毎日寒い日が続いております。
寒さに震えながら、最近はYouTubeでアラスカ鉄道のドキュメントを楽しんでおります。
海岸線から奥地のフェアバンクスまでの総延長750キロの鉄道の、業務に携わる鉄道マンや周辺の荒野に単独で生活する人達の生活や、巨大な鉄道列車の運転や沿線の雪崩や降雪と戦う保線員たちのドキュメントです。1本45分ですがまだ3本しか見ておりません。大自然の中で戦う人たちの様子は端折ることなく全編じっくり見てしまうので、なかなか時間がかかります。
港に船で運ばれた貨物は、1両100tにもなる貨車を1㌔以上連結してディーゼル機関車を2両とか3両連結して牽引していくのです。
フェアバンクスまでの山岳地帯は神々がスキーをする山と言われ、山岳に岩は全く見えず全く厚い雪で真っ白に覆われている地帯なのです。
除雪にはいくつかの車両がありまして、全線を除雪するラッセル車は63tのメガ除雪車で機関車3両でラッセル車を押していくのです。一度の運行で1万ドル費用が掛かり一冬でいくら除雪費用が掛かるか、鉄道会社としては大変です。
次の除雪は雪崩の起きそうな斜面を前もって榴弾砲で撃って雪崩を誘発してその雪崩か所を除雪する方法です。
次は途中の区間で、積雪が凍って線路側に壁のようにせり出してきているところを除雪です。大型貨物台車に大型のシャベルカーを積んで現場で氷の壁を崩して反対側の斜面から落として線路幅を確保するのです。
その他随時沿線をパトロールする車両もいます。猛烈な寒さの影響で線路にひびが入るそうで、それを見つけてその個所を切断交換するのです。
それぞれの仕事は当然、先ほどの巨大貨物列車が遅れないように工事現場に列車が来ないうちにかたずけなければなりません。この辺のスリルも見ていてすごいです。
この沿線750キロの間、山の中に1軒家を建てて生活している人たちがいます。いずれも都会の生活で嫌いで自然の中での生活を望んだ人たちです。70代の老夫婦や20代の若い男や臨月の妻と二人きりの生活など驚くばかりです。いずれもインフラはすべて無く自給生活です。そんな人たちのため1日1本?フラッグストップ列車が走っています。白い旗を振るとどこでも停車してくれるそうでそこから数十キロ離れた町まで食料品などを買い出しに行くそうです。前もってプロパンや燃料を運んできてくれるみたいです。なぜかと言いますと自宅からもより道路まで荒野を歩いて数十㎞かかるそうです。
ただ自宅から線路まで数キロは歩かなければならないそうです。そんな時狼がづっと付いてくることがあるそうです。またこんなことも、クマが窓の外から覗いていて、そのままライフルで撃とうと思ったのだがガラスが割れてしまうので、クマがガラスを割ってから撃ったそうです(アラスカジョークか)。
今のところ情報はこのくらいです。まだまだ続編がありそうで時間つぶしにはぴったりです。興味がある方は「アラスカ鉄道」でYouTubeを検索してみては。
ただ一つ疑問が。映像に出てくる線路はすべて単線です。急峻な崖をぬうように走るには単線しか建設できなかったのでしょうが、3本の映像で一度も上り下りのすれ違いがなかったのです。
そのうち残りの映像にあるかも。夏のアラスカの大自然の風景は素敵ですが、冬はこんなに苦労が。