台風の余波と思われる雨が、朝から降りましたが一向に涼しくなりません。皆様いかがお過ごしですか。
管理人は、一昨日の夜「ジェイソン・ボーン」を観ました。突っ込みどころ満載のB級映画でした。
ストーリーも設定も全くB級でした。
中東の場末の村で賭けの殴り合いの生活をしている主人公のトップシーンは、ランボーのトップシーンと全く同じです。ランボーと違うのは、たった1発で相手を殴り倒すことです。CIAの秘密戦闘員の技でアラブのゲリラを倒すなんて、もっと殴り合えよと声をかけたくなります。
シリーズ4部作目にもなりますと、舞台も設定も手慣れたシリーズと同じ状況で、観たよーなシーンの連続です。マット・デイモンガ10歳年をとっているだけです。
殺すことができないなら、むしろ新しく始まる作戦に取り込もうとするCIAの長官以下本部職員です。ジェイソン・ボーンを秘密戦闘員に作り上げた最終責任者の長官ですが、彼の忠実な部下の情報部長が女性で登場します。彼女が世界に張り巡らした情報網だけでなく他国の情報網にも侵入してジェイソン・ボーンを追い詰めていくのですが、CIAの本部の部長がいちいち彼女自身で端末をたたいていくのには嘘っぽさを感じます。また長官は年取ったトミー・リー・ジョーンズです。彼の後がまを狙っている情報部長としては彼女は小柄で若くて華奢すぎます。CIAの過酷な訓練を受けてきたとは思えません。
さてジェイソン・ボーンの逃避行ですが、ヨーロッパやアメリカを転々と移動していくのですが、何冊ものパスポートを持っているので移動は可能のようですが、顔認証技術の進んだ現在入国管理の現場だけでなく、張り巡らした防犯カメラを使えば、体格だけでも、履いている靴だけでも追跡が可能です。警視庁の保有するシステムでも借りれば簡単に追跡できるのにと思ってしまいます。ヨーロッパ各地の都市を移動していくのですが、シリーズで見たような都市が出てきます。
高層ビルの部屋から目的の人物を覗き監視するシーンなんかも何度か以前の作品で見たことがあります。空港の入国管理システムの端末にも簡単に侵入できるのにです。
目新しいシーンと言いますと、ニューヨークだかワシントンの市街地でのカーチェイスはちょっと異色でした。おなじみの設定の彼と同じ秘密戦闘員が登場します。彼はジェイソン・ボーンに恨みを持っていて、CIAの命令を聞かず単独で彼を殺しに来るのですが、市街地でのカーチェイスで彼はSWATの装甲車、ジェイソン・ボーンはダッジでのカーチェイスです。敵役が装甲車ですから、パトカーはもちろん一般車両や全くびくともしないで周囲の建物などを破壊していきます。まるで装甲車のCMフィルムのようです。しばらく観ているうちに爽快感すら感じます。
大まかなストーリーを言いますと、巨大AI企業が開発した世界中の人間を監視するシテムをCIAが買い上げて、最強の市民監視システムを構築していこうとする話です。あれどっかの国では十数億の国民を監視するシステムがもう完成しているのではなかったっけと思ってしまいます。その社長はインド系の顔つきで、なるほどとちょっと感心しました。
この社長の主催する講演会がラスベガスのホテルで開催されるのですが、巨大ホールでの演説シーンなどアップルやフェイスブックの社長の講演会とよく似ています。当然会場で暗殺シーンが設定されているのですが、おなじみのバックヤードの調理場や階段などのシーンの追いかけっこが続きます。
ついでの書きますと美人な情報部長とジェイソン・ボーンと何か起きるかなと思ったのですが、全く意外な終わり方です。女性に重要な役割振り分けるアメリカ映画で、こんな終わり方でいいのかとずっと観てきた米国映画の新しい切り口に少し驚きました。
まだまだ突っ込みどころは満載ですが、これだけのことをすぐに書き込めるのは、実はこれはこれで大変面白い映画だったからです。何も考えず冷えたアイスクリームでも食べながらボーッと観るのには最適な作品です。
一つ付け加えると、BR再生ソフトは、W7で使用してきたソフトを選んで再生したのですが、予告編まではすぐに再生できたのですが、本編にどうしても入れません。ひょんな事で、従来の手順と1カ所違った操作が必要だった事を発見したのです。なにこれ、とびっくりです。長くなりましたが、ジェイソン・ボーンシリーズが好きだったからです。