昨日、三枝・小朝二人会に日比谷公園まで行ってきました。日比谷公園の地下鉄出口を上ると外は大変な人です。落語界とはまた違った人の流れです。そのことは最後に。
まず本日の公演にはプログラムがありません。ですから確かに行ったと言う直接的な証拠写真がありません。入り口に、模造紙にマジックで手書きの演目紹介が張り出されていました。手抜きですよ。(小朝事務所の優秀なマネージャーが辞めたせいか!!)
本日の演目は。
①クリスマスの唄 林家いっ平
三平を襲名を意識したのか、仕草を三平に似せようとしている。また途中入場の客に例の挨拶をするなど、ある意味かわいそうになる。声が高く歯切れが悪く、せりふが聞き取りにくい。隣の席のおばあさんと「だめですね」と話し合う始末です。
②転 宅 春風亭小朝
お妾さんのうちに忍び込んだ泥棒を、お妾さんが機転を利かせて追い返し、その上泥棒のその日の稼ぎを取り上げてしまう話。聴きなれた話をトントンと聞かせてくれる。安心して笑えます。
③宿 題 桂 三枝
三枝の落語は実は始めて聞きます。彼が関西でTVで若い頃の大活躍を知っているので、彼の落語を見たくない気がしていました。それにすべて新作だと言うことも影響していたと思います。
昨日聞いて驚きました。子供の宿題を扱っていますからまったく新作ですが、あれは立派な落語になってます。
所謂吉本芸人のイメージがありましたが。それと、米朝・枝雀の正統関西落語を聞いていましたので。でも三枝が五十を過ぎ、落語家としての風格を持っていることに、残念ながら昨日気が付きました。近くで公演があればまた聴いてみたいです。噺はツルカメ算の宿題を父親が答えられない噺です。面白かった。
仲 入り
④禁酒番屋 春風亭小朝
禁酒の達しが出ている藩邸に、何とか酒を届けたいと画策する酒屋と番小屋の役人とのやり取りの噺。酔っ払いの芸はいつもながら旨いが、やはり侍言葉が一寸気になります。
⑤赤とんぼ 桂 三枝
上司の部長が童謡好きで、童謡酒場に連れいかれた部下が困る噺。小学校のとき合唱部にいたと言う三枝が、赤とんぼ・どんぐりころころ・里の秋などをなかなか上手に歌いました。童謡と唱歌のそれぞれのうん蓄をちりばめながら面白かったです。③の子供と大人のやり取り、⑤の部長と部下のやり取り、どちらもその立場の対比が面白かった。
三枝の落語が今日最大の収穫です。
それから、日比谷公園に行った証拠写真をどうぞ。
隣の日比谷公園では、「
TOKYO FANTASIA」が行われていました。中央の47メートルのシンボルタワー。周囲には色とりどりのイルミネーションが美しく作られていました。デジカメでは綺麗に撮れません、こちらをどうぞ。若い人達でまるでお祭りのようでした。
ついでに、帝国ホテルの壁面の飾り付けを。