新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

DVD「アンストパブル」

2021-06-25 18:02:11 | 芸術鑑賞
相変わらずTVの面白いのがない時は、YouTubeを楽しんでおります。最近感動したのは、黒部渓谷の未踏の渓谷の探検映像でした。YouTubeの面白画像情報を交換している知人にさっそく連絡したものです。
色々なジャンルに関心がありますので、あちこち飛び回っております。この頃主に鑑賞しているジャンルの中で、世界中で起きている大事件の解説があります。
昨夜見たのがアメリカで無人の貨物列車が暴走した事件です。大量に毒物や燃料を連結しており前方の都市に急カーブがあって脱線すると大災害になるという状況です。それを、別の機関車で追いかけて貨物の最後尾に連結して停車させることに成功した実話でした。
当時の画像を多く使用して解説してあったのですが、どこかで聞いたようなということで思い出しました。デンゼル・ワシントン主演の「アンストッパブル」でした。
全長約800メートルに及ぶこの777号は大量の化学薬品を積んでおり、時速100キロ以上で走る巨大なミサイル状態です。整備員のミスで全速のレバーが入ったままで驀進していきます。現場近くにいたワシントンと若い新米の車掌が暴走列車阻止に立ち向かう実話です。
当時中継されていたCNNの映像なんかもふんだんに挿入され、ほとんど爆走する2本の列車の映像で構成されています。本日改めてDVDを見ました。記憶から消えていた後日談なんかも大変興味がありました。解雇間際のこの運転手は此の活躍で出世してから退職したそうです。
戦争映画の実録なんかですと、俳優による再現ですから、実際はどうだったのかとふと物足りなくなりますが、この映画は報道された映像がふんだんにあり一層臨場感が増します。
CGではなく実物の列車を使い、たぶん現場だったと思われる場所で撮影されているのではと思うと、この鉄道会社がよく協力したなと感心します。日本なら無理ですね。
実際の事故の解説を見てからの、実録再現映像は面白いです。
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DVD「レヴェナント(蘇えりし者)」を観て

2021-06-01 18:12:44 | 芸術鑑賞
久しぶりにDVDを購入、本日見てみましたのでその感想を書いてみます。「レヴェナント(蘇えりし者)」です。
時代は西部開拓時代です。場所はロッキー山脈か。メイキングがないのでわかりません。季節は冬です。雪が降る高地でグリズリーに襲われ瀕死の重傷を負った主人公が、息子を殺した男を追跡していく話です。そこに娘をさらわれたインディアンの群れが白人を襲撃してくるのです。
まず第一印象は、冬の山脈の大自然の映像は素晴らしいです。撮影隊は大変だったろうと思います。ですからアカデミー撮影賞も受賞しています。
さてデカプリオがアカデミー初受賞という惹句で購入したのですが、この年はアカデミー賞不作の年かと思ってしまうほどの拍子抜けです。確かに雪山での雪まみれののたうち回るシーンやいかに冷たそうな渓流での格闘シーンなど多分スタントマンは使っていないでしょうから大変な撮影と思いますが、先ほど述べました通り一人で息子の仇を追いかけますので、会話が全くありません。デカプリオのうめき声や叫びばっかりです。
クマの毛皮を十分に着込んで、激流に流されるシーンなどを見ますと、毛皮の重ね着では水がしみ込んで猛烈に寒いだろうし、岸に上がっても何枚もの濡れた毛皮をどうやって乾かすのか心配になります。
続いてR15指定の映画です。クマに食われた死体などが出てくるのかと思いましたが、グリズリーに襲われて食いちぎられるかと思いました噛み跡と引っ掻き傷です彼が裸になったとき全身にグリズリーに襲われれば最低でもこのくらいだろうという傷が再現されています。それと、インディアンの部族同士の殺戮の現場とか、頭の皮をはぐのを想像させるシーンなんかが出てきます。
西部開拓時代の開拓者の山での生活がかなり忠実に再現描写されています。西部劇のからっと晴れた明るい情景ではなく、ぬかるんだぐちゃぐちゃの集落やふろに入ったことがないような男たちの酒場のシーンとか、潔癖な日本人ではとても生活でいないでしょう。
さて「サバイバル・アドベンチャー」となっていましたが、いわゆる普通のサバイバル映画とは全く違います。レンジャー部隊の科学的なサバイバルと違い昔のサバイバルが登場します。火をおこす暇がないので野生の動物の内臓をそのまま食べたり、クマにつけられた傷口にその辺の草をもんで張り付けたりします。一つ感心したのは、谷底に一緒に落ちて死んだ馬の解体するシーンがあります。馬の腹を割いて内臓を掻き出すので、食べるものを確保しているのかと思ったら、内臓の無くなった馬の腹に主人公が潜り込んで夜の寒さをしのぐのです。そのようなサバイバルがあるのは知っていましたが、実際に中に潜り込んで割いた腹を閉じて冬の夜をしのぐのです。朝切り口を開けて主人公が出てくるのですが、当然デカプリオは馬の血だらけです。この辺がR15指定なのかもしれません。
一つ驚いたのは、火をおこすシーンでアマゾンなんかで売っている火起こしセットの、鋼の棒と火打石をこすって火をおこします。西部劇の映画では焚火をおこすのにどうやって火をつけていたか今そんなシーンを思い出しているのですが。
ブーツのかかとで硫黄マッチをこすって火をつけるシーンはよくありますよね。
サバイバル・アドベンチャー巨編だそうですが、全編の80%はデカプリオが会話をしていません。これで主演男優賞です。
実話だそうですが、主人公の調査が十分行われたのか疑問です。ただ息子の仇を、うなりながら雪山をはい回っている男の話でした。人種差別的な情景もたくさん出てきます。現在では映画にすらならないでしょうね。
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DVD「レヴェナント(蘇えりし者)」

