国賓とは、国家が正式に客として招待する外国の国王、大統領等の元首を言います。
私的な約束で呼ぶ客は、国賓とは言いません。
国賓を招くには、その相手が国家の賓客としてふさわしいかどうかが審議されなければなりません。
その審議は当然閣議で行われるでしょう。
国賓の招待は、「一度お出かけください」「はい、ありがとう」ぐらいの茶飲み話で決められることではないのです。
以上は、何々法というようなもので決まっていることではなく、国の運営の一般常識と言えるでしょう。
もし、国賓にふさわしくない人を、国賓の名目で呼んだとしたら、常識破りの行為ということになります。
国家運営の常識を破壊する権限は、内閣のだれにもありません。
もし話の行きがかり上、常識はずれの約束を、相手が取り付けたと誤解しているなら、早く解いてあげるほうが親切です。
そんな誤解がありうるのでしょうか。
これがありそうなのです。
「こくひん待遇でお迎えしましょう」と言ってあったとします。
手紙なら間違わないかもしれませんが、通訳を介した会話では、間違いの機会は何度もあります。
・酷貧待遇というギャグを通訳が理解せず、国賓待遇と訳してしまった。
・こちらの通訳は誤りをそこで指摘できないから、そのまま聞き流していた。
・同じ間違いを、慌て者の先方の記者が国賓と書いて報道してしまった。
・間違いではないかと確かもめせずに、ぼんやり者のこちらの記者が国賓と報道してしまった。
・報道をされてしまっては、いまさらギャグでしたと言えずに、なんとかその場だけを取り繕おうと思案中。
困ることはありません。
あれは酷貧待遇と言ったのでお間違いのないようにと知らせてあげればよいのです。
そんな時こそ、親中一路の議員さんの活躍が役立つのではありませんか。