TVで中東問題といえば、中東の専門家としてよく酒井啓子、高橋和夫氏を見かけていた。その高橋氏がラスパルマスから乗り込んで来た。彼はTVと同様に柔和で少し恥じらいを含んだような表情を見せつつTVの裏側を含め語ってくれた。(高橋氏の写真はなし。私たちに付き合ってくれた学生が学ぶ大学へ)
紙上でインタビューを受けて、この船に乗った理由を社会主義国が少なくなってきているので見ておきたかった。将来キューバ危機についてのTV番組も作りたいと答えている。(目抜き通りはスペイんの色濃い街並)
毎回の講座のテーマは、超大国アメリカの世界戦略(どうやってこんな大国になったのか)。悪魔を育て、悪魔を叩くアメリカの戦争(本当のテロリストは一体誰なのか)。戦争の民営化、米軍占領下のイラク(アメリカ兵側からイラクを見てみよう)といった具合だった。
「そうなんだ~」と理解しつつも、傾聴のあまりメモを取り忘れていた。が、結論的にいえば情報があふれている昨今、情報は送る側に都合の好いように操作されやすいから自分の目で見る事。インターネットで世界に自分の意見を発信して欲しい。今や戦争すらも民営化(日本人も現地で雇用され虐殺された)される時代となった。だからこそ尚市民としての力、声を上げて欲しいとのメッセージであった。(大広場。ここで大集会が開かれるのだろうか?ゲバラの壁像は塔と向かい合わせ)
なおキューバで青年が下船した。語学留学のためトロントへ向かうという。19才の囲碁の好きな若者で「将来やりたい事が多すぎて、先がはっきり見えてこないけれど、英語を学びながらやりたいことを見据えたい」と船内新聞に紹介してあった。学びの途上で問題意識を持って行動するこんな青年に拍手。(畑仕事の後、手動式の圧搾機で砂糖きび100%のジュースを振舞ってもらい美味しくてお代わりをした)