2021-05-31 18:02:03 | 芸術鑑賞
いい天気でしたね。大型スーパーに買い物に行ったのですが、1F広場にDVDとCDのワゴンセールが出来ておりました。いわゆるリサイクルショップの店でDVDは1巻1,000円でお釣りが来ます。拾い物でもあればと探してみました。
リサイクルショップ流れのDVDですから、8割近くは聞いたこともないタイトルのB級品でした。5本ほど選んだのですが、別に買うほどのものでもなく、結局本日限り言うことでこんな作品を買いました。

デカプリオ主演ですが、彼のアカデミー賞初受賞作品だそうですが、デカプリオのはそれほど関心はありません。
購入した理由は、大自然を舞台に壮大なスケールで描くサバイバル・アドベンチャー!という惹句にひかれてです。西部開拓時代の実話だそうです。最近実話物にとても関心があります。
熊に襲われ瀕死の重傷で仲間に置き去りにされた主人公が、想像を絶する過酷なサバイバルを繰り広げる!。この辺もぜひ見てみたい物語です。
ディカプリオの入魂の演技と、自然光のみの撮影による究極の映像美で放つ圧倒的迫力のアドベンチャー!。大自然の映像美を見てみたいです。
どんなサバイバルが描かれているのか。156分の長い映画です。リサイクルショップ流れですからメイキングは含まれていないでしょう。もしよかったら、正規品を探してみます。
R-15指定ですから多分クマに襲われて食い荒らされた死体なんかも出てくるかもしれません。
受賞アカデミー賞3冠のうち撮影賞が含まれています。大自然の素晴らしい映像を見たいものです。数か月ぶりにDVD購入しました。
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ショーン・コネリー亡くなる!!

2020-11-04 18:02:04 | 芸術鑑賞
昨日夕方でしたか、ショーン・コネリーがなくなったことを知りました。偶々ネットをだらだら見ているときに知りました。偶然でして、びっくりです。アンテナを張っていて見つけたのではないので、ショックでした。
ショーン・コネリーは戦後の一時代を活躍した欧米の俳優を除くと、クリント・イーストウッドと双璧の大好きな俳優でした。
グレゴリー・ペックをはじめとする戦後の名画を主演してきた名優はほとんどなくなっており、同時代を生きているということで、二人のDVDはかなり保有しています。
本日はショーン・コネリー出演の主な保有DVDを紹介して偲びたいと思います。順不同です。

