鉄砲水は 一気に地を洗い 恐ろしいまでの破壊力を持って 下流へ押し出す。
メカニズムは至ってシンプル。
土砂にせき止められ エネルギーを溜め込むに溜め込んだ水。
その水に 土砂堤防が耐え切れられなくなり 決壊する。
その 刹那。
流れの名は 土石流。 木や岩肌や伏流を剥ぎ取りながら 力を増幅し 一切を呑み込む。
だれも とめられない。
かっぱえびせんを 食ってる場合ではない。
・・・やめられない。とめられない。・・・・・。
もとい・・。
彼女は下唇を思いっきり噛んでいた。
・・・ここで優しい言葉をかけられたら・・私・・持ちこたえられない・・・たえられない・・・・
しかし 次の言葉は 果たして慈愛に満ちたものだった。
彼女は 見る見るうちに胸が熱くなるのを自覚した。
あとから あとから 涙がとめどなく流れ落ちた。 そう。堰を切ったように。
・・・怒涛のように あふれ落ち始めたのである。
なみだのかずだけ 人生の味をかみしめられる。・・いいますわな。
・・ な むだのかずだけ 人の味かみしめられる。・・ちゅうことでっか?
ちゃうがな。 なみのかずのこだけ 味をかみしめられる。
・・・それ貧乏やん。
どどどどどっどどどっと。どとう。 どうどう。
なにごとも、ある限界点をこえると 放出されるものです。
・・・しかしなんでんなぁ。代議士の先生は、けったいなもの溜め込んでるようでんなぁ。
もとい・・。
世のメカニズムは至ってシンプル。
難しく考えるのは シンプルに考えられないからにすぎない。
何かが 芽生えをまっているのなら 必ず花開く。
下積みが長ければ 放出されるパワーもきっと大きい。
踏まれても 根強く忍べ 道芝の やがて花咲く 春やきたらん。
ええ感じで貯まってきたら ドドっと いきまっせ。皆の衆。
ぐ~~~~~~~~~ん。と行く時節でおま。
・・・・・・
アウッ! アウッ! アウッ! よっしゃ! いきましょか!
・・・あんたさん。それ どとうじゃなくて たんなる とど やん。
ありゃ とどめ さされてしもた。
・・・・ とど めわしをさしたな!
ぬきさしならんときが、怒涛の始まりになります。
現実現超剋。夢想実相。有利不利。斯くの如し。
南無煩悩大菩薩。