚生労働省は、専門の資格を持ちながら現場で働いていない人を対象に就職の支援を始めることになりました。

介護の現場では、低い賃金や過酷な勤務のために職場を離れる人があとを絶たず、介護福祉士という国家資格を持ちながら現場で働いていない人が全国におよそ20万人もいるとみられています。

このため、厚生労働省は、介護福祉士の資格を持つ人に就職を促すことで人材の確保を進めようと、来年度から就職の支援を始めることになりました。具体的には、即戦力として働けるよう施設での実習を含む研修を無料で受けられるようにするほか、規模の小さい事業所を集めた求人説明会を各地で開き、資格を持っている人たちに積極的に就職先の情報を提供することにしています。

また、いったん就職した人が簡単に仕事を離れないよう、専門の相談員が施設などを巡回し、仕事の悩みについて相談に応じる新しい仕組みも設ける方針です。厚生労働省は、こうした支援策で介護の現場で働く専門職を1人でも多く増やし、深刻化する人手不足に歯止めをかけたいとしています。

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本格的に…現場を見てないですよね。いや、気が付いてやっているのでしょう。

 

厚労省のHPからです

http://www.mhlw.go.jp/seisaku/09.html

 

4.今後の進め方等

(1) 厚生労働省としては、この指針に沿って福祉・介護人材確保のための取組を総合的に進めていくこととしており、平成20年度においては、

   (1) 都道府県福祉人材センターにおける無料職業紹介や潜在的有資格者の再就業の支援のための研修の実施等

  (2) 福祉・介護の仕事の魅力を伝えるシンポジウム等を行う「福祉人材フォーラム」の開催(7月27日)や国民の「介護」に対する理解を深める「介護の日」(11月11日)の創設 等に取り組んでいます。

 

(2) また、先の通常国会においては、「介護従事者等の人材確保のための介護従事者等の処遇改善に関する法律」が成立し、「平成21年4月1日までに、介護従事者等の賃金をはじめとする処遇の改善に資するための施策の在り方について検討を加え、必要と認めるときは、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする」こととされています。

さらに、先般取りまとめられた「社会保障の機能強化のための緊急対策~5つの安心プラン~」の中でも、「介護労働者の人材確保及び雇用管理改善の支援」や「福祉・介護サービス従事者の確保・養成の推進」などが盛り込まれているところであり、これらを踏まえつつ、今後さらなる福祉・介護人材確保のための取組について検討を進めていくこととしています。

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まず、現場から離れているのは仕事の内容、労働状態などに対して勤務環境が悪いからですよね。

 

医者も人の生き死ににかかわる職業の割には給与は低いといわれますが、介護福祉士はもっと低い。

 

だから、国家資格である「介護福祉士」という肩書を使用するよりも、全く肩書なしで仕事をする方が良いと判断しているから離れているのでしょう?

 

対応の順序が逆でしょう。本当に・・・この人たちは・・・Orz

 

このBlogには厚労省の方をはじめ、様々な省庁の方も見に来てくださっておりますが・・・どう思われますか?

 

国家資格があるのに、国家資格を使わずに仕事をする現状。それに関してどうお考えでしょうか?

うつとしたら、順序が逆ではありませんでしょうか。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

もっとも、ただお金をかけたくないというのであれば…それも仕方がないのでしょう。

 

ただ、遠い未来。人が自分自身の将来の姿を思い描いたときに、安心して生活できないと思えば・・それに対して準備をするのです。

 

そうなれば何が起こるかは自明だと思いますが?

 

遠い未来も見えていないように見えますし、近い未来に対する予測もできていないのではないでしょうか。

官僚の方々は頭もよく、優秀な方々がそろっているのに・・人の心を考えられないのでしょうか?そんなことはないと思います。

 

日本の将来のために・・・日本国内活性化のために・・・介護に関して手厚く動いていただけることを祈念しております

 

本当は現場で働く官僚の方々の給与などの待遇改善も必要なのだと思っていますが・・・

 

そもそもこの国の勤労というのは何だろうかと思います。

国や会社などが「情報操作」と「欺瞞」で労働者を操っているように見えるのは僕だけでしょうか?