①アウトランド1981年
②SOS北極・レッドテント1970年
③エントラップメント1999年
④風とライオン1975年
⑤遠すぎた橋1977年
⑥薔薇の名前1986年
⑦レッドオクトーバーを追え1990年
⑧史上最大の作戦1962年
⑨小説家を見つけたら2000年
⑩理由1995年
⑪アンタッチャブル1987年
007シリーズは面白くなく、ほかの俳優を含めて1巻も購入しておりません。
この中で特に好きな作品を順位をつけて紹介しますと、①レッドオクトーバーを追え1990年(潜水艦大好き人間としては)②遠すぎた橋1977年(モンゴメリー元帥に対して、英国の良心というべき将軍の役でカッコいい)③風とライオン1975年(ルーズベルト大統領に一歩も引かないアラブの族長の誇りが素敵)④エントラップメント1999年(カッコいい英国の大泥棒の役、相手役の女優も大好き)⑤アンタッチャブルでしょうか。⑥薔薇の名前1986年も好きなほうですが、日本人にはわからない僧院でのミステリーです。
TVでショーン・コネリー特集はやらないのでしょうか。
追記ですが、ショーン・コネリーの英語が独特の訛りといいますか語り口です。英国が舞台の人物の英語とかなり異なると感じていたのですが、この度の訃報の情報の中で、彼はスコットランド出身でスコットランド訛りについて強いこだわりがあったと書かれており、納得しました。
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週刊文春から「眼下の敵」

2020-07-23 17:17:08 | 芸術鑑賞
今日も一日弱い雨が降ってます。しかしそのうち、突然高気圧が南からせり出してきて、朝から猛烈な日差しが照り付けるなんてことにならないか心配している管理人です。
さて本日は、昨日発売された週刊文春の記事であれ!と驚いたコラムからの報告です。文春を買うとまずザーッと一通り目を通します。最近は真っ先に読むといった連載がなくなり面白い記事から拾い読みです。ちょっと前までは「新選組」の劇画が第一でしたが。
コラムもたくさん載っているのですが「小林信彦」の「本音を申せば」が好きですね。
小林さんは残念ながらよく知らない人なのですが、古い映画の話がよく出てきます。映画好きの私としては観たことがある映画や知っている往年の俳優が出ると懐かしくなります。
小林さんとは10歳以上年が離れているので、昔の古い俳優は知らないのですが、かなり有名な俳優は別として、え!こんな俳優というのではジェリー・ルイスでしょうか。何本かシリーズものを見ております。B級映画になるでしょうか、高校生時代多分兵庫県は西宮市の3本立ての映画館で見たような気がします。ですから西部劇のディーン・マーティンではなくルイスの相棒のマーティンをも見ていると思います。

さて本日のお話です、わたくしが潜水艦乗りなりたかったのは折に触れ投稿しています。またロバート・ミッチャムだ好きな俳優ベスト5に入るのも投稿しています。さらにクルト・ユルゲンㇲも大好きなドイツの俳優だということも。
ここまでお話しするとこのダブル主役の「眼下の敵」のお話になりますね。小林さんのコラムでは時折古い映画についての話題が載ります。今週号ではその話題が、さらにこの小林さんがこの映画をご覧になっていなかったというのです。NHKBSで見たとの報告です。
映画の内容について詳しく書かれていますが今ここではあえて紹介はしません。コラムに約3段にわたって分かりやすく解説されています。
大好きな潜水艦映画で言うと「眼下の敵」か「レッド・オクトーバを追え」でしょうか。新旧の潜水艦です。「眼下の敵」を小林さんが大変うまく紹介してくれて我が意を得たりの昨日今日です。そのうれしさをお伝えしたくて飛込投稿しました。

DVDとブルーレイをそろえてしまいます。
ついでに思い出しましたが、以前紹介した海自の潜水艦ピンバッジ、こんな状況です、買いに行きそびれています。電車に乗って知らん顔して買いに行きますか。
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DVD「ボーダーライン」「軍用列車」

2020-05-18 18:02:10 | 芸術鑑賞
TVがつまらない時の時間のつぶし方は、You Tubeを楽しんでいる管理人です。いろいろなカテゴリーを楽しんでいるのですが、その中に5分程度の映画の紹介があります。どんな基準で選んでいるのかわからないような細切れです。
一昨日チャールズ・ブロンソンが登場しているので何気なく見たのですが、広大な農場で農民が働いているところにブロンソンが立っています。見たことのあるシーンですが題名が思い出しません。
仕方がないので本棚のDVDを探しました。やっと見つけたのが本作品です。
【ボーダーライン】
1980年の作品です。当時のメキシコ国境ではメキシコからの毎年数万人の密入国者がありました。その密入国者を取り締まる国境警備隊の隊長がチャールズ・ブロンソンです。
ストーリ自体は単純で、ビジネスとして密入国者を組織的に受け入れる企業と現地で受け入れる農園主と国境警備隊の戦いです。70年代ハイテクもなく密入国者の足跡をたどるというアナログ捜査です。
捜査官と密入国者が射殺されても牧場主は懲役5年、シンジケートのボスは無罪という当時のアメリカの状況が描写されています。ま、B級映画ですからこの程度で。ただ一晩なんという映画だったか考えたのが見つかって安心したのです。


