昨日、八王子車人形の公演に行ってきました。会場はあの有名な、オリンパスホールです。
正式名は、「第九回 八王子車人形と民俗芸能」の公演です。
八王子車人形の公演にはいわゆる商業公演のほかに、伝統文化継承の目的での公演があります。
その一つが「八王子車人形と受け継がれていく伝統人形芝居」があります。これは車人形のほかに日本各地の伝統人形劇団を毎年数団体招聘しての公演です。
もう一つが昨日の「第九回 八王子車人形と民俗芸能」です。こちらは八王子市に存在する民俗芸能をいくつか紹介するもので、市の関連団体の主催で、市の会館を使用して無料です。ですから大きなホールが満員です。
昨日の演目は
①氷川神社獅子舞保存会
天正18年北条氏照から獅子頭が当時の狭間村下げ渡され、その後明治4年に行政区画の変更で今の浅川地区に継承されています。氷川神社の奉納されています。
②四谷町龍頭の舞保存会
約400年前から伝承されており、正徳2年(1712)の墨書きのある龍頭が保存されています。諏訪神社に奉納されます。
どちらも30名から40名になる演者によりますが、それぞれ中央には3名の獅子舞が踊ります。それが30分くらい延々と単調な踊りを続けます。ある種のトランス状態に入るということになるのでしょうか。感心はしましたが、少し眠くなりました。
③八王子車人形西川古柳座・説経節の会
佐倉義民伝 ~甚兵衛渡し場の段~
有名な佐倉義民伝の1段です。説経節は、薩摩派説経節の太夫 十三代家元 薩摩若太夫がつとめました。
この渡しの段はそれほど長くなく、さらっと演じられましたが、冬の夜の渡し場とそして川を渡るシーンはいつ観てもいいものです。
公演の前にサプライズがありまして、西川古柳家元のお弟子さん7名による七人三番叟が演じられました。七人三番叟はめったにないそうで、わたくしも2004年12月に家元を中心に五人三番叟を観て以来です。
車人形の三番叟を観るたびに、わたくしもやってみたいと思うのですが、その重さと姿勢のつらさで無理とあきらめています。昔体験教室で体験したのです。
さて八王子市には、舞台紹介で市の指定無形民俗文化財の獅子舞が八団体あるそうです。驚きましたが、八王子クラスの市で八団体が多いのか少ないのかはわかりません。
もう一つ勉強になったのが、獅子舞の頭は獅子だとばっかり思っていましたら、龍の頭もあるそうです。龍頭(りゅうず)というそうです。たぶん雨乞いの関連から来ているのではないでしょうか。
もちろん公演中は撮影禁止ですから、画像はありません。
体験教室での三番叟の人形です。シャンシャンの鈴は持っていません。