風のささやき 俳句のblog

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いつの間に、傷んだ記憶、微笑みに 包める人に、時は黄昏

2022年08月30日 | 短歌
その時には心を捉えて離さなかった痛みも
いつの間にか、そんなこともあったなと
微笑みさえももって見ることができたり

時間は優しい包帯のようでもありますね
ぐるぐると固く巻いていたはずの結び目も
時とともに解け、眺めると傷は
もう跡形もなかったりして

けれどそう思えるのも
きっと十分な年を経てからのこと
時として、人生が黄昏を迎えてからの
ことかも知れません


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