国が本年度を森林・林業再生元年と位置づけ10年がかりのプランをスタートさせたという記事が載っていた。木材自給率が20%台という。テレビでは中国の人が日本の山を買っていてその面積が相当数になっているらしい。資産として買っていてもいつ伐採されるかわからず、治山治水の面からも規制せねば大変なことになると報じていた。
この間から読んでいる西岡常一さんの「木に学べ」。本当に大事なことが語られていて、再び感動した。
「山というのは、私ども人間のふところやと思います。人間でいえば母親のふところやとおもいます。人間というのは知恵があって、すぐれた動物やから、なんでも自分のおもうようにしようとするけどね、そんなの自然がなくなったら人間の世界がなくなるんです。
そう考えたら、木も人間もみんな自然の分身ですがな。おたがい等しくつきあうていかなあきませんわ。
それがむやみに切ってしもて、もう使えるヒノキは日本にはありませんのや。・・・」
読み進めば進むほど考えさせられる西岡さんの言葉の数々でした。この心を忘れてはならないとつくづく思いました。