【軍用列車】
1873年、疫病によって全滅しかかっている砦の騎兵隊を救うため、知事のフェアチャイルド、その姪メリカ、牧師、医師などを乗せた軍用列車が派遣された。途中停車した町の酒場で、脱獄犯ディーキンが騒ぎを起こし、保安官のネイサンに捕らえられる。ディーキンは軍に引き渡されることになり、ネイサンとともに列車に同乗する。だが、目的地へ急ぐ軍用列車の中で次々と殺人事件が発生、医師の資格を持つディーキンは独自に調査を開始する…。
といったところからストーリーは展開します。まず第一の紹介するのは音楽が素晴らしいことです。あのジェリー・ゴールドスミスです。機関車が登場するシーンでは何度もこのテーマが聞かれます。その機関車と鉄道ですが、実写です。西部時代の山岳地帯を走るシーンは迫力があります。当然木造の鉄道橋も何度か出てきます。アイダホ州で撮影され蒸気機関車も実写です。
西部劇やミステリー要素も盛りだくさんで楽しめます。チャールズ・ブロンソンの映画の常連で彼の奥さんのジル・アイアランドも出演しているのが楽しいです。
冒険作家のアリステア・マクリーンの同名小説が原作ですから、軍用列車でのアクションがメインになっております。したがって目的地の騎兵隊砦の様子がほとんど書かれていないのが物足りないのは贅沢ですか。
本日はチャールズ・ブロンソン漬けの一日でした。

本日も皆さんご一緒に
「♬このやるせない モヤモヤを だれかに 告げようか♬」悲しくてやりきれない から


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DVD「マスター・アンド・コマンダー」

2020-05-16 17:17:12 | 芸術鑑賞
一日冷たい雨が降ってました。午後から愛蔵の「マスター・アンド・コマンダー」鑑賞した管理人です。先日からお話ししていた50巻の時代小説単行本は数日前読了してから手持ち無沙汰で困っておりました。
そこでDBVDの棚をずっと眺めてやっと選んだのが本作です。
私のトップ3の愛読書の一つが「ホーン・ブロワーシリーズ」です。当然帆船時代の戦闘艦にも多少知識がありますので、DVDも帆船の映画はとりあえず買ってしまいます。
BBCの「ホーンブロワーシリーズ」全8巻も愛蔵品です。残念ながらこのシリーズはここで中断しております。
さて本作品です。
1805年ジャック・オーブリー(ラッセル・クロウ)艦長率いるイギリス戦艦サプライズ号はフランスの略奪船アケロン号の奇襲に遭遇大きく損傷してしまう。何とか離脱して修理し追跡を開始する。アケロン号は、ガラパゴス諸島にいるイギリス捕鯨船を狙うと判断し追いかける。一回り大きな新鋭艦のアケロン号に老朽のサプライズ号がどう戦闘を始めるか。

数年に一回は観たくなるDVDです。単なる海洋冒険映画ではなく、帆船時代のイギリス海軍の軍人の姿が書かれています。ネルソン提督の次の時代でしょうか。帆船時代の海軍将校と半ば強制的に集められた一般乗組員との規律がよく描かれています。また嵐のシーンや戦闘シーンは圧巻です。閉ざされた海上の軍艦の中での尊敬される指揮官とはどういうものかと理解できます。またガラパゴス諸島の自然も登場します。よく撮影のための上陸が許可されたと思います。
私が購入したDVDボックスは初回限定版でDVDが2巻入っています。ディスク2は1時間の製作ドキュメントに、製作の裏側とか120枚のスティルギャラリーなど盛りだくさんで、こちらを楽しむがけでも半日仕事です。

本日このDVDを見て、ホーン・ブロワー全巻をもう一度購入しようかと考えております。実は6年前の引っ越しの際うっかり処分してしまったのです。ついでに言いますと、第二次大戦のイギリス海軍の小説・キャメロンシリーズももう一度購入しようかとも考えているのです。
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DVD「ボーダーライン」