 

 

それでは、また。

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医師の受給計算練り直し:現場を見てください

2008-08-24 20:10:27 | 医療

こんばんは

買い物と掃除が終わりまして、今はクラシックを聴きながら本を読んでいました。学生時代を思い出します。

このクラシックを聴きながらの勉強が一番集中できます。

 

さて、少し本を読み疲れてきたので(ノートに自分なりの診療指針をまとめていました。外来で困るので)、記事を書きます。

今から書くのは医師不足関係のNikkeiの記事です

 

医師の需給試算、練り直し指示 舛添厚労相 http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080824AT3S2300X23082008.html  

厚生労働省は23日、「安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会」(座長・高久史麿自治医科大学学長)を都内で開いた。同省が医師の需要と供給に関する試算データを公表したが、委員からは前提条件が現実と乖離(かいり)しているとの批判が続出舛添要一厚生労働相がデータを練り直すよう指示した。  

検討会は月内に医師養成数の増加ペースや適切な医療体制の在り方について報告書をまとめる予定。当初は23日から24日にかけて神奈川県湯河原町でとりまとめに向けた最終討議をするはずだったが、温泉街での会合に批判が出たことを受け、都内での開催に切り替えた。(07:00)

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結局、現場を見もしないお役所仕事であるということが判明したということでしょう。

 

これだけ批判を受けても現場を見ないのか、それとも現場を見れないほど忙しいのか、それともその両方か・・・。

 

おそらく、厚労省官僚でも現場の方々は忙しく働かれていることと思います。

 

それと同様に医師も忙しく働いております。しかも命に直結する現場で。 僕も若輩ながら、人の命や・・心を、いろいろと考えながら仕事をしております。

 

他にもNIKKEIにこんな記事もありました

医師の負担軽減へ看護師対象に研修 厚労省 http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080822AT3S2100T21082008.html  

厚生労働省は21日、医師の負担を軽くするため来年度に看護師を対象とした研修を実施する方針を決めた。看護師が医療現場で担当できる業務内容を確認してもらい、医師が診療行為に専念できる体制を整える狙い。同省は医師の待遇改善にもつながるとみている。  

医療現場では医師でなくても対応できる業務まで医師に集中し非効率との指摘が出ている一方、看護師についても専門性を十分に発揮できていない面があるとされる。医療関係者によると「医師法など法律で定められている業務区分があいまいで、何でも医師に任せてしまう傾向がある」という。(07:00)

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医師でなくてもできる仕事。

 

中心静脈カテーテルと末梢からの血液培養で、中心静脈からStaphylococcusが陽性に出たのでカテーテルを抜いて、末梢静脈からの点滴に切り替えましたが・・末梢静脈用の輸液がなかったので取りに行きました。

 

看護師さんも忙しい、研修医にも別の仕事をやってもらっている。輸液を組み立てたら、ぼくがフリーだったので薬剤部に電話をして…とりに行きました。

 

こんなことしなくてもいいだろうに…。もっと医療従事者がいたら・・・(w

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なかのひと 

医師の待遇改善…と書かれていますが、他にも待遇を改善すべき職業があります。いろいろ考えてほしいと思います。

 

医療現場を今まで抑えてきたしっぺ返しが・・・日本に降りかかっているように思えます。

 

次はその待遇改善すべき職業の一つを紹介します

では、また。

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公立病院の身売り加速:そのうち医局も崩壊するな

2008-08-24 16:20:50 | 医療

さて、まずひとつ記事を書いて、近くのスーパーに買い物に行ってきます。

いつも店が閉まる時間にしか動いていないので、必要な物の買い出しは土日のどちらかだけです。 危うく、先週頼んでいたスラックスの裾上げを回収するのを忘れるところでした。

 

まず、今日はこの話から。

朝日新聞に公立病院の身売り加速という記事がありました気になったので紹介します。

公立病院「身売り」加速 医師不足、19カ所民間譲渡(1/2ページ) http://www.asahi.com/national/update/0823/TKY200808230258.html  

全国に約千ある公立病院で、医師不足による経営難のため民間に売られたり、運営を任されたりする例が相次いでいる。今春までの6年間に民間譲渡されたのは少なくとも19病院、公設民営化は44病院。国は今年度中に公立病院改革の計画をつくるよう自治体に求めており、この流れが加速するのは必至だ。  

千葉県の銚子市立総合病院(393床)が9月末で休止することが決まった。22日、市議会で関連議案が1票差で可決されると、傍聴席に詰めかけた市民からおえつが漏れ、怒号が飛んだ。病院存続を公約に2年前に初当選した岡野俊昭市長は、「苦渋の決断。責任をすごく感じる」と頭を下げた。  

