童(わらべ)人形には希望がある。

旧約聖書の中の一書「伝道の書」の一節にこんなくだりがある。
「私は太陽の下を見たが、競争はすばしこい人のものではなく、戦争は強者のものではなく、パンは賢者のものではなく、富は抜け目のない人のものではなく、恩恵は知者のものではない。時期や運は誰にでもあるものなのだ」(九章十一節)

つまり、幸運と言うのは、民主的なもので、人の能力がどうだろうと関係なく、誰に訪れても不思議ではない。

だから健やかにおおらかに生きていってほしい。
そんなメッセージ性に、僕たち大人もまた何かを思い出し、憧憬し魅了される。