2020-03-09 18:02:03 | 芸術鑑賞
天候不順用に以前買い込んでいたものです。
You Tubeを楽しんでおりますが、その中にビデオクリップというのでしょうか、封切とかDVD紹介のためのクリップが登場することがあります。偶々見つけたのがこの「ボーダーライン」でした。映画を紹介するためですからかなり注目するシーンが何本かに分けてYou Tube紹介されておりました。臨場感あふれる渋滞した高速道路上で銃撃のとか、組織のアジトの壁に隠された数重の死体とか、組織の人間に対する拷問シーンとか報道された街に転がる死体とか、R15に指定されている映画だけはあるえぐいシーンが満載です。巨悪化するメキシコの麻薬カルテルを殲滅仕様とするアメリカ政府の機関の戦いを描いております。
物語】
巨大化しているメキシコの麻薬カルテルを叩き潰すため特別チームがCIAとFBIの女性特別捜査官がその作戦に召集されました。常軌を逸脱した極秘任務、他国での超法規的な捜査。悪と正義の境目がわからなくなる捜査官。さらにエクアドル人の捜査官の強引な捜査。巨大なカルテルの組織にどこまで踏み込んでいけばよいのか。
トランプ大統領がメキシコとの国境に壁を作りたいというほどの巨大麻薬カルテルの現実が描かれています。日常的に行われる殺人の死体の状況が現地の新聞の写真から次から次へ紹介されまっす。また高速道路に吊り下げられた見せしめの死体。またカルテルに対抗するためのメキシコ警察の軍隊並みの装備や、逆に組織の息のかかった警察官など、信じられない日常が書かれています。
もちろん実際のメキシコの市では撮影ができないので、別の場所で撮影されたということです。どこかで読んだのですが、現在の市長が、当時の事情はこの通りだが現在は改善され平和な街になっていると言ったとか言わないとか。
それにしても、いくら自分の国に害を及ぼすといっても、国境を越えて組織を壊滅しようと実力行使をするアメリカが信じられません。ま、過去にも世界の警察と称するアメリカは軍隊で他国の大統領を殺してしまう国ですから、このくらいは当たり前かもしれません。
一方アメリカの富を狙って麻薬を密輸していこうとする巨大組織が国境の向こう側にあるなんて。これも現実なのです。メキシコには怖くていけません。あ、パスポートが切れているか。

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これが「鼠草紙絵巻」です。

2020-01-08 18:02:22 | 芸術鑑賞
昨年、文春文庫の新酔いどれ小籐次の「鼠草紙」と「旅仕舞」を読んでから、なんとか現物を見たいと念願しておりました。東京にも同様の鼠草紙があるそうですが、2巻の小説の舞台となっている丹波篠山市の歴史美術館所蔵の「鼠草紙絵巻」を観てみたいと思っておりました。
地図で丹波篠山市立歴史美術館調べますと、兵庫県神戸市の北の丹波篠山市の城趾にありまして、周辺を農村に囲まれておりナビの嫌いな私の車では簡単にはたどり着けないだろうと諦めておりました。
ところがですね、偶々正月2日に知人宅でこのことを話しているときに、ご主人が車で行きますかと誘ってくださいました。わかりにくい農村地帯のドライブだからと迷っておりますと、なんと知人夫婦は丹波栗や丹波黒豆を毎年季節に購入するため十年来通っていると言うではありませんか。それにご主人の車にナビも付いています。
私のドライブは好きですが、全く土地勘のない農村の道を走るのは難しいです。
あっという間に歴史美術館の隣の駐車場に着です。遅い昼食の後早速見学です。
私がさりげなく東京から「鼠草紙絵巻」を見に来たと言いますと、係の男性職員が驚いていました。まず購入した子供向けのミニ絵本を紹介します。表紙と裏表紙です。


40頁の中21頁にわたってカラフルな絵が紹介されていますが、印刷物ですので表紙と裏表紙だけ紹介します。
物語」
京都に住んでいる「ねずみのごんのかみ」と呼ばれる古ネズミがおりました。小さい身を嘆き人間と結婚して子孫は人間として生活できるようにしたい、と清水寺の観音様に願をかけます。観音様のお告げで美しい姫と結婚することができました。結婚式は盛大に行われました。あちこちからネズミがお祝いに駆け付けました。たくさんの豪華な料理がふるまわれました。ごんのかみが清水寺にお礼参りに出かけた留守に姫は、彼が鼠だということに気が付き逃げ出してしまいます。
悲観した彼は剃髪し、高野山に上りよい坊さんになるよう修行しました。

