風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

夜の蝉塗り込め闇の濃き事よ 【季語:蝉】

2024年08月10日 | 俳句:夏 動物

お気に入りの温泉に出かけました

宿から少し歩いたところに露天風呂もあるので
12時過ぎにそこに出かけました
湯船に浸かっていた人は2、3人
それも直ぐに出て行き
自分一人が残りました

高原にある温泉なので
肌に当たる風は涼しく
灯りも少ないので夜の闇も濃厚です
肌に触れる闇もどこかしっとりとした
質感を持っているようでした

蝉も鳴いていたのですが
闇の中に押し込められたような声

どこかこの世から
切り離された場所にいるような
錯覚を覚えていました