風のささやき 俳句のblog

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まだ蝉がしみいれと言うふうに鳴く、風に、景色に、胸深く、僕の 【短歌】

2023年09月12日 | 短歌

蝉が大きな声で鳴いていました

しつこいぐらいなのですが
まるで自分たちの声を
残そうとでもするかのよう

やがて夏が過ぎれば
その声もなかったもののように
止んでしまうのでしょう

それなのに懸命に鳴く蝉の声は
どこか切なくも思えて
胸に響くものがありました