江戸時代の武士に、用人という役柄がありました。
いまの会社でいえば秘書室と総務部の兼任のようなことでしょうか。
主君の用向きを家中に伝え、庶務一般の指示をするお役目です。
その役目を担う人は、主君の意向に背くことはできません。
よほどの過ちでもない限り、主君の考えを容認しなければならないので、用人の仕事はまず容認から始まるとも言えます。
お家の中でのことならそれでおさまりますが、現代で国際関係のことともなれば、用人気分で事に当たる人の行為を容認していると、国の存亡にかかわることが起きるおそれもあります。
間違えば、国名の後に自治区という文字をぶら下げられることにもなりかねません。
そんなばかなと思っても、百年の計で着々とじわじわと、決してあきらめることなくことを進めてきている組織があります。
そういう組織の代表格の人を、国賓として迎えようとする、どこの用人なのかわからないような働き方は、決して容認しておくことはできません。