時々訪れる里山には片側の山すそを流れる川の河川敷に、地元消防団の訓練広場があります。かなり広く河川敷の残り半分は地元中学校の野球場があります。
この消防団の広場は、ドクターヘリの離着陸場にもなっています。その現場レポートは
「ドクターヘリに遭遇す」をご覧ください。
先日その訓練場の近くの空き地に駐車しますと、来年の出初式の準備が出来ておりちょうど消防車が1台帰るところでした。
そこから土手沿いに上流に田んぼが終わるところまで歩き、田んぼの中央の農道を南端まで何時ものように鳥を探して歩きます。
最近南端の畑に電信柱が数本立ちました。畑の途中で終わっているのになぜ電線が着ているのか不思議ですが、そこまできたとき電柱から1羽の鳥が音も無くスーと飛び立ちました。
小型の猛禽類です。「チョウゲンボウ」かと、その姿をどこかに停まるまでとじっと見送りました。
どうもはるか向うの出初式の仕掛けのところに飛んで言ったようです。とても目がいいので、川原の茂みの中の鮎釣りの人たちがつけた小道を、身をかがめて出初式のパネルの近くまで近づきました。
川原のブッシュの中からパネルの裏にいる彼を捉えました。
5分と持ちませんでした。私に気づいた彼は、上流のブッシュの梢にとまりました。ですから土手の畑側の斜面に沿ってそっと近づきました。
すぐに気が付いた彼は畑の杭の上にとまりました。十数本並んでいましたので、杭に身を隠しながら順番に近づきました。杭にまとわりつきながらの前進は、傍から見ると奇妙な動きだったかもしれません。寒い日でしたので幸い近くには誰もいませんでした。
この後私に気が付いた彼は、今度は本当に遠くに飛び去りました。川向こうの山には追いかけられません。