Erektra Musician (60370)原盤の再発CD。ゲッツとデイリーのデュオ・アルバム。
録音は1983年1月12日、NY。
GETZの「隠れ名盤」、‘THE MASTER’(75年、COLUMBIA)で互角に渡り合い、好アシストを演じているデイリーをゲッツは高く評価していたのでしょう、1973年から3年間ほど自分のバンドのピアニストに据えている。
そのデイリーは本作の録音当時、既にエイズに感染?しており、彼の「過小評価」を憂うゲッツが一役買って出た作品がこの一枚。プロデュースもライナー・ノーツももちろんゲッツです。
収録ナンバーは
1. Confirmation
2. A Child Is Born
3. Tune Up
4. Lover Man
5. A Night In Tunisia
6. Spring Can Really Hang You Up The Most
7. 'Round Midnight
4と7がデイリーのピアノ・ソロ。
お馴染みのバップ・ナンバー1,3,5では、全霊を傾けたハードなブローを放ち、2、6のバラードではいつも以上に情感を深掘りするゲッツとそれを受け止めるデイリー、二人の精神交流の次元は高い。「ジャズ」というジャンルを越えている。優れたアルバム・タイトルですね。
翌84年6月26日、デイリー没、享年45歳。おそらく、リリースは間に合っただろう。
デイリーの‘Lover Man’、グッと来るぜ。