「ビノス・ヌエボス」というダンスグループのリーダーであるラサロとパーッカショニストであるホセにサルサダンスを汗ダラで教わった。(残念ながらサルサの練習風景はなし。ダンサーは肌黒の2人)
練習は2通りあって集中して習うワークショップ形式と、さぁ皆で踊りましょう的な一般コース。集中コースを選びながら落伍して後者になった人も?兎も角一般コースは受講者が多く、連日デッキでギラギラと太陽を受けて行われた。早いステップや腰のフリを要求される。まどろこしくて裸足になると足が火傷しそうに熱い。(貧しい地域。子供に夢を持たせようと1階にペインティング)
サルサのコツは、女性は下半身(特に腰)を主に動かし男性に身を任せる。男性は女性とは反対に上半身(特に肩)を動かす。一番大事なことはパートナーと見詰め合う事。うわ~ぁ大変。これッて一般的な日本人には大・苦手と思うのだが・・。毎回数人が呼び出されて講師と踊る。私の番もあって1,2,3,とリズムを自分でとっていたら「女性はカウンしてはいけない。パートナーに身を任せなさい」と言われてしまったッけ。(来訪者用にスペース作ってあり。記念に書いて下さいと奨められた)
数種類習ったが、夫々のダンス毎にフリには意味があった。例えば雄鶏が雌鳥の気を引こうと伺い、更に相手に接近しようとチョッカイを出したり引いたりし、ツイに意気投合して踊るといった具合に解説を交えながら教えられた。動作のみに留まらず表情も伴わなければならない。本家2人のダンスは、意味が解ってみると如何にもそれらしく観察されてとても滑稽であった。(車窓より。外は強い陽射)
いくら理解はしてもそこは日本人。気恥ずかしさが先にたち私達の習性としてそんなに表情豊かに踊れやしない。 日本でも動きの激しい踊りは沢山あるが、「伝統的芸能である能・狂言・歌舞伎は勿論、盆踊りを初めとする踊りは静かで、おごそかな動きが多いんだから~」と一人ごちる。そして最後の夜は集中コースメンバーによるサルサの競演と、会場全体の人々がキューバ音楽に乗って全部連なり、所狭しと走り回った。汗と埃まみれになったことは言うまでない。(1つで満腹しそうな串刺し。傍らで生演奏と彼らのCDの販売)