丹波篠山市にある「鼠草子絵巻」は篠山城主の正室が嫁入り道具として持参したと伝える絵巻物です。小説の中では重要なアイテムとして取り上げられており、読者の想像をかきたてるものでした。
室町時代から江戸時代にかけてたくさん作られた御伽草子の一つだそうです。鼠草子絵巻は調べてみると東京国立博物館とサントリー美術館にも所蔵されているそうです。長さ26メートルにもなるもので、サントリー美術館の絵巻物は5巻に切られているとのことです。二つの美術館の「絵」を比べてみますと、輪郭はよく似ていますが着物の色合いなどが微妙に異なっています。
私の購入したミニ絵本はことも向けの900円でしたが、詳しい解説本が2500円ほどでも売られていました。あ、市販はされていません。購入するなら丹波篠山市まで行かねば。
帰り際に、受付の係に「今年は鼠年です、新年の見学者に入場券の裏に記念のスタンプで押したらどうですか」といいますと、昨年中にお聞きしていればと残念がっておられました。そのあと八王子からの見学者も来ておられました。
この日は一月二日、元旦は休館でしたから、鼠年初日となるのでした。
歴史美術館の後、篠山城址も見学しました。詳細は後日です。
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映画「ワーテルロー」

2019-11-26 18:02:56 | 芸術鑑賞
朝から冷たい雨が降ってます。外出を計画しておりましたが、泣く泣く中止です。ワイドショーも面白くないのでYou Tudeをあちこち検索し始めました。さいきんyouTubeが大きく改変されているのをご存じですか。なかでも昔の映画がそのまま上映されています。惜しむらくは、字幕なしの元々の言語で上映されることです。
本日見つけたのはあの「ワーテルロー」です。断片的にはYouTubeで紹介されていましたが、今回は2時間オーバーの本編です。使用言語がなんとドイツ語です。なぜドイツ語なのかよく分かりませんが、見始めました。
主人公のナポレオンは有名な俳優ロッド・スタイガーです。その他英国の総指揮官とか各部隊の将軍には、よく見かける俳優陣が並んでおります。

さて内容についてですが、ワーテルローの戦いは世界史でちょとかじっただけですからはっきりしません。それぞれの国のフランスとかイギリスとかプロシアとか自国の言語で話してくれれば良いのですが、全部ドイツ語です。どこの国の軍隊か全く分かりません。更に問題なのは軍隊の制服です。18世紀初頭のヨーロッパの軍隊の制服はきらびやかで豪華でおしゃれです。前線の兵卒までおしゃれです。騎乗した多分貴族の将校が派手なのは分かりますが。
それが各国同じようなデザインです。多分マニアの方なら帽子の飾りなどで区別が出来るのかもしれませんが、兵の制服にこんなに金を使うならもっと武器を充実させたらとつい思ってしまいます。
唯一区別できるのはフランスとイギリスの国旗だけでした。特にナポレオンに対向する連合国の軍隊が入り乱れてフランス軍に突撃していくのですが国旗が何時も写っているわけでもなく、よく分かりません。その上すべてドイツ語です。
史実では両軍がそれぞれ10万人、合計20万人を越える軍隊の衝突です。CGなどを使わない実写ですから迫力はあります。撮影当時のロシア軍が撮影に協力したそうです。

映画は凄いなと感心しながら2時間見たのですが、長久手の戦いならともかく登場する将軍たちの関係も分かりません。
それでウキペディアを見てみました。なんとかなりの分量の解説がありました。全文を読むだけでも30分はかかりました。両軍の軍団の構成図とか司令官の将軍の名前や当時の将軍の肖像画もたくさん。
戦闘の経過記録図も詳細です。各所での戦いも有名らしく、それぞれ詳細に解説されてます。じっくり解説を見ているうちに、先ほど観た映画のシーンが思い出されます。そのような史実に基づいて脚本が書かれているはずですから当然ですね。
ただ、ワーテルローを映画で検索して作品を確認しますと、ナポレオンはロッド・スタイガーですから同じです。多分言語は英語だったと思います。英語版のDVDはアマゾンにあるようですので、買ってみようか悩んでいます。
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