風のささやき 俳句のblog

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北風が背中をさする泣けとばかりに 【季語:北風】

2015年12月02日 | 俳句:冬 天文
12月になってから
とても冷たい風が街を吹き過ぎます
通りではそんな風がまだ枝に残る銀杏の葉を
一息でたくさんもぎとっていきます

暖かい服を着脹れするぐらいに
着込んで歩く僕ですが
隙間から入り込んでくる冷気は
それでも体温を奪って行きます

白い息を吐く僕の後ろからは
強い北風が背中を押して
まるで意地悪をして
僕を泣かそうとでもするかのようでした