さて先日のぐったりした話をしましょう。その後始末も。
葛西臨海公園に行ったときの撮影コースは、大体決まっています。
まず西の浜のゲート近くまで行きます。もちろん朝が早いのでゲートは閉まっています。で、近くのベンチで公園駅のコンビニで買ったおにぎりの朝食です。そんな人を知っているのか、スズメが餌をねだってきます。
ゲートを横目で見ながら、水路に沿って野鳥公園に向かいます。特に意味はないのですが、右回りで観察小屋や観察窓をチェックしていきます。ぐるりと回って北側の擬岩の観察窓は不愉快になるので素通り。中央の小道に入り左右の観察窓をチェックしながらウオッチングセンターへ着きます。
右側の上の池を見てから水路に戻りそして、西の浜へ。浜を右から左にチェックしてから本土に戻り、公園の西半分の庭園の築山をチェックして、コース1周です。
さて本土に戻ったところで先日は、双眼鏡の右側の指当てラバーが剥がれ落ちているのに気が付きました。
ニコンのSCで購入しても数百円とは思いましたが、もしあれば自分で接着できるかもと思い、歩いてきた道をもう一度逆に歩くことにしたのですよ。
2周すると10キロは越えています。この暑い中それでフラフラになったのです。
映像として足元に何か変なものが落ちていた映像は記憶しておりました。足元の映像だけで、周辺の映像としては記憶しておりません。ですからどこで剥がれ落ちたか不明です。唯一の手がかりは、舗装路ではなく土の道だというだけです。
それから来た道を逆に歩き出しました。結局60%くらい戻ったところで、幸いにも見つけることができました。距離もそこまで来ておりましたから、そのまま終点の公園正門まで歩くことにしたのです。
さて翌日、双眼鏡本体の硬い合成樹脂と、指当ての柔らかい合成樹脂の接着の確認をするためニコンの電話センターに電話をかけました。
その理由は付け足しで、いい加減な作業ではがれた結果くそ暑い中歩かされたことを言ってやりたかったのです。
ところがニコンの窓口の男性が、よく出来た男で近年まれな電話窓口でした。クレームのお客さんを怒らせないように、大変うまい会話をしてきます。自分で直すと言っているお客に、またはがれたりすると困るのでニコンで直させてほしいと、新宿のセンターを紹介、連絡をしてくれました。
そういう親切な対応なので大騒ぎはしたくなく、私が万華鏡で使用している接着材のパッケージを持って昨日出かけました。
ニコンの社風なのでしょうか、こちらの職員の対応も親切で、事情を説明パッケージを見せると、技術者に聞いてきますと奥へ持っていきました。
彼の回答は、「私どもで使っているのはセメダインスパーXのブラックです」と言うのです。
写真の通り私のはクリアです。ブラックかクリアの違いです。大会社の工場の接着剤がこの市場流通の接着剤かと一瞬過りましたが、良しとしましょう。
対応が上手ならお客様は、機嫌よく帰るのです。オリンパスの双眼鏡が壊れニコンに乗り換えたのですから、裏切らないでと思うのです。
白い筋が接着剤の跡です。しっかり塗ってあるとはいえません。
装備しているセメダインスーパーXクリアです。へらでしっかり塗ってから、テープで固定しています。
左側の指当てもはがれる可能性は十分です。修理できることはこれで分っても、今度落としてもまた見つけられるか心配な今日この頃です。