忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

信なくんば立たず

2011-07-09 | 生き方を学ぶ

       

孔子が弟子の子貢から政治の目標は何かと聞かれたとき「食、兵を足らし、民これを信にす」と答えた。

弟子が「この三つのうちで一つを諦めねばならぬとしたらどれですか?」と聞かれ「軍備だよ」残りの二つのうちかりにもう一つ諦めねばならないとしたら?」

「もちろん食糧だ。人間はいつかは死ぬ。死は逃れられないが、信義が失われては、生きていてもそのかいがないではないか」と答えたそうだ。

政治の最高の目標を「信」に求めたという話だが、その当時も政治家たちは孔子の理想とした「信なくんば立たず」からはるかに遠かった。

老荘思想入門という本の中に書かれていた部分だが、本当にそうだなあとつくづく思った。

今の政治に国民は不信以外の何ものも感じていないように思う。もういい加減にして!と多くの人が思い、うんざりし諦めの気持ちさえ持っている人たちがいるのではなかろうか?

しかしそうも言っていられない。こんな状況だから何とかしなくてはと多くの人たちが気づき、立ち上がりつつあるのも現実で、もっともっと多くの人たちが自分たちがこの国をよくしていかねばと行動していくことを願っている。

私自身は高齢者となって今 病の後で積極的には動けないけれど、私なりの形で表していけることを願っている。