jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

結構、イケるよ ・・・・・LOVE REMAINS / ROBERT WATSON

2022-03-13 | ジャズ・as

 

「嘘、偽りはございません、全て包み隠さず申し上げます」と言わんばかりの潔いパフォーマンスを身上とするロバート(ボビー)ワトソンが86年に伊・REDレーベルにNYで吹き込んだ作品。盟友C・ランディ(b)を含んだオーソドックスなカルテット。

ワトソンの高域に掛けての音色がメタリックで軽いのが玉に瑕と評する意見がありますが、少なくともレコードで聴く分にはその透明感溢れる音色こそワトソンの個性、特質とポジティブに聴いている。時折見せる熱闘的プレイの他、作曲能力にも長け、7曲中5曲(うち1曲は奥さん?との共作)を提供している。

その共作がタイトルになった”Love Remains”、漂流する愛の行方をちょっぴりメランコリーさを添えて、ミディアム・スローでアンニュイに歌い流すワトソンに殺られる。ややポップス色も匂うけれど、感情移入が過多にならないのは真に力がある証拠だろう。B-3の”SHO THANG”ではアップ・テンポでasを操るプレイにワクワクさせられるし、最後はラブ・バラード”The Love We had Yesterday”でフィニッシュする構成も上手く決まっている。

所で何故か、このカヴァ写真が気になるんです。鑑賞力に乏しい自分にはタイトルとの結び付きがピンと来ないし、左上に縮小サイズが入れ込まれているが、何の意味なんだろう?女の子が泥水のゴミを掻き寄せる棒の具が少し手元に動いているけれど、間違い探し(笑)ではないでしょう。うぅ~ん、意図が・・・・・・

 

 

このアルバムはもっと認知されて良い好内容で、少なくとも”Love Remains”の一曲はきっと気に入って貰えると確信しています。