同病院は昨年度、患者数が4年前に比べて4割近く減った入院と外来の収益は約17億円減り、4割以上減。毎年約9億円を病院に支出し、昨年度は基金を取り崩して15億円まで支援を広げた市も、昨年度以上に収益が悪化しそうな状況下ではこれ以上無理だと判断した。  

 

引き金を引いたのは、医師不足だ。常勤医は06年まで約35人いたが、昨春は22人、今春は17人になった。医師が減るごとに患者も減った。市によると、医師研修制度の変更を受け、日大医学部が医師を引き揚げたのが原因。昨秋には「今後の派遣は難しい。院長も出せない」と言われた。「翻意をお願いしたが、国立の2大学からも派遣依頼がきているという。どの大学も医師不足だ」と岡野市長。  

 

市は公設民営か民間移譲を探っているが、市民の反対はまだ続きそうだ。  

 

佐賀県武雄市は今年5月、累計赤字が約6億4千万円となった市民病院(155床)を、10年2月に民間移譲することを決めた。医師不足のため4月から救急部門を休止、診療時間も短縮。今は、移譲先に決まった福岡県の医療法人から医師派遣を受け、救急を再開している。 だが一部市民は「共有財産を民間に売り渡すのは許せない」と強く反発。差し止めを求めて住民監査請求し、却下されると住民訴訟を検討し始めた。地元医師会も「市との信頼関係が崩れた」と、予防接種や乳幼児健診などから手を引く構えを見せており、混乱は尾を引く。  

 

大阪府南部の忠岡町では、人工透析やリハビリ治療が特色で、地域医療の拠点だった町立病院を昨年3月末、岸和田市民病院と統合再編する形で閉院した。赤字が膨らみ、「このままでは町本体が財政再建団体に転落する」と判断した。跡地と建物は民間に売却。今年9月から民間診療所として、医師3人体制で外来患者を受け入れ始める。(桂禎次郎、吉村治彦、龍沢正之)

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別にきっかけが新臨床研修制度であっただけで、昔からどう考えても日本の医師数は足りませんでしたよ。

2000年までにはそのくらいの情報は少し気になって調べれば転がって来ていたわけですから・・・。

 

 

医師不足の問題がYahooなどでも「項目」の中にあげられるようになりましたが、医師不足で困るのは国民であり、実は医師ではないという話もあります。

 

医師は医師一人一人の価値が上がるだけで、困りはしないでしょう。どうしようもなくなれば・・受け入れられなくなるだけで、医師一人一人が頑張ってできる範囲は限界があります。その限界をすでに超え始めたので、今の問題が起きているだけです。

 

僕を含めた様々な医師ブロガーがBlogで発信し続けているのは、日本の将来が崩れると思っているからで、別に自分たちの勤務環境云々ではないです。 僕なんかは独り身の強さを生かして、ずっと病院にいることが多いですしね。別にたいして気にもしていません。

 

ただ、将来的に様々な病院が閉鎖し、その地域の住民が困るというのが分かっている以上発信し続けるしかないとも思っています。

 

 

地域の末端まで医師が配置されるほどの充足率になるのは、遠い将来のことだと思います。おそらく、様々な条件が改善されなければ地域に医師は行かないでしょう。

 

地域になればなるほど条件が厳しくなるので(家族の関係、特に子供の教育、単身赴任、一人医長など)、医者が「来たい」「ここに赴任したい」と思うようにするにはそれなりのことをせざるを得ないというのもあります

 

また、大学に医師を引き上げている問題もありますが、いずれこれが効かなくなったときに大学の医療も崩壊するのではないかと思っています

 

以前、少し話をしたことがあるのですけど…新臨床研修制度が始まってからの医師である「僕たち」以降の学年であれば・・医局との関係はどんどん薄くなっていき、最終的に医師引き上げという手も医局は使えなくなりますからね。 僕らが中堅の医師になり、臨床の主軸となったとき・・・大学医局がどうなっていくのか…と思ったりしています。

 

医局に対して恩とかを感じている人も少なくなるでしょうし、出身医局とか関係なく生きてきた人たちばかりになるわけですから。

 

さて、あと5年ほどの間に大きく状況が変わらなかったら医局も崩壊するだろうという僕の読みが当たるかどうか。

結構予想は当たっているんですけどね、いままではw

 

 

まぁ、医局の再生から日本の医療再生まで考える必要があると思います。

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なかのひと 

それでは、僕はスーパーに買い物に行ってきます。

部屋の清掃もこのチャンスにしないといけないな~。

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